授業コード 70011200 クラス
科目名 行政法 単位数 2
担当者 澤 俊晴 履修期 第2学期
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 行政法〜国家の仕組み、統治のあり方を学ぶ
授業の概要 私たちの生活は、国や地方公共団体など行政の活動を抜きにしては成り立ちません。この講義では、行政法上の基礎的な原理や制度を説明したうえで、行政が活動する過程で用いられる行為形式や、違法な行政行為などに対する行政救済、国家補償などを解説します。
【実務経験内容】
広島県庁において、20年以上、政策立案や条例案作成、政策実施等に携わった経験をもとに、実際の行政現場で発生している事象(ニュースなど)を取り上げ、理論だけでなく実務面での実態も解説します。
学習の到達目標 行政法に関する基礎的な原理や制度を修得するとともに、行政行為や行政救済などについて正確に説明ができるようになる。
授業計画 第1回 本講義の概要・参考文献の紹介など(オリエンテーション)
第2回 法律による行政の原理(行政法の一般原則、法律の優位、法律の留保)
第3回 行政組織(行政機関相互の関係、国・地方公共団体間の関係、独立行政法人)
第4回 公務員と公物(公務員の類型、公務員の勤務労働条件、公物管理)
第5回 規制行政の法的仕組み(許認可、届出、禁止、規制請求権)
第6回 給付行政の法的仕組み(補助金適正化、受給請求権、公物使用)
第7回 情報公開と個人情報保護(情報公開法、個人情報保護法、マイナンバー制度)
第8回 行政行為(行政行為の分類、行政裁量、行政行為の取消し)
第9回 行政契約と行政指導(行政契約の統制、行政指導と行政手続)
第10回 行政基準と行政計画(法規命令、行政規則、行政計画)
第11回 行政上の義務の実効性確保(行政代執行、行政罰、即時強制、行政調査)
第12回 行政訴訟(訴訟類型、取消訴訟、行政訴訟の審理)
第13回 行政上の不服申立て(不服申立の類型、審理手続)
第14回 国家賠償(公権力の行使、公の営造物の設置管理瑕疵)
第15回 損失補償(損失補償の要件、損失補償の内容)
授業外学習の課題 講義内容について教科書等で予習してくること(60分程度)。また、講義終了後は、復習を行い、コメントペーパーを提出すること(90分程度)。
履修上の注意事項 教科書等で予習してきていることを前提に、教員が作成した資料に拠って授業を行っていきます。
また、日頃から行政に関わるニュースに目を通すようにしてください。
成績評価の方法・基準 行政法の初歩的概念などを理解しているかを基準として、定期試験(60点)とコメントペーパーの内容及び授業への参加度などの受講態度(40点)により評価する。ただし、欠席回数が多い場合は、試験成績にかかわらず不合格とする。
なお、欠席回数の算定に当たっては、新型コロナウイルス感染症など個別の事情について配慮する。
時間外学習の時間は概ね2時間です。
テキスト 石川敏行『新プロゼミ行政法』実務教育出版2020年、ISBN9784788949003
参考文献 行政判例百選Ⅰ・Ⅱ 第7版、有斐閣、2017年
宇賀克也、行政法概説Ⅰ -- 行政法総論 第7版、2020年
宇賀克也、行政法概説Ⅱ -- 行政救済法 第7版、2021年
宇賀克也、行政法概説Ⅲ -- 行政組織法/公務員法/公物法 第5版、2019年
主な関連科目 地方自治法
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
試験及びコメントペーパーのフィードバックのためオフィスアワーにおいて、希望する学生に問題解説などの説明を行う。
オフィスアワーは毎週木曜日5限(16時30分から18時00分まで)です。
メール及び対面(授業後)により対応します。メールアドレスは、初回の授業で提示します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部地域行政学科(法律領域) FGRA20602 2018~2022 2・3・4