授業コード | 63005701 | クラス | 01 |
科目名 | 演習Ⅰ | 単位数 | 2 |
担当者 | 志和 資朗 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 「行動科学としての臨床心理学の基礎」 Foundations of clinical psychology based on behavioral science |
授業の概要 | ストレス社会といわれる現代社会において、ストレスとは何か、ストレス状況で我々に何が起こるのか、そしてそうしたストレスに対して我々はどのように対処すればいいのか、またどのような援助が可能なのだろうか? 本演習では、「ストレス」と「対人関係コミュニケーション」を主要なテーマにして、行動科学としての臨床心理学についての基礎知識を学んでもらいます。 各自興味のあるテーマを決めて、その基礎となる文献を紹介してもらい、それをもとに討議していきます(演習Ⅰでは日本語文献)。この課題をとおして、文献検索(情報収集)の技術、文献の読み方、さらにはプレゼンテーションの技術を習得してもらいます。また、演習活動をとおして、自らのストレス対処法を修得するとともに、社会に出て円滑な対人関係が築けるような対人スキルの向上を目指します。 【実務経験内容:法務省少年鑑別所で鑑別技官として非行少年の鑑別業務等の非行臨床、市立総合病院精神科で心理療法士として心理療法等の病院臨床、大学でカウンセラーとして学生相談等の心理臨床】 |
学習の到達目標 | ・情報収集(文献検索等)の技術、文献の読み方、さらにはプレゼンテーションの技術を習得すること。 ・演習活動をとおして自らの役割を果たし、演習生相互で協力し合えるようになること。 ・心理学検定に合格するための知識を習得すること。 |
授業計画 | 第1回 | 演習の概要と方針について 実験準備室利用上の注意 健康なパーソナリティ(こころの健康とは) |
第2回 | プレゼンテーション資料の作成の仕方 読み手を意識した資料の作成 |
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第3回 | プレゼンテーションの実践体験 自己PR |
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第4回 | 心理学専門教育における知識の習得 心理の資格と仕事 公認心理師に必要な科目について 社会福祉主事(3科目主事)に必要な科目について |
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第5回 | リサーチクエスチョン 心理学研究の研究トピックから興味関心のあるテーマについて発表 |
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第6回 | 興味ある研究内容のプレゼンテーション A,B,Cの発表と討議 |
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第7回 | 興味ある研究内容のプレゼンテーション D,E,F,Gの発表と討議 |
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第8回 | リサーチクエスチョンについて 情報収集(文献検索)の仕方:図書館文献ガイダンス |
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第9回 | <プレゼンテーションの実際> ー広島市民病院における音楽療法についてー ・プレゼンする相手は誰か ・伝えたい意図が伝わるか ・実践してもらえるか |
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第10回 | <音楽鑑賞会のデータ分析> ・データ構造(Excelファイルにデータを入力する) ・記述統計 ・クロス集計 |
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第11回 | <音楽鑑賞会のデータ分析> ・データ分析(分散分析) 「心理学研究 執筆・投稿の手びき」に準拠した結果の記載方法 |
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第12回 | 2013年以降の「心理学研究」文献収集とレジュメの作成 | |
第13回 | 文献発表(日本語文献)と集団討論(1) 発表者、座長、指定討論者としての役割(Aグループ) |
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第14回 | 文献発表(日本語文献)と集団討論(2) 発表者、座長、指定討論者としての役割(Bグループ) |
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第15回 | 文献発表(日本語文献)と集団討論(3) 発表者、座長、指定討論者としての役割(Cグループ) |
授業外学習の課題 | ・演習の内容に関して事前に情報(文献検索)を収集してください。 ・演習 第13回~15回にかけて文献発表を行います。 ・各自興味関心のある最近の文献を検索してください。 ・文献発表では、発表(研究)の内容をレジュメにしてもらいます。限られた紙面で何をどう伝えるのかを考えてレジュメを作成してください。また、発表に際しては、ゼミ生相互で議事進行をしてもらいます。発表者、座長、指定討論者としての役割をとおして自分にできることを実践してください。 授業時間外での学修時間の目安は予習復習や課題の遂行を含め60時間程度 |
履修上の注意事項 | 基本的に対面で授業を行います。やむを得ず欠席する場合は、事前に必ず連絡をください(事後でも必ず連絡をしてください)。 無断欠席、自己の過失による遅刻は認めません。 課題レポートやレジュメは、心理学研究「執筆・投稿の手びき(2022年版)」に準拠して作成してください。。 ※この演習で修得した知識や技術が、すぐに実地臨床で応用できるわけではありません。生半可な知識や技術で他者に関わることは厳に謹んでください。 |
成績評価の方法・基準 | 【期末試験】無 課題レポートの内容(20%)、発表の際のレジュメの内容、発表の仕方、座長等のロールの果たし方(50%)、日頃の授業や演習活動への取り組み方(30%)により評価します。 |
テキスト | 適宜紹介します。 |
参考文献 | 「心身症-バイオフィードバック療法の基礎と臨床」佐々木高伸・志和資朗共著 1989 新興医学出版 「医療の行動科学Ⅰ 医療行動科学のためのミニマム・サイコロジー」山田冨美雄編 1997 北大路書房 (「医療の行動科学Ⅰ」はテキスト指定はしませんが、できるだけ入手しておいてください) 心理学研究「執筆・投稿の手びき(2022年版)」https://psych.or.jp/manual/ |
主な関連科目 | 「臨床心理学概論」「心理学応用実習I」「心理学応用実習II」「演習II」 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中に随時質問タイムを設けます。 授業時間外においてはメールやE-Learningシステム(Shudo Moodle)でも随時受けつけます。 小レポート等に記載された質問や意見、教員からの所感については次回授業時にフィードバックします。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS37303 | 2017~2022 | 3・4 |
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS35303 | 2023~2023 | 3・4 |