授業コード | 93208900 | クラス | |
科目名 | 地域・歴史研究Ⅳ(アメリカ) | 単位数 | 2 |
担当者 | 船津 靖 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | アメリカの外交政策と内政 The U.S. Foreign Policy and Domestic Issues |
授業の概要 | アメリカ政治外交史に関する標準的な専門書を通読し、知識の獲得を目指す。最終的に書評を兼ねたレポートを書く。授業のやり方は受講者のニーズに応じて柔軟に対応する。専門書の量が過大な場合は現実的にスキップする。書籍で不充分な箇所は教員が補足する。 ロシアのウクライナ侵略に対するアメリカ外交や教員の研究テーマであるアメリカとイスラエルの「特別な関係」に重点を置きたい学生には以下に例示したものと異なる授業計画を考案する。自由研究スタイルだった過去のレポートは、日産のゴーン被告逃亡事件に関する日米司法協力、米外交政策と福音派および国務省の「宗教の自由」年次報告、セーラムの魔女裁判など。 知識の正確な理解に加え、発表や論述の日本語の構成や表現を重視する。英文の使用量やレベル、小テストの有無などは学生の英語力・意欲を見ながら考える。授業計画は専門書購読に関するスケジュールを中心に暫定的な想定テキストにおおむね沿って示した。研究発表は受講者の進捗状況を勘案して適宜、組み入れる。テキストを変更する場合は修正する。4月に別の有望な専門書の出版予定がある。 【実務経験】共同通信社の地方3支局で司法・行政・選挙を取材後、外信部、モスクワ、エルサレム、ロンドン、ニューヨーク支局などで特派員として勤務。東京本社では国際経済や科学・文化・運動を含む重要ニュース全般の速報・編集管理や企画・論説も手掛けた。著書に『パレスチナ 聖地の紛争』(中公新書)。共著に『20世紀 未来への記憶』『アメリカ文化史事典』 |
学習の到達目標 | アメリカの政治外交に関する確固とした基礎知識が身に付けられるようになる。論理的で説得力ある文章が書けるようになる。英語文献を使用できるようになる。アメリカの政治経済社会や思想・宗教について知識を持ち、多角的で現実的な分析ができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンスと受講生の関心領域聴取 |
第2回 | ピューリタニズム:聖書の「丘の上の町」 | |
第3回 | 独立宣言と合衆国憲法:リベラル愛国主義の基盤 | |
第4回 | モンロー主義の孤立外交と「明白なる天命」の膨張主義 | |
第5回 | 南北戦争とリンカン:市民宗教の深化 | |
第6回 | 米西戦争と帝国主義 | |
第7回 | 第一次世界大戦、ロシア革命、ウィルソンの敗北 | |
第8回 | 戦間期の孤立と関与 | |
第9回 | 第二次世界大戦と国際連合 | |
第10回 | 米ソ冷戦とマッカーシズム | |
第11回 | ベトナム戦争とニクソン・キッシンジャー外交 | |
第12回 | 共和党の冷戦終結と新世界秩序模索 | |
第13回 | 対テロ・イラク戦争:力の限界 | |
第14回 | オバマ、トランプの孤立主義と世界の混迷 | |
第15回 | 最終まとめ |
授業外学習の課題 | テキストの指定された箇所を予習し復習し折に触れ再読する。発表する際はキーワード、年表、要約や引用、地図などからなる資料(ワードでもパワポでもよい)を作成し、発表前日までに教員に送る。 日本の新聞やニュースサイト、報道番組、アメリカの主流派メディアの報道にも目を配る。毎日30分以上(他の授業にも有益)。時事英語を勉強する。 |
履修上の注意事項 | 対面授業を実施する。履修希望者はできるだけ早く教員に連絡を(funatsu@shudo-u.ac.jp)。履修の時間帯は暫定。受講者や教員の都合で変更する可能性が相当ある。教員との連絡を密にすること。連絡や応答があれば柔軟に対応する。英文を含む資料は教員と学生が相談して決める。 |
成績評価の方法・基準 | 授業20%、小テスト40%、レポート40%(2000~3000字程度)。小テストとレポートの割合は授業形態により変更する。その場合は速やかに伝える。 |
テキスト | 暫定的に西崎文子『アメリカ外交史』(東京大学出版会、2022年)。岡山裕・前嶋和弘『アメリカ政治』(有斐閣)が4月に店頭に並んだ後、比較し最終決定する。著者、出版社から判断してどちらでも日本のアメリカ関連書としては信頼でき最高水準だろう。NHKのニュース防災アプリ(無料)を共通の情報インフラとする。日本経済新聞(電子版)を推奨する。 |
参考文献 | 村田晃嗣『トランプVSバイデン』など。学生のニーズに合わせ随時、紹介する。 |
主な関連科目 | 欧米地域研究演習Ⅰ(事例研究) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
進路を含めできる限り対応する。メール(funatsu@shudo-u.ac.jp)での相談にも対応する。学期中の評価は授業中やMoodleで個別にも対応。期末レポートへの批評は個別の問い合わせにも懇談やメールなどで対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学研究科M国際政治学専攻 | - | 2017~2023 | 1・2 |