授業コード | 90703805 | クラス | 05 |
科目名 | 研究指導 | 単位数 | 4 |
担当者 | 張 南 | 履修期 | 年間授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 資金循環分析の理論と方法 |
授業の概要 | 資金循環分析(Flow of Funds Analysis)とは、国民経済における通貨ないし資金の流れを観察して、「モノ」の経済と「カネ」の経済の関係、金融資産・負債のフローとストック、金融の国内面と対外面の関係、特に金融全体の仕組みと動きを明らかにすることをねらいとするものである。 本研究指導は、貯蓄と投資、資金循環、国際収支、金融などの統計を使い、マネーフロー、国際資本移動による影響効果とリスクを統計的に検証し、資金循環分析の理論と計量モデルの分析手法を絞り込みながら、修士論文の作成を目指す。 |
学習の到達目標 | 資金循環統計と金融統計の特徴を理解し、計量ファイナンス分析の基本概念と応用方法をよく身につけるようにする。 |
授業計画 | 第1回 | 概ね以下の順で講義を進める。 経済の循環図 |
第2回 | 貯蓄と投資の理論 | |
第3回 | 広義金融市場構造 | |
第4回 | 資金循環分析の沿革 | |
第5回 | 資金循環統計の基礎 | |
第6回 | 資金循環統計とその関連統計 | |
第7回 | 資金循環分析の枠組み | |
第8回 | 資金循環分析の理論 | |
第9回 | 重回帰分析の基礎 | |
第10回 | 重回帰分析の推定 | |
第11回 | 重回帰分析における検定 | |
第12回 | 資金循環分析(実物取引)の理論モデル:構造方程式の作成 | |
第13回 | 資金循環分析(実物取引)の理論モデル:構造方程式の推定 | |
第14回 | 資金循環分析(金融取引)の理論モデル:AEMAモデル | |
第15回 | 資金循環分析(金融取引)の理論モデル:ARIMAモデル | |
第16回 | 資金循環分析の実証研究:中国のケース | |
第17回 | 資金循環分析の実証研究:中国のケース | |
第18回 | 同時方程式モデルの識別 | |
第19回 | 同時方程式モデルの推定 | |
第20回 | 同時方程式モデルの検定 | |
第21回 | 資金循環分析(同時方程式)モデルの識別性 | |
第22回 | 資金循環分析(同時方程式)モデルの推定:2段階最小乗法 | |
第23回 | 資金循環分析(同時方程式)モデルの推定:3段階最小乗法 | |
第24回 | 資金循環分析(同時方程式)モデルの外生性の検定 | |
第25回 | データ定常性の検定:単位根検定 | |
第26回 | データ定常性の検定:共和分分析 | |
第27回 | VARモデルの推定(資金循環分析の応用) | |
第28回 | VARモデルの特定化(資金循環分析の応用) | |
第29回 | VARモデルの実証研究:金融政策の効果の実証 | |
第30回 | 全体のまとめ |
授業外学習の課題 | StataやEViewsなどの統計処理ソフトの使い方を説明するが、授業以外の時間でも常に練習しておく必要がある。 |
履修上の注意事項 | 統計学と経済統計学の基本知識が必要。 対面で授業を実施する。 |
成績評価の方法・基準 | 受講態度20%、研究発表30%、レポート50%で評価する。 |
テキスト | Nan Zhang(2020) "Flow of funds analysis: Innovation and development", Springer. |
参考文献 | 1.張南(2005)『国際資金循環分析の理論と展開』ミネルウア書房 2.石田定夫(1993)『日本経済の資金循環』東洋経済新報社 3.Jacob Cohen(1987) The Flow of Funds in Theory And Practice Kluwer Academic Publishers 4.Johnc.Dawson, (1996) Flow of Funds Analysis: A Handbook for Practitioners, M. E. Sharpe 5.William H. Greene (2000) Econometric Analysis, Prentice-hall, |
主な関連科目 | 計量経済学研究Ⅰ・Ⅱ、金融システム論研究Ⅰ・Ⅱ、証券市場論研究Ⅰ・Ⅱ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談があれば、授業後にも聞いてください。 或いは、以下の時間と場所へ来て下さい。 時間:毎週金曜日16:30時から17:30時まで 場所:第2研究棟408室 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
経済科学研究科M現代経済システム専攻 | - | 2021~2023 | 1・2 |