授業コード | 00042152 | 単位数 | 2 |
科目名 | 社会学のものの見方と考え方 | クラス | 52 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 中根 光敏 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | コーヒーで社会学 |
学修の概要 | 本講義では、コーヒーを題材として、「社会学のものの見方と考え方」を講じていく。 現代社会において、コーヒーは、煙草や酒と並ぶ嗜好品の代表であり、多くの人たちの日常生活に身近なものとなっている。一方で、中世にイスラム教圏で始まったコーヒー飲用の習慣が西欧社会へともたらされることで、近代社会が切り開かれるきっかけとなった、という歴史的な事実はそれほど知られているわけではない。エチオピアに自生したコーヒーの木がイエメンに持ち込まれてイエメンだけで栽培されていた頃、生豆の状態であれば虫も鼠も食わず品質が劣化しないコーヒーは、アラビア商人にとって最も投機性の高い商品だった。「ジャーナリズム(新聞)」「郵便制度」「株式会社」「保険会社」「証券取引所」などは、英国のカフェハウスから発祥し、パリのカフェから民衆はフランス革命へと出撃した。現在でも、コーヒーは、輸出入品目の中で石油に次ぐ商品であり、農作物最大の輸出入高を誇っている。 本講義では、「コーヒーの歴史」から「カフェや喫茶店」「コーヒー器具やコーヒー豆の消費」までを含めて、とりわけ文化としてのコーヒーを中心として、現代社会を論じていく。 ※コロナウィルス感染症の状況次第では、本講義はMoodleを使ったオンデマンドで実施せざるを得ない可能性があります。その場合、インターネットへ繋げる情報環境で、PowerPointの2019版がインストールして動作するパソコンで講義を視聴する必要があります。詳細は、教学センターへ問い合わせなさい。 |
学修の到達目標 | コーヒー文化を学ぶことを通じて、社会学的なものの見方と考え方を身につける |
授業計画 | 第1回 | 講義のガイダンス 授業への取り組み方を理解できる |
第2回 | なぜ「コーヒーで社会学」なのか 社会学的対象としての珈琲を理解できる |
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第3回 | コーヒー飲用の始まり 珈琲飲用の経緯を理解できる |
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第4回 | 近代を切り開いたコーヒー 近代社会と珈琲の関係を理解できる |
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第5回 | 嗜好品としてのコーヒー 嗜好品を社会学的に理解できる |
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第6回 | コーヒーの効能 珈琲の効能を理解できる |
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第7回 | 喫茶店とカフェはどう違う(オンデマンド) カフェの定義を理解できる |
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第8回 | 日本コーヒー史 日本コーヒー史を理解できる |
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第9回 | 美味しい珈琲とは?――味覚は社会的に構成される 味覚の社会的構成を理解できる。 |
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第10回 | スペクタクル化するコーヒー――スペシャルティ・コーヒーの功罪 スペクタクル化を理解できる |
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第11回 | グローバル化とコーヒー文化①――スマトラ島のコーヒー農園 コーヒー農園を理解できる |
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第12回 | グローバルとコーヒー文化②――スマトラ島のカフェ 生産地のカフェを理解できる |
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第13回 | グローバル化とカフェ①――台湾とソウルのカフェブーム(オンデマンド) カフェブームを理解できる |
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第14回 | グローバル化とカフェ②――イタリア、パリ、ベルリンのカフェ ヨーロッパのカフェを理解できる |
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第15回 | サードウェーブってか? 第三波珈琲流行を理解できる |
授業外学習の課題 | 2時間程度の事前学習:指定されたテキストの論文を読んで臨むこと 2時間程度の事後学修:指定された課題への取組 |
履修上の注意事項 | ブレンド型授業を実施します。 使用するソフトは、PowerPointですが、教材を視聴するためにPowerPointの最新バージョンを情報センターの指示に従って入手し、パソコンにインストールしておく必要があります。スマートフォンでは教材を視聴できません。詳細は教学センターへ問い合わせなさい。 また、オンデマンド講義の課題はMoodleに書き込むことになります。 (1)受講生は、指示されたテキストを読んだ上で、各講義を受講後、指示された日時までに課題レポートを毎回Moodleに書き込まなければならない。 (2)公認欠席は出席にはならない。一定の出席を満たなければ単位修得はできない。公認欠席時の資料は後日Moodleで配布する。 (3)講義は、テキストを参照しながら受講すること (4)他の受講生に迷惑となる私語・スマートフォンの使用は許さない(単位を落とすことになります) |
成績評価の方法・基準 | 課題を点数化(合計100点)して評価する。 なお、欠席は減点する。 課題レポートに関するフィードバックは講義で行う。 |
テキスト | 中根光敏『珈琲飲み――「コーヒー文化」私論』洛北出版 |
参考文献 | 中根光敏・今田純雄編『グローバル化の進行とローカル・文化の変容』いなほ書房 田中慶子・中根光敏『社会学の原動力』松籟社 W.I.ユーカーズ『オール・アバウト・コーヒー』TBSブリタニカ A.ワイルド『コーヒーの真実』白揚社 M.ペンダーグラスト『コーヒーの歴史』河出書房新社 J.シェベラ『ベルリンのカフェ』大修館書店 M.ドゥブロヴィッチ『歴史の横領』水声社 N.ラティンジャー&G.ディカム『コーヒー学のすすめ』世界思想社 |
主な関連科目 | 社会学 現代社会学 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義終了後、且つ、E-Mailでも受け付ける。 |
5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 | |
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課題 | 課題との関連が極めて明確であり、非の打ち所がない | 課題に対して的確かつ網羅的に答えている | 課題に対して一通り答えている | 課題に対する答えが不十分である | 課題と関係のない答えをしている | 不適切 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
商学部経営学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
経済科学部現代経済学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
経済科学部経済情報学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
人文学部教育学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
人文学部英語英文学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
人文学部社会学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
法学部法律学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
法学部国際政治学科(一般教養科目) | - | 2024~2024 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
健康科学部心理学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
健康科学部健康栄養学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
国際コミュニティ学部国際政治学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |
国際コミュニティ学部地域行政学科(一般教養科目) | 00100 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |