授業コード | 10011400 | 単位数 | 2 |
科目名 | アジア経済論 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 新本 寛之 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 東アジアにおける経済発展と格差社会 |
学修の概要 | 東アジア地域(日本、アジアNIES、ASEAN4、中国、ベトナム)は、第二次世界大戦後の世界経済の中で驚異的かつ持続的な経済成長を実現しました。しかし、それにもかかわらず依然としてその恩恵に与れない人々が、多数存在することもアジアのもうひとつの現実です。 本授業では、このような現実を踏まえ、東アジア地域が戦後採用した開発戦略を「経済発展と格差」という視点から分析します。特に、近年発展目覚しい中国に焦点をあて、高い経済成長の陰の部分ともいえる「格差」の問題を取り上げます。加えて、先進国日本における格差問題にも言及します。そして、その解決策について受講生の皆さんとともに考察します。 先進国に暮らす私たちとの関わりや海外での体験談および視覚教材なども織り交ぜてアジアをより実感できるように努めます。本授業を通じて国際理解が深化し、地球人として地球的課題への問題意識が高まることを期待します。 |
学修の到達目標 | ◎東アジアの経済発展メカニズムについて説明できる。 ◎東アジアにおける格差問題の理解を通じて、「発展」についての課題を考えることができる。 ◎国際的視野を広げることができる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス 今後授業で学ぶ概要について理解し、予習に備えることができる。 |
第2回 | 東アジア経済社会の現状① -基礎的経済データ- 東アジアにおける基礎的経済データをもとに、東アジアの国・地域の発展段階について説明できる。 |
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第3回 | 東アジア経済社会の現状② -理論的背景- プロダクト・ライフ・サイクル論の理解を通じて、東アジアにおける雁行型経済発展論および産業構造の高度化について説明できる。 |
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第4回 | 発展アプローチ 近代化論、従属論、持続的発展論、開発とアイデンティティ論の4つの発展アプローチについて、それぞれの内容を説明できる。 |
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第5回 | 経済開発・社会開発・人間開発 経済開発、社会開発、人間開発の歴史的展開とそれぞれの内容について説明できる。 |
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第6回 | 人口転換 人口経済学について学び、人口が増加する発展途上国の出生率を抑制するための施策を提案できる。 |
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第7回 | 農業における技術進歩の重要性 農業発展のメカニズムを学び、農業における技術進歩の重要性について説明できる。 |
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第8回 | 工業化と貧困 アーサー・ルイス・モデルについて学び、ルイス過程が発展途上国における貧困解消に向けてなぜうまく働かなかったかについて説明できる。 |
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第9回 | 国際貿易と貧困 輸出主導型の経済発展が貧困を緩和させうる理由について説明できる。 |
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第10回 | 中国の改革開放政策と課題 中国の改革開放政策の理解を通じて、急速に経済成長した要因と現在抱えている課題について説明できる。 |
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第11回 | 中国経済に関する視覚教材とその解説 視聴した内容を要約した上で、意見を述べることができる。 |
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第12回 | 日本の貧困 絶対的貧困と相対的貧困の定義について学び、深刻さを増す日本の貧困の現状とその要因について説明できる。 |
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第13回 | アジア経済に関する視覚教材とその解説 視聴した内容を要約した上で、意見を述べることができる。 |
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第14回 | SDGsとBOPビジネス SDGsについて理解し、その目的達成のためにBOPビジネスの企画提案ができる。 |
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第15回 | 発展とは -再考- それぞれが考える発展および幸福について意見を述べることができる。 |
授業外学習の課題 | ◎事前学修(2時間程度):予習レポートを課します。15回ある各授業内容に関連する専門用語(25語程度)について事前学習した上で、レポートにまとめて提出します。専門用語や提出期限等の詳細については、ガイダンスを通じて指示します。各授業前に関連する専門用語の内容を確認してください。 ◎事後学修(2時間程度):授業で配布するレジュメを中心とした復習を課します。また、授業内容に関連する新聞記事等を読むことを勧めます。 |
履修上の注意事項 | ◎予習レポート(コピー)を毎回持参して下さい。 ◎可能な範囲で関連科目の履修を勧めます。 ◎公認欠席制度の配慮内容は下記の通りです。 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 ・公認欠席時の資料は後日配付します。 ・ミニテストやプレゼンテーション時に公認欠席となる場合、追試または代替措置で対応します。 |
成績評価の方法・基準 | 予習レポート、ミニテスト40%、学期末試験60%(持ち込み不可)で評価します。詳細は授業において指示します。 |
テキスト | 必要に応じて資料を配布します。 |
参考文献 | 渡辺利夫(2010)『開発経済学入門【第3版】』東洋経済新報社. |
主な関連科目 | 国際貿易論。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
◎授業後あるいはオフィス・アワーで対応します。オフィス・アワーは水曜日13時~17時です。ただし、会議等で不在の場合もあるのでメール等での事前連絡が望ましいです。メールやリモート(Zoom等)でも対応します。メール・アドレスは最初の授業で伝えます。 ◎レポート課題に関するフィードバックは授業中に対応します。 ◎期末試験に関する質問等は個別に対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(B1群) | FCBS22123 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(B1群) | FCBS22123 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部商学科(B1群) | 11200 | 2024~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(D1群) | FCBA24129 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(D1群) | FCBA24129 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(D1群) | 12200 | 2024~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |