授業コード | 50028100 | クラス | |
科目名 | 生物観察の基礎a | 単位数 | 1 |
担当者 | 城野 哲平 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 生物観察の基礎a Fundamental training for biological observation a |
授業の概要 | この半世紀で生じた人間活動の大きな加速は、地球の主な生態系のほぼすべてに対してかつてないレベルの圧力を加え、世界各地で生物の絶滅や生物多様性の減少が問題になっている。このような状況で、生物多様性を守るための第一歩は、その環境にどのような生物がどのくらい生息しているかを明らかにすることである。この授業では、生物多様性保全のために必要な生物調査法やその背景にある分類学・生態学の考え方について解説する。さらに環境調査、土壌動物・昆虫の採集、ソーティング(種類分け)、同定、標本作成などの実習を通じて、生物多様性をどのようにして測定し、その情報をどのように活かしてゆけばいいのか説明する。 |
学習の到達目標 | 生物多様性問題に関連する生態学の基礎知識を習得する。生物多様性をどう測定するのか、そのデータを生物多様性保全にどう活かすのかについて、生態学実習を通じて理解する。 生態学調査の手法を習得し、その結果を適切な専門用語を使用して、論理的に説明できる。 |
授業計画 | 第1回 | 授業ガイダンス、生物統計の基礎 |
第2回 | 葉をはかる | |
第3回 | 図表の作成、生物の分類・同定と種概念 | |
第4回 | 昆虫の生態観察・採集 | |
第5回 | 昆虫のスケッチ・同定、土壌動物の採集 | |
第6回 | 昆虫の標本作成 | |
第7回 | 観察・採集データまとめ | |
第8回 | 顕微鏡の使い方、土壌動物の同定 | |
第9回 | 土壌動物のソーティング(種類分け) | |
第10回 | 土壌動物調査のデータまとめ | |
第11回 | 環境の定量化、コドラートを用いた調査法 | |
第12回 | コドラートによる環境調査 | |
第13回 | コドラートとトランセクトを組み合わせた環境調査 | |
第14回 | 植物の同定 | |
第15回 | 環境調査のデータまとめ |
授業外学習の課題 | 予習に関しては資料プリントを読んでくる、生態学や保全に関する項目を調べてくる等の指示を出す。また前回の講義内容を十分理解した上で、実習を実施するので、必ず復習をしておくこと。各授業の前後に1時間ほどの予習や復習をすることが望ましい。 |
履修上の注意事項 | この講義は集中講義であり,8月21日(月)から8月23日(水)までの1限から5限に実施される.また,対面授業として実施する。講義の内容には連続性があるため、欠席や遅刻をしないこと。欠席や遅刻は減点の対象となり、3回以上の欠席は自動的にX評価となる。天候等の影響で実習が実施できない場合、授業内容の順序等を変更する場合がある。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への取り組み(100%)により評価する。 |
テキスト | 使用しない。 |
参考文献 | やさしい土壌動物の調べ方―採集・標本・分類の基礎知識(青木淳一著、合同出版) 増補改訂版 昆虫の図鑑 採集と標本の作り方(福田晴夫ほか著、南方新社) 完全独習 統計学入門(小島寛之著、ダイヤモンド社) 上記の3冊は実習の作業の概略を知るのに便利である。項目ごとの参考図書については適宜指示する。 |
主な関連科目 | 保全生物学入門、環境プロジェクト、生物観察の基礎b |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義中や講義終了後を含めて、質問については常に受け付ける。もしくは担当者宛メールにて対応する。少人数のクラスなので、疑問点をためこまないで、積極的に質問することを推奨する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人間環境学部人間環境学科(フィールド科目) | FHES16105 | 2023~2023 | 1・2・3・4 |