授業コード | 00037400 | 単位数 | 2 |
科目名 | 総合教養講義a(中国の歴史と社会) | クラス | |
履修期 | 第2学期 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 王 偉彬 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 中国の歴史と社会 |
学修の概要 | 昔から東アジアに黄河文明を中心に発展してきた広大な国土と多くの人口を有する国・中国が存在している。この国は、どのように形成され、変わってきたか。 古代から、メソポタミヤ文明、エジプト文明、インダス文明、マヤ文明、アンデス文明等多くの文明が存在したが、外敵の侵入などで滅び、その後一度も復活されていない。中国文明が外敵の侵入で国が何度も滅んだが、意外にその文化的連続性が保たれ、文明が存続し続けている。 一方、中国文明は、安定的に発展してきたわけではない。分裂、統合、または異民族による支配が繰り返され、興隆、衰退といった激変の時代が続いた。その興衰にはある特徴があるように見える。例えば、中国歴史を長いスパーンで見ると、約1000年(±200年)ごとに国のあり方や興衰のパターンが変わる。①中国の版図が拡大された周(前11世紀-3世紀)時代は分布という封建制度を敷いたが、戦国状態で終結した(封建社会の創出と崩壊);②前221年中国が統一され後、漢~三国~晋~南北朝~隋・唐~五代十国までの約1000年間は、国が統一と分裂の繰り返すパターンにはまった(統一と分裂の繰り返し); ③宋代から元、明、清、中華民国時代までの約1000年間は、漢民族と北方民族による中国の交替支配が新たなパターンを作った(漢民族と北方民族との抗争); ④1840年のアヘン戦争から始まった近代以降の中国は、東・南方向からの侵入による安全問題を抱え、アロー戦争、清仏戦争、日清戦争、日中戦争及び戦後の朝鮮戦争、ベトナム戦争が次から次へと起こり、21世紀以後も朝鮮半島、台湾海峡あたりはいつ戦争が起こってもおかしくない状態にある(東・南安全問題)。アヘン戦争からいよいよ200年経つが、それは中国歴史の新たな「1000年パターン」の初期段階(?)であろうか。 この授業では、中国の歴史と社会を文明論という視点から、「中国とはなにか」という問題を解説することを目的とする。 (中華人民共和国の事情は第3学期の「政治と社会(中国)」、中国の対外関係は第4学期の「東洋政治外交史」で紹介する)。 |
学修の到達目標 | 多角的視点から中国を見ることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション 中国の形成と初期的段階の発展を知る |
第2回 | 中国の文化と思想 中国文化における中国思想の位置づけと中国思想に関する知識を得る |
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第3回 | 中国の統一 中国統一の実現とその統一が中国にどのような影響をもたらしたかの知識を得る |
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第4回 | 中国の民族的、文化的基盤の形成 漢民族のアイデンティティがどのように形成されたかを知る |
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第5回 | 三国から隋・唐・五代十国へ 統一と分裂がなぜ繰り返されたかを説明できるようになる |
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第6回 | 宋から元・明・清へ 漢民族と北方民族の政権交替がなぜ行われたかを説明できるようになる (オンデマンド) |
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第7回 | 西方からの衝撃 アヘン戦争と近代の幕開けの時代的変化の知識を知り、述べることができる |
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第8回 | 東方からの衝撃 日清戦争と日本の台頭を多角的視点から見ることができる |
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第9回 | 復興への試み 洋務運動、戊戌変法、光緒新政等の中国復興の試みと失敗の要因を述べることができる |
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第10回 | 民間の反発と革命 義和団運動、辛亥革命と中華民国の成立についての知識を得る |
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第11回 | 中華民国の苦闘 軍閥割拠、満州事変、国共内戦等が続いた中華民国の苦難の時代を知る |
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第12回 | 日中戦争 あの戦争を改めて振り返って見て、何が問題だったかを自分なりの解釈ができるようになる (オンデマンド) |
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第13回 | 第二次世界大戦の終了と第二次国共内戦 戦争終了と国共内戦に関する中国の事情を知る |
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第14回 | 中華人民共和国の成立 社会主義体制の中華人民共和国の樹立がなぜできたかを自分なりに解釈ができるようになる |
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第15回 | まとめ:「中国の歴史と社会」のまとめ これまでの授業の主な内容を復習し、中国歴史の文脈が何かを考えて、中国をどう見るべきかについて自分有りに説明ができようになる (授業の進度や受講生の理解度により変更することがある) |
授業外学習の課題 | ・事前学習(1時間程度):毎回授業中に配布した資料に次回の講義のテーマを発表するので、履修者各自で関連する知識を調べ、又は教科書の関連する部分を読んでおくこと。 ・事後学習(2時間程度):配布資料や指定した教科書の頁を復習し、指定の「問題点」を中心に調べ、自分の考えをまとめておくこと。 |
履修上の注意事項 | *ブレンド型授業を実施します。 ・Moodle使用 ・オンデマンド授業2回実施。課題又はリアクションペーパーは指定の時間内にMoodleに提出してください。 *公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。 ・公認欠席は欠席としてカウントしません。 ・欠席時の資料はMoodleに掲載しますので、自分で印刷してください。 |
成績評価の方法・基準 | 課題・リアクションペーパー 30点 受講態度 20点 期末試験 50点 (欠席は減点) |
テキスト | ①中園和仁編『中国がつくる国際秩序』(ミネルヴァ書房、2013年) (「中国の政治と社会〉、「東洋政治外交史」、「文明論研究」〈隔年開講〉の授業も同じテキストを使用するが、使用の部分は異なる) ②授業資料(配布プリント)" |
参考文献 | 適宜に紹介する。 |
主な関連科目 | 中国の政治と社会 東洋政治外交史 文明論研究(隔年開講) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
①質問・相談は授業前後又はメール(wangwb@shudo-u.ac.jp)で受け付けます。 ③時間のかかりそうな相談はメールで連絡してください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
経済科学部経済情報学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部経済情報学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部経済情報学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人文学部人間関係学科心理学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人文学部人間関係学科教育学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人文学部英語英文学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部英語英文学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部英語英文学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
法学部法律学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
法学部国際政治学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部国際政治学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部国際政治学科(教養科目) | - | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(教養科目) | WGEL13205 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
健康科学部心理学科(教養科目) | - | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(教養科目) | - | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
健康科学部健康栄養学科(教養科目) | - | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(教養科目) | - | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) | WGEL13205 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) | WGEL13205 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) | WGEL13205 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |