授業コード | 32029600 | クラス | |
科目名 | 公共政策論 | 単位数 | 2 |
担当者 | 伊藤 敏安 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | ・地域経済社会の安定と福利向上のための政策 Regional economic and public policy |
授業の概要 | ・ミクロ経済学、マクロ経済学、公共経済学の基礎知識をふまえ、経済政策・公共政策の基本的考え方や基本概念を学修する。 ・地域経済社会の福利向上を図るための課題や政策について考える。 ・地方シンクタンク勤務22年、国立大学地域経済研究所勤務16年、国・地方自治体の審議会委員等の経験をふまえ、座学と実践を結びつける授業をめざす。公務員志望者等の主体的受講を歓迎。 |
学習の到達目標 | ・経済政策・公共政策に関する基本概念と用語を理解し、身近な問題としてとらえるようになるとともに、新聞・テレビなどで関連情報に接したときに自分で考え評価できる能力を身につける。 |
授業計画 | 第1回 | ・イントロダクション:経済政策の役割、基礎概念、ミクロ経済政策とマクロ経済政策、市場と政府、政府の役割 |
第2回 | ・政府による市場介入:市場の失敗、政府の失敗、課税、補助金、価格規制、保護貿易、産業政策 | |
第3回 | ・外部性:外部経済と外部不経済、外部性の内部化、コースの定理、環境税、排出権取引 | |
第4回 | ・不完全情報(情報の非対称性):逆選択、モラルハザード、スクリーニング、シグナリング、リスクと保険 | |
第5回 | ・不完全競争:自然独占・地域独占、インセンティブ規制、ヤードスティック競争、コンスタビリティ理論、民営化・市場化、ユニバーサル・サービス、クリームスキミング | |
第6回 | ・公共財:私的財と公共財、自発的供給、フリーライダー問題、公共財の最適供給、リンダール・メカニズム、地方公共財 | |
第7回 | ・政府の失敗:有権者・政治家・官僚のプリンシパル・エージェント問題、レントシーキング、財政赤字、過剰規制 | |
第8回 | ・集合的意思決定:多数決の方法、コンドルセ・パラドクス、アローの不可能性定理、中位者投票、ホテリング理論、選挙区制度、若者の投票行動 | |
第9回 | ・政府間関係:中央政府・地方政府の役割分担、足による投票、地方分権の定理、租税輸出、租税競争、ふるさと納税制度の是非 | |
第10回 | ・経済成長政策:経済成長理論、経済成長の収束、全要素生産性、労働の質、資本の劣化、イノベーション | |
第11回 | ・経済安定化政策:財政政策、乗数効果、金融政策、IS-LMモデル、日本銀行の役割 | |
第12回 | ・税制と経済政策:個人所得税、法人所得税、資産税、消費税、国税と地方税、租税の帰着、ラムゼー・ルール、弾力性 | |
第13回 | ・所得再分配:効率性と公平性、機会の平等と結果の平等、パターナリズム、リバタリアニズム、現物給付と現金給付、負の所得税、ベーシックインカム | |
第14回 | ・セイフティネット:生活保護、貧困の罠、公的年金制度、医療保険、介護保険、世代間会計 | |
第15回 | ・財政の持続可能性:公債、リカード=バローの中立命題、プライマリーバランス、ドーマーの命題 |
授業外学習の課題 | ・問題意識を持って関連図書や日々の新聞記事を読むこと。授業で学んだこと、これから学ぶ予定のことと関連づけて考える習慣をつけること。 ・ほぼ毎回、確認テストを実施。2回に分けて返却する。最終試験に向けた復習に活用すること。 ・毎回のMoodleに「授業のスライド」「授業の概要」「確認テスト結果」を掲載する。「授業の概要」では、キーワード、関連サイト、一般教養試験・公務員試験の過去問を随時紹介する。予習・復習に活用すること(少なくとも0.5時間程度)。 |
履修上の注意事項 | ・配布物に依存しないで、「自分のノート」をつくること。 ・授業を欠席する場合は、事前にメイル等で連絡すること(病気等であれば事後でよい)。 ・確認テストを実施するため、少なくとも1人空けて着席すること。 |
成績評価の方法・基準 | ・確認テスト40点、最終試験60点、合計100点。 ・Moodle第16回に「確認テスト結果と最終試験結果」(素点ベース)を掲載する。自分のポジションを確認できる。 |
テキスト | ・使用しない。 |
参考文献 | ・飯田泰之『ゼロからわかる経済政策』角川書店、2014年 ・飯田泰之『ゼロから学ぶ経済政策』角川書店、2010年 ・岩田規久男、飯田泰之『ゼミナール 経済政策入門』日本経済新聞社 、2006年 |
主な関連科目 | ・都市経営論、地方自治論、地方財政論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・授業に関する質問や意見は、授業終了後またはメイルで随時受け付ける。 ・オフィスアワーは火曜日5時限(事前にメイルで確認すること)。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科 | - | 2015~2016 | 3・4 |
法学部法律学科 | FLIP30508 | 2017~2017 | 3・4 |
法学部国際政治学科(E群) | - | 2014~2016 | 3・4 |
法学部国際政治学科(E群) | FLIP30501 | 2017~2017 | 3・4 |