授業コード | 64001102 | クラス | 02 |
科目名 | 生化学実験 | 単位数 | 1 |
担当者 | 山内 有信 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 生化学実験 Experiment in Biochemistry |
授業の概要 | 生化学の講義で学んだ知識を管理栄養士業務に活用できるよう,ヒト体内における生理的反応に関連した実験を行います。具体的には,生体内の代謝は酵素を触媒とする化学反応であるため,代表的な酵素を用いてその働きを実際に確認し,その反応機構を分子レベルで理解する。実験においては,まず生化学実験の基本操作について学び,次いで酵素の化学(酵素活性の温度・時間・pH依存性,反応速度論)や活性発現のしくみを学ぶ。これにより生体内での代謝調節のための化学反応を理解することができるようになる。さらに、その応用発展として,生体内での消化モデル実験や,糖新生に関連した酵素実験も実施し,生理・生化学反応を通じて,生体の内部環境の恒常性について理解します。 |
学習の到達目標 | ①生化学実験の基本操作を習熟する。 ②酵素の特性(活性条件)を理解し,結果の表し方や解析の方法について理解する。 ③体内栄養素代謝に関わる酵素反応の原理(反応速度論・活性阻害)を理解する。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション(諸注意、機器・器具類の取扱等) |
第2回 | 酵素の基礎実験-1:DNS法によるグルコース検量線とヒト唾液アミラーゼ活性の最適pHの検索 | |
第3回 | 酵素の基礎実験-2:反応速度論①【初期反応速度と反応割合】 | |
第4回 | 酵素の基礎実験-3:反応速度論②【酵素量と活性-比活性】 | |
第5回 | 酵素の基礎実験-4:反応速度論③【酵素活性の阻害剤-阻害率-】 | |
第6回 | 酵素の基礎実験-5:反応速度論④【Kmの測定と阻害型式】 | |
第7回 | 酵素の応用実験-1:グルコース6-ホスファターゼ活性-糖新生の律速- | |
第8回 | 酵素の応用実験-2:人工消化液によるたんぱく質の消化とpH-胃液と膵液- | |
第9回 | ― | |
第10回 | ― | |
第11回 | ― | |
第12回 | ― | |
第13回 | ― | |
第14回 | ― | |
第15回 | ― |
授業外学習の課題 | 事前に実験書を熟読し,自分が実際に行う操作手順を実験ノートに書きだして理解(イメージトレーニングを実施して操作手順についてしっかり確認)しておくこと。[30分] 実験後にはレポートと提示された課題に取り組むこと(とくに,「何を実験し,どのような結果が得られ、そこから何が明らかになったのか」を考えて,要領よくレポートにまとめる習慣をつける)。[60分] |
履修上の注意事項 | 対面授業で行います。 私語や途中退室等,受講マナーを守らない行為は厳禁とします。また,実験の安全上,服装(履物を含む)や機器・器具・試薬の取り扱いの注意事項を厳守すること。 分析や測定に要する時間によっては,時間が延長される場合もあります。 実験においては,項目ごとのレポート提出が課せられますので期限を守ること。 |
成績評価の方法・基準 | 2/3回以上の出席者を評価対象とします。 実験ごとのレポートおよび課題への取り組み(60%)と授業への取組(40%)を基準としたうえで補正値または補正係数を勘案して総合的に評価します。 |
テキスト | 実験書(プリントまたはプリントを製本したものを配布します) |
参考文献 | 薗田勝編『栄養科学イラストレイテッド 生化学』(羊土社) 近藤義和他『食物と栄養の科学10 栄養生理・生化学実験』(朝倉書店) 青峰正裕他『イラスト 解剖生理学実験』(東京教学社) |
主な関連科目 | 生化学,解剖生理学,臨床医学,基礎栄養学,応用栄養学,臨床栄養学 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業前・実験中・授業後等で随時受け付ける。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
健康科学部健康栄養学科(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち) | FHNU20203 | 2018~2023 | 2・3・4 |