授業コード | 10011300 | 単位数 | 2 |
科目名 | 国際貿易論 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 新本 寛之 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 東アジアにおける経済発展と国際貿易の役割 |
学修の概要 | 本授業は次の2つの点を中心に展開します。 ◎「国際貿易」という事象に焦点を当て、その基礎的知識を修得します。特に、「なぜ貿易は必要なのか」という点を明らかにします。そのために、貿易理論ならびに国際貿易に係る歴史、制度、政策について学びます。最近のトピックスについても考察します。 ◎ 国際貿易を成長エンジンとした東アジア地域の経済発展メカニズムを学びます。第二次世界大戦後の東アジア地域(日本、アジアNIES、ASEAN4、中国、ベトナム)において高成長が実現し得たのは国際貿易を原動力とした経済政策に因るところが大きいです。また、近年では市場経済化を進める中国の存在感が増大しており、その貿易動向は東アジア地域へ大きな経済的インパクトを与えています。 以上のように、本授業では国際貿易の基礎を踏まえた上で、国際貿易を軸にダイナミックな経済成長を続ける東アジアの様相について検証します。 |
学修の到達目標 | ◎「なぜ貿易は必要なのか」について理論的に説明できる。 ◎東アジアの経済発展と国際貿易の関連性を理解し、発展に資する国際貿易の役割について説明できる。 ◎中国経済と共生していくための課題を考えることができる。 ◎国際的視野を広げることができる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス グローバリゼーションと国際貿易① -国際貿易論とは- 国際貿易論の学問的位置づけについて説明できる。 |
第2回 | グローバリゼーションと国際貿易② -世界貿易データ- グローバリゼーションと国際化の違いについて説明できる。 貿易マトリクス・輸出額のデータを用いて、世界貿易の現状について説明できる。 |
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第3回 | 比較生産費説と国際分業 比較生産費説の理解を通じて、生産特化の利益、貿易パターンの決定、貿易の利益、理論の限界等を説明できる。 |
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第4回 | へクシャー・オリーン理論 へクシャー・オリーン理論の理解を通じて、比較生産費説との相違点、各国生産要素の賦存量による貿易パターンの決定、貿易と国民所得の関係について説明できる。 |
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第5回 | 産業内貿易と規模の経済 産業内貿易を理解した上で、その進展について規模の経済、独占的競争状態等のワードを用いて説明できる。 |
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第6回 | プロダクト・ライフ・サイクル論 プロダクト・ライフ・サイクル論の理解を通じて、新技術の開発と波及が貿易に与える動態的効果を説明できる。 |
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第7回 | 貿易と国民所得 貿易の国民所得の関係についてマクロ経済学の視点から説明できる。 |
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第8回 | 戦後の国際貿易 -1960年代および70年代の日本- 貿易が拡大した歴史的背景について説明できる。 |
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第9回 | 戦後の国際貿易 -1980年代以降の日本- 超円高発生による日本の貿易構造への影響を説明できる。 |
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第10回 | WTOとFTA 貿易の自由化を目的とするWTOとFTAのそれぞれの役割を説明できる。 |
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第11回 | 東アジア経済に関する視覚教材の視聴とその解説 視聴した内容を要約した上で、意見を述べることができる。 |
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第12回 | 中国における国際貿易と経済成長 中国における改革開放政策、外資導入、輸入代替工業化、委託加工等のワードを用いて中国の経済成長要因について説明できる。 |
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第13回 | 越境ECと中国市場 越境ECの事業モデルと中国のEC市場について説明できる。 |
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第14回 | フェア・トレード フェア・トレードが生まれた背景、目的、仕組み、SDGsとの関係について説明できる。 |
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第15回 | 総括 -東アジア経済 再考- 東アジア経済の成長に果たす日本の役割について意見を述べることができる。 |
授業外学習の課題 | ◎事前学修(2時間程度):予習レポートを課します。15回ある各授業内容に関連する専門用語(25語程度)について事前学習した上で、レポートにまとめて提出します。専門用語や提出期限等の詳細については、ガイダンスを通じて指示します。各授業前に関連する専門用語の内容を確認してください。 ◎事後学修(2時間程度):授業で配布するレジュメを中心とした復習を課します。また、授業内容に関連する新聞記事等を読むことを勧めます。 |
履修上の注意事項 | ◎予習レポート(コピー)を毎回持参して下さい。 ◎可能な範囲で関連科目の履修を勧めます。 ◎公認欠席制度の配慮内容は下記の通りです。 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 ・公認欠席時の資料は後日配付します。 ・ミニテストやプレゼンテーション時に公認欠席となる場合、追試または代替措置で対応します。 |
成績評価の方法・基準 | 予習レポート、ミニテスト40%、学期末試験60%(持ち込み不可)で評価します。 |
テキスト | 必要に応じて資料を配布します。 |
参考文献 | 小川雄平編(2002)『新版貿易論を学ぶ人のために』世界思想社. |
主な関連科目 | アジア経済論、外国為替論、貿易商務論、C2群特殊講義a(貿易実践Ⅰ・Ⅱ)、海外ビジネス研修など。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
◎授業後あるいはオフィス・アワーで対応します。オフィス・アワーは水曜日13時~17時です。ただし、会議等で不在の場合もあるのでメール等での事前連絡が望ましいです。メールやリモート(Zoom等)でも対応します。メール・アドレスは最初の授業で伝えます。 ◎レポート課題に関するフィードバックは授業中に対応します。 ◎期末試験に関する質問等は個別に対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(B1群) | FCBS22122 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(B1群) | FCBS22122 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部商学科(B1群) | 11200 | 2024~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(D1群) | FCBA24128 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(D1群) | FCBA24128 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(D1群) | 12200 | 2024~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(政治・経済領域) | FGGP30604 | 2018~2023 | 3・4 | - | - | - | - | - |