授業コード 00046000 単位数 2
科目名 一般教養特殊講義(セクシュアリティ・スタディーズ) クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 河口 和也 配当年次 *下表参考

授業の題目 セクシュアリティ・スタディーズ Sexualities Studies
学修の概要 「セクシュアリティ・スタディーズ」は、主にセクシュアリティに焦点をあてつつ、それと強い関連性をもつジェンダー領域を含めて考察する学問分野です。そのなかには、セクソロジー研究や「病理」としての同性愛研究、さらにフェミニズムやジェンダー論の影響を受けつつ展開されてきたレズビアン/ゲイ・スタディーズの研究蓄積や成果も含まれます。
この講義では、セクシュアリティという研究対象や領域を学ぶにあたり、必要とされる基本的な概念やその枠組みを概説し、またこれまでに社会で生起したセクシュアリティをめぐる諸問題や事例を紹介し考察します。
その内容としては、セックス/ジェンダー/セクシュアリティのとらえ方、異性愛と同性愛、トランスジェンダーや性同一性障害というカテゴリー、ホモフォビアやヘテロセクシズムという構造やイデオロギー、カミングアウトの実践やクローゼット、ホモソーシャリティという概念などが含まれます。
学修の到達目標 1.基本的なセクシュアリティをめぐる概念について理解し、新たな見方ができるようになる。
2.個人の研究や将来の人生や仕事のなかで、ここで得た考え方を活用できるようになる。
授業計画 第1回 セクシュアリティを捉える視点
基本的なセクシュアリティのとらえ方を理解する
第2回 セクシュアリティとジェンダー役割
セクシュアリティとジェンダーの関係を理解する
第3回 性別の越境
トランスジェンダーやXジェンダーについて理解する
第4回 性的指向をめぐる問題【オンデマンド授業】
性的指向という考え方について理解する
第5回 恋愛と親密性
親密性について理解する
第6回 パートナーシップと生の多様性
多様なパートナーシップ関係のあり方について理解する
第7回 性と暴力
性と暴力、あるいは性における暴力について理解する
第8回 1回から7回までのまとめと小テスト
第9回 性の商品化
資本主義社会における性について考える
第10回 エイズという問題―その歴史と現在
エイズという感染症の歴史的経緯と現在の状況について理解する
第11回 性的マイノリティが経験する生きづらさ
性的マイノリティが社会のなかで直面する問題について理解する
第12回 セクシュアリティをめぐる権利獲得の歴史
セクシュアリティをめぐる諸問題における権利獲得運動やアクティヴィズムについて理解する
第13回 クィア・スタディーズの視角【オンデマンド授業】
クィア・スタディーズがもつ理論的視角の変遷を理解する
第14回 セクシュアリティをめぐる法の言葉
同性愛をめぐる日本で最初の裁判について理解する
第15回 9回から14回までのまとめと小テスト
授業外学習の課題 講義のなかで読むことを求められた文献は必ず事前に読んで理解するようにしてください。また、授業に関連した小レポートなどを課すことがありますので、準備を怠らないようにしてください。
事前学修(2時間程度):毎講義の最後に次回の講義テーマを発表するので、各自でできる限り調べて予備知識を集めておき、関係する事柄について調べておくこと
事後学修(2時間程度):講義中にわからなかった用語については、次回までに各自で調べること

指示された参考文献や資料などは必ず事前に読んでおいてください。読んであるものとみなして授業をします。
履修上の注意事項 この授業では講義タイトルにあるように「性」(セクシュアリティやジェンダー)をテーマとして扱います。「性」に関して考察することに抵抗感のある方には履修をお勧めできません。

※本講義で使用する資料等は、Moodleにてダウンロードできるようにします。

提出物やレポートなどは必ず指定された期限内に提出すること。
授業用の配布資料や課題などは、Moodleに掲載することがありますので、確認してください。
公認欠席は出席としては扱いません。

小テストやプレゼンテーション時に公認欠席となる場合、レポート課題等の代替措置で対応します。

ブレンド型授業を実施します(Moodle使用)
成績評価の方法・基準 授業内に行う数回の小テスト(40%)と課題レポート(30%)、授業後に提出するミニッツペーパー(30%)で総合的に評価する。ミニッツペーパーについては、書かれた内容にもとづいて2点、1点、0点で評価します。
テキスト 風間孝+河口和也+守如子+赤枝香奈子 2018 『教養のためのセクシュアリティ・スタディーズ』 法律文化社
参考文献 講義中に適宜指示する
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中あるいは授業後に質問を受け付けます。また、オフィスアワーには研究室に質問・相談にきていただいてもかまいません。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
商学部経営学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
経済科学部現代経済学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
経済科学部経済情報学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
人文学部教育学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
人文学部英語英文学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
人文学部社会学科(一般教養科目) 2024~2024 1・2・3・4 - - - - -
法学部法律学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
法学部国際政治学科(一般教養科目) 2024~2024 1・2・3・4 - - - - -
人間環境学部人間環境学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
健康科学部心理学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
健康科学部健康栄養学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(一般教養科目) 00100 2024~2024 1・2・3・4 - -