授業コード 10009800 クラス
科目名 企業診断 単位数 2
担当者 松浦 由浩 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 企業経営とその診断方法の基本について学ぶ
授業の概要 企業の経営改善や経営革新のためには、その企業がどのような経営活動やマーケティング活動を行っており、どのような問題点や課題があるのかを診断・把握したうえで、的確な改善策を行うことが必要です。
 本講義では、そのために必要な次のような事項についての基本を学びます。

① 企業の現状把握(経営分析)と問題点の抽出のための企業診断方法
② 企業が採用する各種経営戦略、マーケティング戦略、競争戦略、組織戦略、人事戦略等について
③ 経営改善策の立案方法について
④ 企業診断及び経営改善の事例について

【実務経験内容:自動車メーカー等の勤務を経て、2004年に中小企業診断士(国家資格のコンサルタント)として独立開業。以降、経済産業省、農林水産省、広島県、
        広島市等の行政や中小企業基盤整備機構・広島県商工会連合会等の公的支援機関の専門家として、中小事業者の新商品・新事業の開発、経営改善、
        事業計画策定等に従事】
学習の到達目標 企業経営や診断(経営分析)に関しての基本と技法が理解できるようになる。
授業計画 第1回 ガイダンス
第2回 コンサルティングの視点からの企業診断事例紹介
 第3回目以降に体系的に学習する各種経営理論や戦略について、実際の企業の経営改善戦略立案における具体的な活用事例を知る。
第3回 経営戦略①(経営戦略フローチャート)
 企業(事業)運営のための経営戦略立案の流れとその必要性を理解する。
第4回 経営戦略②(経営環境分析)
 企業を取り巻く外部の状況及び企業内部の状況を把握するための分析手法を理解する。
第5回 経営戦略③(成長戦略)
 企業が成長するために、今後進むべき市場の決め方、市場と製品を軸とした基本的な戦略について理解する。
第6回 経営戦略④(競争戦略)
 競合他社に対して優位性をもち、事業を継続していくための基本的な戦略を理解する。
第7回 組織論①(組織構造の設計原理)
 企業を中心とした組織の役割と組織を構築するための設計理論について理解する。
第8回 組織論②(組織構造の形態)
 一般的な組織構造とそれらの特長(長所・短所)について理解する。
第9回 モチベーションとリーダーシップ①(モチベーション理論の概要 )
 人間の心理に基づく複数のモチベーション理論について理解する。
第10回 モチベーションとリーダーシップ②(組織目標達成のためのリーダーシップ)
 モチベーション理論に基づく、組織としての目標達成のために最適なリーダーシップのとり方について理解する。
第11回 マーケティング①(マーケティングの概念)
 マーケティング理論の概要と変遷、企業経営における「儲ける仕組み」としてのマーケティングの重要性について理解する。
第12回 マーケティング②(ターゲットマーケティング)
 限りある経営資源を効率的に活用するための手法である、ターゲットマーケティング理論について理解する。
第13回 マーケティング③(製品戦略及び価格戦略)
 企業経営において、マーケティングを実施するための4要素の中の、「製品戦略」及び「価格戦略」について理解する。
 併せて、製造業と流通業における、これらの戦略の考え方の違いについても理解する。
第14回 マーケティング④(プロモーション戦略及びチャネル(店舗・立地)戦略
 企業経営において、マーケティングを実施するための4要素の中の、「プロモーション戦略」及び「チャネル(店舗・立地)戦略」について理解する。 
 併せて、製造業と流通業における、これらの戦略の考え方の違いについても理解する。
第15回 事例検討及び環境分析演習
 講義の内容を踏まえ、企業経営における経営戦略の展開事例について検討することにより、講義で学習した各種理論や考え方の重要性を確認し、理解を深める。
 また、経営環境分析の演習・解説を行うことにより、環境分析の手法を身につける。
授業外学習の課題 ・事前学習(1時間30分程度)
   毎講義の最後に次回の講義のテーマを発表するので、各自で、テキストを事前に読み、そのテーマが企業経営の戦略のフローチャートのどの部分に該当する
  のかを把握したうえで、不明な点や分かりづらい点等を確認しておいてください。
   また、講義のテーマに関する演習問題が提出された場合は、各自で次回講義までに演習問題を解き、受講時に持参してください。
・事後学習(1時間30分程度)
   当日行った講義中にわからなかった理論や用語については、次回までに各自で調べ、必要により次回講義終了後に質問してください。
履修上の注意事項 (授業方法)
 ・対面で授業を実施します。 
(期末試験受験資格)
 ・授業15回中、就職活動等のやむを得ない場合を除き、10回以上出席していない受講者は期末試験の受験を認めません。また受験した場合でも評価しません。
(受講上の注意)
 ・受講する場合は必ずテキストを購入してください。
 ・授業中の私語、居眠り、携帯電話・スマートフォン等の使用は切禁止します。
(公認欠席制度の配慮)
 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準 ・期末試験(100%)で評価します。
・授業15回中、10回以上出席していない受講者には期末試験の受験を認めません。
 また受験した場合でも評価しません。
テキスト ①「中小企業診断士 スピードテキスト1 企業経営理論 2024年度版」(TAC出版)」  
②必要により、資料を配布
参考文献 ・随時紹介します。
主な関連科目 ・商店診断、マーケティング・リサーチ、マーケティング論、中小企業経営論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・毎授業終了後に質問を受け付けます
・講義の理解度を測るための課題(レポートや演習問題)を出した場合は、次回の講義時間内にポイント解説または演習問題の答え合わせと解説を行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(C2群) FCBS33201 2018~2022 3・4 - - - - -
商学部商学科(C2群) FCBS33201 2023~2023 3・4 - -
商学部経営学科(C3群) FCBA33305 2018~2022 3・4 - - - - -
商学部経営学科(C3群) FCBA33305 2023~2023 3・4 - -