公開用ファイル(授業概要)

授業題目	会社法の基本を学ぶ
授業の概要	現代社会における経済主体として、先ず挙げられるのは企業であり、さらに言えば、上場会社をはじめとする株式会社です。現代社会に生きる私たちにとって、一生活者としても、近い将来会社に就職することを予定している人にとっても、さらには、もう少し遠い将来において企業を目指す人にとっても、この経済的巨人の影響を受けない日は一日たりとてなく、これを律する会社法の基本的な法制度を知ることは大変重要です。　会社法を学ぶにあたり、個々の規定が設けられている理由・その目指す目的についても併せて考え、今日、会社法制度がどのような考えに支えられているのかについても学ぶことを目指します。
学習の到達目標	(1)上場会社である株式会社の機関構成・株式に関する基本的な会社法制度を理解することができる。 (2)実際の判例・裁判例において、どのような会社法上の紛争が生じており、これに対して裁判所が、どのような解決をいかなる理由によって導いているのかを理解する。 (3)現代の経済社会において、会社法制度を支える理念を理解することができる。

授業計画	第１回	ガイダンスー今日、会社のコンプライアンスが重視される理由
	第２回	会社とは何か(1) 合名会社‐共同企業の始まり
	第３回	会社とは何か(2) 株式会社‐発展した共同企業
	第４回	上場会社の機関(1) 株主総会・取締役会・代表取締役・取締役
	第５回	【オンデマンド】上場会社の機関(2) 指名委員会等設置会社・監査等委員会設置会社
	第６回	取締役会－招集・議事・決議
	第７回	ダスキン事件(大阪高判平成18・6・9判時1979号115頁)を通じて、取締役の善管注意義務・忠実義務を学ぶ
	第８回	ダスキン事件を通じて、取締役の監視・監督義務、内部統制構築義務を学ぶ－上場会社で不祥事を防止する
	第９回	【オンデマンド】ダスキン事件を通じて、経営判断原則を学ぶ―経営判断の失敗が会社に損害をもたらしたら
	第１０回	ダスキン事件を通じて、社外取締役制度について学ぶ―なぜ社内取締役だけでは足りないのか
	第１１回	株主総会－招集・議事・決議
	第１２回	株式会社の資金調達・株式
	第１３回	【オンデマンド】募集株式の発行手続(1)　募集・申込み・割当て・出資の履行
	第１４回	募集株式の発行手続(2) 新株発行が既存株主に与える影響
	第１５回	募集株式発行の瑕疵を争う手続

授業外学習の課題	各回について、授業資料だけではなく、テキストの該当部分を予習・復習して理解に努めて下さい(各自の勉強の進み具合にもよりますが、事前学修・事後学修各2時間程度)。
履修上の注意事項	＊ブレンド型授業を実施します(Google classroom使用のオンデマンド型。補助的にMoodleを使用します。)。＊指定テキストが必要です。・各回の授業資料は、google classroomで提供します。教室では配布しませんので、事前に印刷・持参されるか、端末を持参して閲覧して下さい。＊公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準	期末試験(70％)・オンデマンド型授業の課題(30％)
テキスト	宍戸善一「ベーシック会社法入門〈第8版〉」(日経文庫・2020年)
参考文献	授業で示します。
主な関連科目	会社法，企業取引法（商法総則・商行為法），民法総則，契約法，など
オフィスアワー及び質問・相談への対応	授業後、またはgoogle classroomを通じてalphaメールを利用して質問してください。

■カリキュラム情報