授業コード 90712200 クラス
科目名 経済政策研究Ⅰ 単位数 2
担当者 河合 伸治 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経済政策研究Ⅰ(Study on Economic PolicyⅠ)
授業の概要  人々の経済生活や経済活動に対する公的な介入・規制はなぜ必要なのか,また必要だとしたらどのような方法で行なうべきなのかについて考える学問が経済政策である.本講義では,経済政策に関する英語文献を輪読し,経済政策の基本的な理論の修得及び実際に行なわれている経済政策の問題点等について検討する.輪読するテキストは受講生と相談のうえ決定するため,授業計画が一部変更される場合もある.
学習の到達目標 修得した経済政策の基本的な理論に基づき,現実に行なわれている政策の課題について自分なりに考えることができる.
授業計画 第1回 ガイダンス
第2回 戦後日本の経済政策① 【財閥解体・傾斜生産方式】
第3回 戦後日本の経済政策② 【高度成長期・石油危機】
第4回 政府の市場介入の経済的意味① 【政府(財政)の三機能】
第5回 政府の市場介入の経済的意味② 【市場の失敗・政府の失敗】
第6回 競争政策① 【完全競争と不完全競争】
第7回 競争政策② 【不完全競争下の資源配分】
第8回 競争政策③ 【日本の独占禁止政策】
第9回 公益事業と規制緩和① 【自然独占】
第10回 公益事業と規制緩和② 【インセンティブ規制】
第11回 公益事業と規制緩和③ 【規制緩和・民営化】
第12回 外部性
第13回 情報の非対称① 【逆選択・モラルハザード】
第14回 情報の非対称② 【健康保険・預金保険】
第15回 公共財
授業外学習の課題  英語の文献を使用するので,教科書を毎回必ず読み込んできて全受講生が日本語に訳しておくこと.また,報告担当者は日本語に訳すだけにとどまらず,内容を分かりやすく自分の言葉でまとめ直した報告資料をしっかり準備しておくこと.
履修上の注意事項  講義は対面で実施する.
 毎回の出席が原則であり,理由なき欠席及び遅刻は大幅な減点とする.報告者の報告をただ聞いているだけではなく,積極的に議論に参加して,経済政策の基本的な考え方を修得できるように心掛けること.履修にあたっては,ミクロ経済学とマクロ経済学の基本的知識があることが望ましい.
成績評価の方法・基準 【期末試験】無
プレゼンテーション(50%)+議論への参加・貢献(50%)を基本に総合的に評価する.
テキスト  未定(第1回目の授業で受講生と相談のうえ決定するが,例として以下のような本を考えている)
・Arye L. Hillman (2009) Public Finance and Public Policy: Responsibilities and Limitations of Government , Cambridge University Press
参考文献 授業中に適宜紹介していく.
主な関連科目 ミクロ経済学研究Ⅰ・Ⅱ,マクロ経済学研究Ⅰ・Ⅱ,公共財政研究Ⅰ・Ⅱ など
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中及び授業終了後に十分な時間をとって受け付ける.

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
経済科学研究科M現代経済システム専攻 2021~2023 1・2