授業コード 10024600 単位数 2
科目名 原価管理演習Ⅱ クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 陳 豊隆 配当年次 *下表参考

授業の題目 高い演算力と問題解決力を身につけること。
学修の概要 本講義は、本学で既に開講している「原価計算論Ⅰ・Ⅱ」と「原価計算演習Ⅰ・Ⅱ」の学習成果に基づいて、より専門性を目指す学生のために開講する実務に近い科目である。また、公認会計士の短答式の合格を目指す学生や、日商簿記検定試験1級の資格を取得したい学生や、税理士や国税専門家などに興味をもつ学生などのために用意した専門性の高い科目でもある。本講義で、原価計算と工業簿記のハイレベルの問題演習・解説を繰り返しながら授業を進める。
【実務経験内容:工場管理】
学修の到達目標 ケース・スタディを通じて、管理会計上の諸問題を解決できる能力を身につけることができるようになる。
授業計画 第1回 総合原価計算の基礎(第1章)
総合原価計算の基本原理と手法を理解し、原価計算の全体像を把握することができるようになる。
第2回 仕損・減損が生じる場合の計算Ⅰ・・度外視法と非度外視法(第2章)
仕損・減損計算の度外視法と非度外視法を学び、損失発生時の原価計算方法を選択できるようになる。
第3回 仕損・減損が生じる場合の計算Ⅱ・・正常仕損・減損(第2章)
正常仕損・減損の計算方法を理解し、生産過程での通常損失を適切に原価計算に反映できるようになる。
第4回 仕損・減損が生じる場合の計算Ⅲ・・異常仕損・減損(第2章)
異常仕損・減損の識別と計算を学び、非通常の損失を原価計算で扱う方法を習得することができるようになる。
第5回 工程別総合原価計算Ⅰ・・非累加法(第3章)
工程別総合原価計算の非累加法を理解し、各工程ごとの原価計算を行えるようになる。
第6回 工程別総合原価計算Ⅱ・・通常の非累加法(第3章)【オンデマンド】
通常の非累加法に基づく工程別総合原価計算を学び、複数工程を通じた原価計算を効率的に行えるようになる。
第7回 組別別総合原価計算(第4章)
組別別総合原価計算の原理と手法を理解し、製品や部品ごとの原価計算を行えるようになる。
第8回 等級別総合原価計算(単純総合原価計算に近い等級別総合原価計算)(第4章)
単純総合原価計算に近い等級別総合原価計算の方法を学び、製品等級に応じた原価計算ができるようになる。
第9回 等級別総合原価計算(組別総合原価計算に近い等級別総合原価計算)(第4章)
組別総合原価計算に近い等級別総合原価計算を理解し、より詳細な製品等級に応じた原価計算が行えるようになる。
第10回 連産品の原価計算(第5章)
連産品の原価計算方法を学び、複数の製品を生産する過程での原価分配を適切に行えるようになる。
第11回 標準原価計算の基礎と応用(第6章)
標準原価計算の基本原理と設定方法を理解し、原価管理の基盤を構築できるようになる。
第12回 標準原価計算の応用(第7章)
標準原価計算の応用を学び、実際の生産活動における原価差異分析が行えるようになる。
第13回 標準原価計算における仕損・減損Ⅰ・・第1法(第8章)
標準原価計算における仕損・減損の第1法を習得し、標準原価と実際原価の差異処理ができるようになる。
第14回 標準原価計算における仕損・減損Ⅱ・・第2法(第8章)
標準原価計算における仕損・減損の第2法を学び、より高度な原価差異分析を行えるようになる。
第15回 標準原価計算における仕損・減損Ⅲ・・配合差異と歩留差異(第9章)
配合差異と歩留差異を含む標準原価計算の高度な仕損・減損処理を理解し、精密な原価管理を実践できるようになる。
授業外学習の課題 Ⅰ、授業内容は前後関連しているので、授業前に先週の学習要点をよく理解しておかないと、スムーズに授業を進めることが不可能である。
Ⅱ、この授業は単に問題を解くだけではなく、むしろ問題を解くための考えの道筋を得ることを重視する。問題の条件は何か、どのような理論や知識を必要か、これらの知識をどう組み合わせていくべきかが学習の重点である。
Ⅲ、毎回の講義の終了時に、次回までに提出する宿題を渡し、授業外学習を強く要求する。
Ⅳ、授業外学習の目安の時間として次の通りになるが、計算が多くなる場合にはさらに1時間の追加がほしい。
 事前学修(2時間程度):毎講義について、各自、テキストとレジメを熟読して予備知識を集め、関連する事項について調べておくこと。
 事後学修(2時間程度):講義中にわからなかった用語や計算などについては、テキスト、レジメ、ノートを再読・精読するなどして次回までに各自で徹底的に理解しておくこと。
履修上の注意事項 Ⅰ、上級者向けの授業科目なので、「原価計算論Ⅰ・Ⅱ」を履修済みの学生、または同等な学力(日商簿記検定試験2級以上の合格)を有する学生からの履修はもっとも望ましい。
Ⅱ、演習が中心なので、理論を中心とする「原価管理論Ⅱ」も同時に履修した方が相乗効果を高める。
Ⅲ、授業内容は「原価管理演習Ⅰ」と深く関わっているので、「原価管理演習Ⅰ」の修得が前提である。
Ⅳ、必ず電卓を持参すること。
Ⅴ、ブレンド型授業を実施する。また、宿題提出はGoogle Classroomを使用する。クラスコード等は初回の講義で指示する。
なお、「公認欠席制度」への配慮は以下の通りである。
 ・公認欠席時の資料は後日配付する。
成績評価の方法・基準 期末試験60%、宿題40%を総合的に成績評価を行う。
テキスト 『スッキリわかる日商簿記1級 工業簿記・原価計算 Ⅱ総合・標準原価計算編 第2版』、TAC出版。修大生協。
参考文献
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中または講義終了後に質問に応じるが、Google Classroomを通して行うことも可能である。なお、宿題の解説について、Google Classroomを通して行う予定である。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(C3群) FCBS33321 2018~2022 3・4 - - - - -
商学部商学科(C3群) FCBS33321 2023~2023 3・4 - -
商学部商学科(C3群) 11300 2024~2024 3・4 - -
商学部経営学科(C2群) FCBA33206 2018~2022 3・4 - - - - -
商学部経営学科(C2群) FCBA33206 2023~2023 3・4 - -
商学部経営学科(C2群) 12300 2024~2024 3・4 - -