授業コード 10004800 単位数 2
科目名 税法Ⅱ クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 横山 大地 配当年次 *下表参考

授業の題目 税法入門(法人税法を中心として)
学修の概要 国や地方公共団体は、行政活動を通じ、私たちの生活に欠かすことのできない公共サービスなどを提供していますが、私たちは、そのような行政活動の財源を税金という形で負担しています。
税金にはいろいろな種類があり、かつその計算方法が複雑なために、税法はわかりづらい、難しいというイメージがあります。
本講義では「税金のしくみ」について、できるだけわかりやすく体系的に理解してもらうことを目的としており、専門家の視点で具体的な例を示しながら説明をします。

前期に対応する「税法Ⅰ」において、税法全般の基礎的事項の習得をしたのに続き、後期に対応する「税法Ⅱ」においては、税法の中で社会に出て一番必要となる法人税の詳細について、各回を計算と手続とに分けて勉強していきます。
また、会社の経理業務においては税法だけではなく、会計基準・会社法の知識が必要になります。これら関連事項も習得してもらい会社の経理業務全般を理解してもらうことを目指します。
学修の到達目標 法人税法の全体像を勉強し、会社の経理業務・税金計算業務を理解することができる。
授業計画 第1回 ① ガイダンス
第2回 ② 法人税の基礎
  法人税のあらまし、法人税の課税標準、利益と所得の違い
第3回 ③ 益金の計算
  「収益」の計上基準、益金不算入額
第4回 ④ 損金の計算 その1 基本
  「費用の計上基準」、損金経理、棚卸資産の評価等
第5回 ⑤ 損金の計算 その2 減価償却
  減価償却資産の償却、繰延資産の償却
第6回 ⑥ 損金の計算 その3 人件費・交際費・寄附金
  報酬、賞与、給与、退職給与、交際費、寄附金
第7回 ⑦ 損金の計算 その4 貸倒損失
  貸倒損失、引当金等
第8回 ⑧ その他の損益計算 繰越欠損金
  繰越欠損金、租税公課と罰課金
第9回 ⑨ 企業グループの税務
  企業組織再編税制、グループ法人税制等
第10回 ⑩ 国際取引税務
  国際取引と外貨換算、海外進出企業に関連する税務
第11回 ⑪ 所得金額と税額の計算
  決算書作成の流れと確定決算主義、所得金額・税金の計算
第12回 ⑫ 法人税の申告書
  申告納税制度、申告の手続の種類、地方税の申告書等
第13回 ⑬ 税務調査とその対応方法
  税務調査の受け方、よくある指摘事項等
第14回 ⑭ 税制改正
  税制改正プロセス、令和7年度税制改正大綱の概要
第15回 ⑮ 「税法Ⅱ」の総まとめ
  各回講義の振り返り
授業外学習の課題 はじめに15回分の授業内容についてレジュメをアップロードします。
事前学修(1時間程度)
毎講義の最後に次回の内容を発表します。テキストと資料を確認しておいて下さい。
事後学修(1時間程度)
法令用語は難しいものが多いです。
講義中にわからなかった用語については、各自調べるようにして下さい。
履修上の注意事項 この講義は「対面」で行います。
「税法Ⅱ」においては多くある税金の中でその中心をなす法人税にスポットをあてて解説していきます。そのため、税法の基礎的な知識が必要となりますので、「税法Ⅰ」を履修しておくか、自分で税法の基礎的な文献を読んでおくと理解が深まります。
公認欠席の場合、欠席としてのカウントはしません。
講義資料は、はじめに15回分のPDF資料をアップロードします。
成績評価の方法・基準 授業への取り組み(30%)と期末レポート(70%)とで総合的に評価します。
テキスト 有賀文宣(著)「令和6年度版 基礎から身につく法人税」一般財団法人大蔵財務協会
参考文献 金子宏(著)「租税法(第24版)法律学講座双書」弘文堂
林仲宣他(著)「ガイダンス税法講義(改訂版)」税務経理協会
主な関連科目 税法Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談は、基本的に授業終了時に受付けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(D2群) FCBS24212 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部商学科(D2群) FCBS24212 2023~2023 2・3・4 - - -
商学部経営学科(D2群) FCBA24212 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部経営学科(D2群) FCBA24212 2023~2023 2・3・4 - - -