授業コード 70016712 クラス 12
科目名 ゼミナールa(2023) 単位数 2
担当者 小須田 翔 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 デモクラシーの現実とこれから a (Contemporary Democratic Politics and Beyond)
授業の概要  この演習では、現代のデモクラシー(民主主義)に関するさまざまな問題について取り扱います。デモクラシーは、国だけでなく、国際的にも地域においても多くの問題があります。たとえば、地方議員のなり手不足、低い投票率、女性の不利、対立の極端化などです。しかし、民主主義はそれでもなんとか維持していかなければならない制度です。ではどうすればいいのでしょうか。このゼミでは、現代の国際や地域のデモクラシーにどのような問題があり、今後どうすればいいのかを一緒に考えます。
 前期の演習は、民主主義に関連する文献の講読を中心に進めます。文献については、ゼミ生の興味関心をみながら決定します。もしゼミ生から希望があれば英語文献も取り上げます(英語が苦手でも心配しないでください)。それに加えて、前期は研究の進め方の指導もします。この指導を通して、自身の関心のあるテーマを絞っていきます。
学習の到達目標 ・デモクラシーの理論や課題について理解を深める。
・他者とデモクラシーについて議論することができる。
・論文の構造や書き方について理解を深める。
授業計画 第1回 イントロダクション
第2回 文献講読 第一部1・2「市民としての平等な地位」(文献についてのレジュメ報告とディスカッションを行います)
第3回 文献講読 第一部3~5「社会的連帯」
第4回 文献講読 第二部1・2「不平等と分配」
第5回 文献講読 第二部3・4「福祉国家の意義と課題」
第6回 文献講読 第二部5・6「社会保障のこれから」
第7回 文献講読 第三部1・2「デモクラシー」
第8回 文献講読 第三部3~5「熟議と代表」
第9回 前半のまとめとディスカッション・後半の説明
第10回 文献講読⑨
第11回 論文講読① 論文の構造がどうなっているか
第12回 論文講読② 序がどう書かれているか
第13回 論文講読③ 先行研究レビュー
第14回 論文講読④ 本論がどう書かれているか
第15回 論文講読⑤ 結論がどう書かれているか
授業外学習の課題 文献講読で指定された文献は、必ず全員が事前に読んで内容を把握するように務める。
文献講読の担当者はレジュメを用意して発表する。
毎週、2時間程度の学習がいります。レジュメ報告と研究報告の回は、さらに事前準備が必要です。
履修上の注意事項 1.無断欠席はしないでください。
2.報告の準備不足は他のゼミ生に迷惑をかけます。報告準備はしっかりと行ってください。
3.担当者のゼミa・bを連続で受講してください。
4.知識や頭の良さではなく、これから真剣に勉強に取り組みたいという気持ちを重視します。研究は、少しずつ、コツコツと進めることが唯一の方法です。地道な作業をまじめに進めることができる方に向いています。
成績評価の方法・基準 ・レジュメ報告の到達度(50%)
・平常点(参加態度)(50%)
テキスト 齋藤純一『不平等を考える――政治理論入門』(2017年、筑摩書房)
参考文献 戸田山和久『論文の教室――レポートから卒論まで(新版)』NHK出版、2012年。
主な関連科目 政治思想、政治理論、民主主義論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業時間の前後で質問や相談に応じます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30801 2018~2022 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30801 2018~2022 3・4