授業コード 10007600 クラス
科目名 経営組織論 単位数 2
担当者 中園 宏幸 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 組織論への招待:組織と組織のなかではなにが起こっているのか。
授業の概要  本講義では、組織論を構成する組織行動論と組織理論について網羅的に学習する。部活やサークル、アルバイトなど身近な組織現象を振り返ると、順調な場合と問題を抱えていた場合とそれぞれの経験があるだろう。組織での経験は、組織論を学習せずとも実は蓄積されている。そのような個別の経験を整理するために、組織論が役に立つ。組織論を学習することによってこれまでの経験を内省して、「なぜ、そのようになったのか」「あのとき、どうすればよかったのか」などのように、思考の指針とヒントを得ることができる。
 本講義では、各講義回において、当該トピックにかかわる基本的な概念と、その概念に基づくマネジメント上のツールや考え方について解説する。それに向けて、組織にかかわる基礎的な考え方や理論を理解してもらうために、多様なケース教材を用いる。
 講義担当者はスタートアップの創業経験および経営経験があり、それに基づいた講義内容やケースを取り扱うこともある。
学習の到達目標 組織論で用いられる基本的な概念を説明できるようになる。
組織論の枠組みで組織現象を分析できるようになる。
授業計画 第1回 組織論を組織的に学習するために:講義の進め方、講義の特徴、学習方略
第2回 群れると組織になるか:Barnardの組織研究、公式組織の成立要件
第3回 組織にはどんな良いことがあるか:限定合理性、分業、階層構造
第4回 組織のカタチには意味があるか:機能別組織、事業部制組織、組織デザイン
第5回 組織を引っ張るひとはなんなのか:権威、パワー、リーダーシップ
第6回 居心地がよければそれでよいのか:貢献意欲、信頼、心理的安全性【オンデマンド】
第7回 方向性の不一致はなぜ起こるのか:レモンジャム社ラランドのケース
第8回 中盤評価:中盤テスト、解説、まとめ
第9回 組織にやってくるひとたち:採用、オンボーディング、リアリティショック、組織社会化
第10回 組織に残り続けるひとたち:組織均衡、ジョブエンベッドネス、モチベーション(フィードバック、メンタリング、OKR)
第11回 手を抜くひとたち:グループシンク、社会的手抜き、フリーライダー
第12回 揉め始めるひとたち:経営環境の不確実性、コンフリクト、自己制御的資源
第13回 バイアスと怒りにどん引く:12人の怒れる男のケース
第14回 組織のあたらしいありかた:テレワーク、コミュニケーションメディア、デジタル・トランスフォーメーション【オンデマンド】
第15回 終盤評価:終盤テスト、解説、組織論の総括
授業外学習の課題 予習は基本的に求めない。予習を希望する場合は参考文献を入手しておくこと。
復習は毎回要求する。毎週最低3時間の復習が講義の到達目標に向けた前提となっている。講義内容の整理と、講義目標と内容の対応を各自行うこと。
課題については講義内にて事前に伝達する。
自分自身が所属している、あるいは所属していた「組織的なもの」の経験を振り返っておくこと。
履修上の注意事項 ブレンド型授業形態を採用する。
ノート等の筆記媒体を持参すること。本講義ではデジタルデバイスのタイピング等による記録は推奨しない。
講義中の写真・動画撮影は厳禁とする。
履修者が確定した時点から座席指定を行う場合がある。
講義中の私語については積極的に注意を行う。
資料配布および課題の提出、オンデマンド授業の実施にはGoogle Classroomを用いる。
なお、公認欠席は欠席として扱うが単位認定要件には影響しないよう配慮する。
成績評価の方法・基準 講義課題(21%)、中盤評価テスト(39%)、終盤評価テスト(40%)

穴埋めやキーワードを解答するようなものはなく、全て論述にて評価を行う。
採点基準は、各設問や課題の配点(5〜8点)に対して、次のとおりである。
問いに対して、自身の主張を論理的かつ独自の事例を用いて記述できているとき90〜100%評価。
問いに対して、自身の主張を論理的または独自の事例を用いて記述できているとき80〜89%評価。
問いに対して、自身の主張を論理的または独自の事例を用いて記述しようとしているが曖昧さや誤解が見られるとき60〜79%評価。
問いに関連する講義の内容を整理したものや抜き出して記述したものは40〜50%評価。
問いに多少関連する記述や、単語・キーワードだけのものは10〜30%評価。
問いに関係のない解答は0%評価。

課題について、提出期限を過ぎたものは、期限後2時間以内に提出されたものは最大点数の6割引きで評価。それ以降に提出されたものはすべて未提出と同様に扱う。
課題や評価テストにて剽窃・盗用などの不正行為が発覚した場合はこれまでの点数蓄積にかかわらず単位不認定とする。
また本講義では、Goolge Classroomを用いて、現在の得点・持ち点を随時確認可能としている。採点結果に対しても1週間の疑義申し立て期間を用意する。
テキスト 必携テキストの指定はしないが、参考文献を入手しておくことは学習を効果的に進めるために役に立つ。
参考文献 中野勉・加藤俊彦・関口倫紀・山田真茂留・若林直樹(2021)『グラフィック 経営組織論 (グラフィック経営学ライブラリ 2)』新世社。
安藤史江・稲水伸行・西脇暢子・山岡徹(2019)『経営組織 (【ベーシック+】)』中央経済社。
高尾義明(2019)『はじめての経営組織論 (有斐閣ストゥディア) 』有斐閣。
鈴木竜太(2018)『経営組織論 (はじめての経営学)』東洋経済新報社。
沼上幹(2003)『組織戦略の考え方』筑摩書房。
沼上幹(2004)『組織デザイン』日本経済新聞社。
主な関連科目 経営学総論、経営戦略論、経営管理論、経営史、人材マネジメント
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談には基本的に講義終了後に対応する。オフィスアワーについては初回講義時にお知らせする。ほかにもGoogle Classroomにて随時質問を受け付ける。
課題に対しては翌週にフィードバックを行う。評価テストに対しては終了後即解説を行う。
URLリンク Google Classroom

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(D1群) FCBS24102 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部商学科(D1群) FCBS24102 2023~2023 2・3・4 - -
商学部商学科(D1群) 11200 2024~2024 2・3・4 - -
商学部経営学科(B1群) FCBA22104 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部経営学科(B1群) FCBA22104 2023~2023 2・3・4 - -
商学部経営学科(B1群) 12200 2024~2024 2・3・4 - -