授業コード | 70016400 | クラス | |
科目名 | 特別講義B(国際法の現代的諸問題) | 単位数 | 2 |
担当者 | 柳生 一成 | 履修期 | 第4学期 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 国際法の現代的諸問題 Recent development and problems of Public International Law |
授業の概要 | この授業は、国際法の中から特定の領域を取り上げ、より詳しく学ぶことを目的としています。今年度は、国際環境法を学びます。 環境を守らなくてはならないということはそれ自体で重要ですが、現在、国家だけではなく、企業などの私人にも環境保護への対応が求められています。企業などの活動を規制する国家が、国際社会でどのような環境保護の義務を負い、国際社会にはどのような環境保護の制度があるのかをおもに講義形式で詳しく見ていきます。 可能ならば、持続可能な開発目標(SDGs)やESG(Environment, Social, Governance)投資などにも触れつつ、環境に関する国際法と人権に関する国際法との類似性・共通性なども意識してもらいたいと思っています。 |
学習の到達目標 | 本授業を受講することにより、 ①「国際法」の授業で学んだ知識を基礎として、環境など特定の領域についてより発展的な国際法の問題を理解できる ②現在、国際社会が抱える問題を法的視点から分析し、自らの見解を形成できる ようになることが目標です。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス・国際環境法の形成と展開(第1章) 授業の進め方、予習・復習の仕方、成績評価方法、および関連科目(「国際法」など)との関係を説明します。 |
第2回 | 持続可能な発展(第2章) ※カッコ内はテキストの該当章です。 |
|
第3回 | 予防原則・予防的アプローチ(第3章) | |
第4回 | 国際環境法における手続的義務(第4章) | |
第5回 | 国際環境法における履行確保(国家報告制度、不遵守手続など)(第5章)・日本における国際環境条約の実施(第6章) | |
第6回 | 気候変動(地球温暖化)(第7章) | |
第7回 | オゾン層保護(第8章) | |
第8回 | 海洋汚染(第9章) | |
第9回 | 海洋生物資源の保存(第10章) | |
第10回 | 生物多様性(第11章) | |
第11回 | 稀少野生動植物種(第12章) | |
第12回 | 有害廃棄物の越境移動(第13章) | |
第13回 | 貿易(第14章) | |
第14回 | 国際河川(第15章) | |
第15回 | 宇宙(第16章)・総括 授業で学んだ重要事項に触れつつ、総括を行います。質問などに対応した補足説明なども行います。 |
授業外学習の課題 | ・復習を重点的に行ってもらうことを予定していますが、予習として、事前に配布した資料を読んで、その内容をまとめ、授業に臨んでもらう課題を出すことがあります。 ・復習として、テキストや授業で配布した資料を読み返したり、重要な用語の暗記などをして下さい。 ・授業外の学習は60時間行って下さい。 |
履修上の注意事項 | ・「国際法」または「国際社会と法」を受講済みであることを前提として授業を行います。 ・「国際法」または「国際社会と法」を受講したことの証明を求めることがあります。その場合に、履修証明を提出しないなど、指示に従わない場合、成績評価上重大な不利益を被る可能性があります。 ・「国際法」または「国際社会と法」を履修していない学生(成績評価が「X」であった者含む)には、国際法の基礎知識が備わっていることを確認する筆記試験を課し、その結果を成績評価上重視する場合があります。上記科目の未履修者は、国際法の基礎知識を独学で身につけておくことが求められます。 ・履修者数によっては、教員と学生との間のまたは学生同士の質疑応答などを交えた授業形式をとる可能性があります。 ・授業で扱うテーマや進度は、学生の関心や理解度などによって若干変更する場合があります。 ・授業への参加度・課題への取り組みを重視するので、授業中の私語、スマートフォンの使用、居眠り、理由の無い遅刻・途中退室などは厳に慎んで下さい。教員が注意したにもかかわらず、それらを継続する者には、授業への参加を認めないことがあります。 ・初回のガイダンスには必ず出席して下さい。 ※本授業は、17年度生向けに「国際法(2単位)」とセットの4単位の科目として2021年度まで提供されていた授業の後半部分です。したがって、「国際法」の履修など、国際法の基礎的知識の習得を履修者に要求しています。 |
成績評価の方法・基準 | ・原則として、授業への参加度(リアクションペーパー含む)(70%)・授業内テスト(30%)を基礎として総合的に評価します。 ・授業の1/3(5回)を超えて欠席した場合は、単位取得ができません(病気などやむを得ない場合を除きます)。 |
テキスト | 西井正広・鶴田順編『国際環境法講義』(第2版、有信堂、2021年) ※テキストや参考書については、初回ガイダンス時に説明します。 |
参考文献 | 玉田大ほか『国際法』(有斐閣、2017) 繁田泰宏・佐古田彰編『ケースブック国際環境法』(東信堂、2020) 中西優美子『EU環境法』(法律文化社、2021) |
主な関連科目 | 国際法、国際社会と法、国際人権論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・オフィスアワーまたは授業前・授業終了時に質問を受けます。それ以外の時間に質問を希望する学生は、日程調整のため、授業後に声をかけるか、または事前にメールして下さい。気軽に質問して下さい。 ・課題の講評は随時授業内あるいはMoodle上において行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
国際コミュニティ学部国際政治学科(学科連携科目) | FGGP30708 | 2018~2022 | 3・4 |