授業コード 50028200 クラス
科目名 生物観察の基礎b 単位数 1
担当者 岡西 政典 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 分子生物学の基礎:DNA抽出、PCR、ダイレクトシーケンス、系統解析まで
授業の概要 近年、DNAレベルの目に見えないミクロなサイズの生物学の発展は、我々に大きな恩恵をもたらしている。代表的な例では新型コロナウイルスの検出で注目を浴びたPCR法があるが、一方でこのような原理の説明は一般にはなされていない。実際にはPCR法は医学だけでなく生物学の様々な分野で用いられている。そこで本講義では、現代の生物学を知る上で不可欠なこのPCR法について、その原理を学びつつ、実際の生物サンプルを用いて実験手法を学ぶ。
学習の到達目標 "・PCR、ダイレクトシーケンスなどの分子生物学的手法を説明できるようになる
・以上の手法を実践するための実験手法を習得する
・PCを用いた塩基配列の解析法の基礎を習得する"
授業計画 第1回 8/21 (月)1限目 講義ガイダンス:実習の概要説明(PCR, ダイレクトシーケンスについて)
第2回 8/21 (月)2限目 分子実験手法の基礎I:実験ノートの取り方・ピペットマン操作
第3回 8/21 (月)3限目 分子実験手法の基礎II:遠心機、恒温器、サーマルサイクラーの操作
第4回 8/21 (月)4限目 DNA抽出I:サンプルの選定・組織の切り出し
第5回 8/21 (月)5限目 DNA抽出II:試薬混合・ホモジェナイズ・インキュベート
第6回 8/22 (火)1限目 PCR I:酵素の取り扱い・試薬混合
第7回 8/22 (火)2限目 PCR II:サーマルサイクラーのプログラミング
第8回 8/22 (火)3限目 PCR III:アガロースゲルの作成
第9回 8/22 (火)4限目 PCR IV:アガロースゲル電気泳動
第10回 8/22 (火)5限目 PCR V:DNA精製
第11回 8/24 (木)1限目 DNA解析法の基礎講義
第12回 8/24 (木)2限目 DNA解析演習I:波形の読み取り
第13回 8/24 (木)3限目 DNA解析演習II:塩基配列(Fastaファイル)の作成
第14回 8/24 (木)4限目 DNA解析演習III:DNAアライメント
第15回 8/24 (木)5限目 DNA解析演習IV:分子系統樹の作成
授業外学習の課題 ・事前に参考文献を調べて,授業内容を予習すること.
履修上の注意事項 "・本講義は対面講義として、8/21(月), 8/22(火)、8/24(木)の3日間で実施する.
・本講義は生命科学」「生物学」「総合教養講義a(動物の自然史と分類)」と深く関係するため,同時履修でも構わないので,このいずれかの科目を履修しておくことが望ましい.
・各講義に連続性があり,全員で共同作業を行う「実習形式」である.
・実習にあたっては高価な試薬を用いるため,原則欠席や遅刻は許されない.
・目に見えないほどの微量の液体を、高価な実験器具を用いて行うため、失敗しないよう高度な集中力を要する.
・いわゆる「理系」の科目であり、時間が限られた中で論理的な思考を持って取り組む必要がある.

以上のことを十分理解した上で実習に臨むこと."
成績評価の方法・基準 プロジェクトへの参加・取り組み(70%),レポート(30%)によって総合的に評価する.
テキスト テキストは使用せず,Moodleなどを通じて毎回資料を配信する.
参考文献 「分子系統学への統計的アプローチ」Zieng Yang 著, 藤博幸,加藤和貴,大安裕美 訳,共立出版
主な関連科目 「生命科学」「生物学」「総合教養講義a(動物の自然史と分類)」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中や講義終了後を含めて、質問については常に受け付ける.もしくは担当者宛メール(mokanish@shudo-u.ac.jp)にて対応する

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(フィールド科目) FHES16106 2023~2023 1・2・3・4