授業コード 41019000 クラス
科目名 経済政策Ⅱ 単位数 2
担当者 河合 伸治 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経済政策Ⅱ
授業の概要  政府は,ダムや道路の建設,教育サービスの提供,及び社会保険の整備などの「経済政策(公共政策)」を行っている.民間企業の自由な活動に任せる分野がある一方で,このように政府が直接・間接に財・サービスの提供に関与する分野があるのはなぜだろうか.このような疑問に対して,経済学の枠組みを用いて答えを与えることが,この授業のテーマである.経済政策Ⅱでは安定化政策と所得再分配政策等を中心に扱う予定である.なお,講義内容は受講生の興味や理解度・授業の進捗状況によって一部変更される場合もある.
学習の到達目標 受講者各人が,経済学の考え方に基づいて,現実の経済政策を主体的に評価する力を身に付けることを到達目標とする.
授業計画 第1回 ガイダンス

安定化政策 ①安定化政策の必要性
第2回 安定化政策 ②IS-LMモデルの導出
第3回 安定化政策 ③金融政策とその効果
第4回 安定化政策 ④財政政策とその効果
第5回 安定化政策 ⑤計算問題
第6回 インフレ・デフレと失業 ①労働市場
第7回 インフレ・デフレと失業 ②失業
第8回 インフレ・デフレと失業 ③インフレの種類と効果
第9回 安定化政策の現代的課題 ①ラグと経済政策,動学的思考と経済政策
第10回 安定化政策の現代的課題 ②財政の維持可能性と財政再建
第11回 所得再分配政策 ①所得再分配の公平性と資源配分の効率性
第12回 所得再分配政策 ②機会の平等と資源配分の効率性
第13回 税と社会保障
第14回 公的年金の諸問題
第15回 まとめと復習
授業外学習の課題  講義の復習を可能な限り行うこと.また,経済政策は日々の暮らしと密接に関係しているため,常に新聞やニュースの報道にも目を配るようにすること.
履修上の注意事項  本講義を履修するにあたり,経済分析入門Ⅰ・Ⅱで学習したミクロ経済学及びマクロ経済学の基礎的な知識を持っていることが望ましいが,必要条件ではない.必要な内容については丁寧に説明するように心掛けるので,しっかり講義の復習をするように心掛けること.
成績評価の方法・基準  期末試験(70%)+レポート(30%)を基本に総合的に評価する.ただし,レポートは毎回の講義の最後に課される小レポートとそれとは別に期末に課される大レポートから構成される.総合評価が60点を上回った者のみ単位を認めるものとする.詳細については1回目の授業で説明する.
テキスト 使用しない.毎回プリントを配布する.
参考文献 ・神野真敏・安岡匡也編著『歴史と理論で考える 日本の経済政策』中央経済社
・麻生良文『公共経済学』有斐閣
・小塩隆士『社会保障の経済学[第3版]』日本評論社
・林正義・小川光・別所俊一郎『公共経済学』有斐閣アルマ など
 *その他の文献も適宜授業の中で紹介して行く予定である.

・小塩隆士『社会保障の経済学[第3版]』日本評論社

・林正義・小川光・別所俊一郎『公共経済学』有斐閣アルマ など

 *その他の文献も適宜授業の中で紹介して行く予定である.
主な関連科目 経済分析入門Ⅰ・Ⅱ,ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ,マクロ経済学Ⅰ・Ⅱ,日本経済論Ⅰ・Ⅱ,公共経済学Ⅰ・Ⅱ,財政学Ⅰ・Ⅱ など
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 講義終了後及び時間がかかるものについては随時研究室にて対応する.なお,研究室での対応を希望する学生は,授業終了後もしくはメールにて事前にアポイントメントを取ることが望ましい.また,毎回の講義の最後に課される小レポートについては,次回の授業の冒頭で模範回答例として実際の学生のレポートを取り上げながら詳細な解説を加える.

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
経済科学部現代経済学科(C群) 2014~2016 3・4
経済科学部現代経済学科(B群) FECE20214 2017~2023 2・3・4
経済科学部経済情報学科(H群) 2014~2016 3・4
経済科学部経済情報学科(H群) FEEI20812 2017~2023 2・3・4
法学部法律学科 2015~2016 3・4
法学部法律学科 FLIP30522 2017~2017 3・4