授業コード 10010800 単位数 2
科目名 金融政策論 クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 NGUYEN Duc Lap 配当年次 *下表参考

授業の題目 金融政策論(Monetary Policy)
学修の概要 本講義では、金融のマクロ経済学的な側面に焦点を当て、最初に最も重要な経済主体である中央銀行について説明します。中央銀行が採用する金融政策が金融市場や実体経済に与える影響、そして市場や経済がそれにどのように反応するかというメカニズムについて解説します。続いて、現在の日本の状況に即して、インフレやデフレの経済への影響、これまでに日本で採用されたゼロ金利政策、量的緩和政策などを説明し、それらの影響を考察します。最後に、国際通貨制度や基軸通貨理論を歴史的な視点から解説し、現在、金融に関する様々課題を取り上げ考えています。。
学修の到達目標 金融政策が市場や経済に与える影響や金融に関する様々な課題について理解できるようになります。
授業計画 第1回 金融政策と私たちの生活(主な経済主体の関係を理解しながら、賃金、物価、金利、円相場、株価の変動は我々の生活にどのように影響するかを概略的に理解できます。)
第2回 中央銀行と金融政策(中央銀行(日本銀行)の組織、使命、役割を理解し、中央銀行の独立性、透明性、説明責任がわかります。)
第3回 金融政策手段(物価についての理解を深めながら、金融政策手段の種類、それぞれの金融政策手段がどのように経済に波及するかを概略的に理解できます。)
第4回 中央銀行と信用秩序維持政策(金融システムを安定化させる政策、制度を説明し、そのしくみと期待効果を考えます。)
第5回 インフレ・デフレを考察する(インフレやデフレの概念、経済への影響、物価変動の要因が理解できます。)
第6回 アベノミクスの概要とその理論(アベノミクスの3本の矢を理解し、その政策の背後にある理論とは何か、期待効果を考えます。)
第7回 アベノミクスがもたらす効果と課題(具体的なデータを用いながら、アベノミクスがどのような効果をもたらすのか、残る課題は何か理解できます。)
第8回 外国為替市場の基本(外国為替の概念、外国為替に関する基本知識を把握し、円高や円安の影響を考えます。)
第9回 円相場と日本経済(具体的なデータを用いながら、日本経済における円高・円安は個人、企業および経済にどのような影響を与えるのかが理解できます。)
第10回 外国為替の変動要因(外国為替相場の変動に関する理論を取り上げ、それぞれの理論のエッセンスとしくみが理解できます。)
第11回 外国為替介入と金融政策(日本の外国為替介入の出来事を通して為替介入のメカニズム、期待効果や課題、そして金融政策との関連性が理解できます。)
第12回 国際通貨制度(現在までの主な国際金融制度、変遷を解説し、国際金本位制やブレトンウッズ体制等が理解できます。)
第13回 基軸通貨ドル体制(基軸通貨とは何かを考え、基軸通貨の変遷を通して現在の基軸通貨ドル体制を考えます。)
第14回 非伝統的金融政策と金融不安(ゼロ金利政策、量的緩和政策、質的な緩和政策等の非伝統的金融政策を解説し、期待効果と課題を考えます。)
第15回 総括(これまで学んだ概念とその関連性を理解します)
授業外学習の課題 配布資料は事前にダウンロードし、予習してください。分からない用語や関連事例について調べることで、授業中に積極的に参加してもらい、内容をより深く理解できるでしょう。毎週の予習・復習には3時間以上を目安として取ってください。
履修上の注意事項 授業全体を通して、自ら質問し、教員からの質問には積極的に答える姿勢を持ちましょう。小テストや課題の提出には期限を守ってください。
配布資料はGoogle Classroomに掲載されますので、初回の授業から必ずClassroomにアクセスしてください(Classroomコードは初回授業で知らせます)。

公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
公認欠席となる場合は代替措置で対応するので、個別に相談してください。
成績評価の方法・基準 定期試験(50%)で評価するほか、レポート課題や小テスト(30%)、授業への取り組み(20%)によって総括評価します。
テキスト 毎週の必要な資料をGoogle Classroomに配信します。
参考文献 1.酒井良清, 前多康男『金融システムの経済学』東洋経済新報社
2.前多康男, 酒井良清, 鹿野嘉昭『金融論をつかむ』有斐閣
3.滝川好夫『やさしい金融システム論』日本評論社
4.白川 方明『現代の金融政策―理論と実際』日本経済新聞出版社
5.その他は授業で紹介する
主な関連科目 金融システム論、外国為替論、国際金融論等
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業前後や授業中の質問は歓迎する。また、メールにて質問を受け付けます。
必要に応じて研究室への訪問時間を調整するので、連絡してください。
課題と小テストのフィードバックは翌週に総合フィードバックを行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(B1群) FCBS22115 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部商学科(B1群) FCBS22115 2023~2023 2・3・4 -
商学部商学科(B1群) 11200 2024~2024 2・3・4 -
商学部経営学科(D1群) FCBA24120 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部経営学科(D1群) FCBA24120 2023~2023 2・3・4 -
商学部経営学科(D1群) 12200 2024~2024 2・3・4 -