授業コード | 10012800 | 単位数 | 2 |
科目名 | 原価管理論Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 陳 豊隆 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | コスト・ダウン、利益管理、意思決定などの諸手法を学習する。 |
学修の概要 | 近年、経営のグローバル化が進み、国際的競争がますます激しくなり、効果的かつ合理的な企業経営を行うために適切な管理会計の知識が不可欠である。本講義は2年次で修得した原価計算制度の基本的な知識に基づいて、より高度な原価計算技法、または原価管理手法である標準原価計算、直接原価計算、CVP分析、意思決定会計、戦略的原価計算などを学習する。 |
学修の到達目標 | より専門的かつ実践的な原価管理の知識とテクニックを身につけると同時に、企業経営に関わる意思決定と業績評価ができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 全体のガイダンスと原価計算の意義と目的(テキスト第1章) 原価計算の基本的な意義と目的を理解し、企業の価値創造におけるその役割を把握することができるようになる。 |
第2回 | 原価計算の諸概念(テキスト第2章) 原価計算に関連する基本概念を習得し、それらが財務情報の解釈にどのように影響するかを理解することができるようになる。 |
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第3回 | 原価と費用と支出(テキスト第2章) 原価、費用、支出の違いを明確に理解し、各項目が財務報告にどのように反映されるかを把握することができるようになる。 |
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第4回 | 原価計算制度と特殊原価調査(テキスト第3章) 原価計算制度の枠組みと特殊原価調査の方法を学び、特定の経済活動に対する原価の評価を行うことができるようになる。 |
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第5回 | 原価計算と財務会計とIFRS(テキスト第3章) 現行の原価計算制度が財務会計と国際財務報告基準(IFRS)にどのような相違があるかを理解し、国際基準に準拠した報告を行うことができるようになる。 |
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第6回 | 個別原価計算への適用(テキスト第4章) 個別原価計算の原理と方法を学び、特定の製品やサービスのコストを正確に計算し分析することができるようになる。 |
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第7回 | 材料費の管理(テキスト第4章) 材料費の管理技術を理解し、材料コストの効率的な管理とコントロールを行うことができるようになる。 |
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第8回 | カンバン方式とバックフラッシュ・システム(テキスト第4章) カンバン方式とバックフラッシュ・システムの原理を習得し、リーン製造環境下での原価計算と在庫管理を行うことができるようになる。 |
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第9回 | 制約理論(テキスト第10章) 制約理論の基本概念を理解し、組織の制約条件を特定してそれを管理する戦略を立案することができるようになる。 |
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第10回 | スループット会計(テキスト第10章) スループット会計の原理と実践を学び、利益最大化に向けた経営戦略を策定することができるようになる。 |
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第11回 | スループット会計と意思決定(テキスト第10章) スループット会計を意思決定プロセスに適用する方法を理解し、戦略的な意思決定を支援することができるようになる。 |
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第12回 | 製造間接費の計算と管理(テキスト第4章) 製造間接費の計算方法と管理戦略を学び、製造コストの正確な配分と効率化を図ることができるようになる。 |
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第13回 | 部門別計算の意味と仕組(テキスト第5章) 部門別計算の意義と構造を理解し、各部門のパフォーマンス評価とコスト管理を行うことができるようになる。 |
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第14回 | 部門別計算の限界(テキスト第5章) 部門別計算の適用における限界を理解し、その課題を克服するための戦略を考察することができるようになる。 |
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第15回 | 部門別計算の過去と現状と未来(テキスト第5講) 部門別計算の歴史的発展、現状の課題、および将来的な展望を総合的に理解し、進化する経営環境への適応策を検討することができるようになる。 |
授業外学習の課題 | Ⅰ、毎回の授業前に授業計画に沿った当該箇所を読んでおくこと(一回授業の進み具合は5頁~10頁前後)。 Ⅱ、毎回の講義の終了時に、次回までに提出する宿題を渡し、授業外学習を強く要求しています。 Ⅲ、原価管理を理解するためには、問題を解くことが不可欠です。よって、テキストに書かれてある例題と章末の問題は必ず解いて、復習を行うこと。理解できない箇所があれば、次回の授業中に質問すること。 Ⅳ、授業外学習の目安の時間として次の通りになるが、計算が多くなる場合にはさらに1時間の追加がほしい。 事前学修(2時間程度):毎講義について、各自、テキストとレジメを熟読して予備知識を集め、関連する事項について調べておくこと。 事後学修(2時間程度):講義中にわからなかった用語や計算などについては、テキスト、レジメ、ノートを再読・精読するなどして次回までに各自で徹底的に理解しておくこと。 |
履修上の注意事項 | Ⅰ、「原価管理論Ⅰ」が上級者向けの授業科目なので、「原価計算論Ⅰ・Ⅱ」を履修済みの学生、または同等な学力(日商簿記検定試験2級以上の合格)を有する学生でなければ、その修得が困難である。 Ⅱ、計算問題を解くことは理論を理解するために欠かせない作業なので、「原価管理演習Ⅰ」も同時に履修すれば、相乗効果が得らる。 Ⅲ、「原価管理論Ⅰ」の授業は、原価計算の基礎と製品原価算定のための原価計算に重点を置くのに対して。「原価管理論Ⅱ」の授業は、マネジメント・コントロールのための原価計算と経営意思決定のための原価計算に重点を置くため、両方とも履修すれば、非常に高い専門知識が得られる。 Ⅳ、授業中、常に電卓を使用するので、電卓の持参を忘れないように。 Ⅴ、宿題提出はGoogle Classroomを使用する予定である。クラスコード等は初回の講義で指示する。 なお、「公認欠席」の取扱について、以下の通りである。 ・公認欠席時の資料は後日配付する。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験60%、宿題40%を総合的に成績評価を行う。 |
テキスト | 櫻井通晴『原価計算 For New ERA』同文館。修大生協。 |
参考文献 | 櫻井通晴『経営原価計算論』中央経済社 岡本清『原価計算(六訂版)』 国元書房 |
主な関連科目 | 会計学原理ⅠとⅡ、中級簿記ⅠとⅡ、原価計算論ⅠとⅡ、会計監査論ⅠとⅡ、原価管理論Ⅱ、経営分析論ⅠとⅡ、中級簿記演習ⅠとⅡ、原価計算演習ⅠとⅡ、工業簿記ⅠとⅡ、原価管理演習ⅠとⅡ、上級簿記演習ⅠとⅡ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義中または講義終了後に質問に応じるが、Google Classroomを通して行うことも可能である。なお、宿題の解説について、Google Classroomを通して行う予定である。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(C3群) | FCBS33303 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(C3群) | FCBS33303 | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部商学科(C3群) | 11300 | 2024~2024 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(C1群) | FCBA33109 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(C1群) | FCBA33109 | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(C1群) | 12300 | 2024~2024 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |