授業コード 70002900 クラス
科目名 平和学 単位数 2
担当者 佐渡 紀子 履修期 第2学期
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 平和学概論 - Peace Studies I -
授業の概要 本講義では、平和学における、平和に対する考え方を修得することを目指す。そのために本講義では、まず、平和の発祥とその背景を取り上げる。ここでは武力紛争が重要なテーマとなる。そのうえで、平和学の発展過程をたどりながら、平和学が何を平和への脅威としてとらえてきたのかを示す。具体的には、貧困(格差)、環境破壊、人権問題などである。これらの学びを通じて、平和への脅威に対する平和学の考え方とその意義を、共有する。なお、本講義は、参加者間での意見・情報共有の機会をもちながら、進められる。
学習の到達目標 平和学の発祥の背景と発展の過程を説明できる。
平和への脅威を、複数の視点から説明できる。
授業計画 第1回 イントロダクション(講義のねらいとルールの共有化)
第2回 平和学の発祥
第3回 平和学の発展と展望
第4回 武力紛争の形態変化
第5回 武力紛争の形態変化の含意
第6回 武力紛争の原因を考える:国内紛争と経済的要因
第7回 武力紛争の原因を考える:国内紛争と政治的要因
第8回 武力紛争の分析軸の再検討(前半の振り返りと後半に向けた対話)
第9回 平和の阻害要因を考える:国際紛争と経済的要因
第10回 平和の阻害要因を考える:国際紛争と政治的要因
第11回 平和の阻害要因を考える:武力紛争分析の手法の多様性
第12回 平和の阻害要因を考える:新たな課題とその影響
第13回 平和の阻害要因を考える:国際社会の中での日本
第14回 平和の阻害要因を考える:平和学の学びを振り返る
第15回 平和の阻害要因を考える:自身の考えを整える
授業外学習の課題 1.予習として資料の読解が求められる授業回が複数回あります。資料読解に要する時間は、授業回によって異なりますが、おおむね30分から1時間を要します。
2.講義の際、各回のねらいに対応した復習課題を提示します。配布レジュメ等を用いて授業内容を振り返り、課題に取り組むには、各回おおむね1時間程度を要します。
履修上の注意事項 1.授業に関するアナウンスの配信や資料配布は、Moodleコースを通じて行います。
2.課題の提出場所、提出期限については、初回講義時に指示し、Moodleシステム上にも提示します。
3.履修生が互いから学ぶことができる授業運営を目指しています。そこでワークの成果として提出された内容や質問は、誰のものかわからない形で、授業内で履修生全体に共有される場合があります。
4.授業内で触れた他者の表現や質問を、むやみにクラス外に流布してはいけません。学びの空間が安全なものとなるよう、協力をしてください。
5.平和学、紛争と平和は、知識を増やすと同時に考え方を深める授業科目です。そのため、これらの科目を同一年度に集中的に履修するよりも、複数年度にわたって、分散して履修すると、理解や思考が深まります。
6.新型コロナウイルス感染症の流行状況により、非対面授業に移行する場合があります。Moodleコースや教学システムを通じたアナウンスに注意してください。
成績評価の方法・基準 期末試験   80%
課題提出状況 20%
テキスト 指定しない
参考文献 日本平和学会編『平和をめぐる14の論点――平和研究が問い続けること』法律文化社、2018年
日本平和学会編『平和を考えるための100冊+α』律文化社、2014年
加藤朗『入門・リアリズム平和学』勁草書房、2009年
日本平和学会編集委員会編『平和学――理論と課題(講座平和学』早稲田大学出版部、1983年
主な関連科目 紛争と平和、安全保障論、国際政治学、国際組織論、国際政治経済、国際開発論、NGO・NPO論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.授業の前後に質問や相談に対応します。
2.授業前後以外に質問や相談をする場合には、Eメールで面談の日時を調整してください。
3.課題に関する講評は、第8回および第15回授業で行います。
4.期末試験に関する講評は、Moodleコース上で周知します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(国際政治領域) FGGP20406 2018~2022 2・3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(政治領域) FGRA20308 2018~2022 2・3・4