授業コード | 30095200 | クラス | |
科目名 | 特別講義A(理論刑法学の諸問題) | 単位数 | 2 |
担当者 | 十河 隼人 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 理論刑法学の諸問題 |
授業の概要 | 刑法は、教科書や判例集に書かれていることが全てではありません。その背後には、多くの法学者や哲学者たちを数百年、あるいは千年単位で悩ませてきた学術的問題が数多くあります。そうした議論は抽象度が高く、一般的な社会生活を送る上で直接役に立つことは(残念ながら)必ずしも多くありませんが、せっかく大学に来たのですから、一度くらい、そういった議論に触れてみるのもよいのではないでしょうか。そうした問題関心の素養があれば、教科書に書いてあることや社会の事象を、他の人よりも一段、二段深く、分析・理解できるようにもなるでしょう。 そこで本講義では、刑法総論・各論では十分に扱うことの難しい、あるいは、教科書等ではなかなか触れられない、刑法理論の根本に関わる諸問題と最先端の理論について学習します。これにより、教科書的な刑法理解を超え、刑法の根底にあるものを深いレベルで理解することを目指します。 |
学習の到達目標 | 1. 刑法の根本問題に触れることで、刑法的な思考方法の根底にあるものを深く理解すること。 2. 刑法の判例や学説を、学術的・批判的に検討するための基本的素養を身につけること。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス |
第2回 | 刑法学方法論 | |
第3回 | 刑罰正当化論(1):概説 | |
第4回 | 上の続き | |
第5回 | 刑罰正当化論(2):メタ理論的考察(オンデマンド) | |
第6回 | 消極的一般予防論 | |
第7回 | 積極的一般予防論(1):概説 | |
第8回 | 積極的一般予防論(2):そのエビデンス | |
第9回 | 積極的一般予防論(3):その限界 | |
第10回 | 刑事責任と自由意思(1):概説(オンデマンド) | |
第11回 | 刑事責任と自由意思(2):他行為可能性と源泉性 | |
第12回 | 上の続き | |
第13回 | 刑事責任と自由意思(3):楽観的懐疑論 | |
第14回 | 刑法学の外部(1):デュルケームの刑罰概念 | |
第15回 | 刑法学の外部(2):フーコーの刑罰概念 |
授業外学習の課題 | 復習として、講義内容を思い出しながら、レジュメをしっかりと見直してください(必須)。比較的高度な内容を扱いますので、見直してもわからなければ、積極的に質問に来てください(歓迎します)。 また、講義の中で、関連する文献などを適宜紹介しますので、図書館で手に取ってみて、面白そうなら借り出し、あるいは購入して読んでみてください(推奨)。 |
履修上の注意事項 | レジュメ等のアップロードはMoodleで行いますので、各自印刷するか、PC等を持参してください。 本科目は、刑法総論と刑法各論を履修した上で受講することをお勧めします。 ブレンド型授業を実施します。Moodleを使用します。 |
成績評価の方法・基準 | 中間レポート(40点)、期末レポート(40点)、読書感想文(10点)、ミニッツペーパー(10点)で評価する。 感想文は、複数の課題図書から1つ選択し、Moodle上に提出する(1000字程度)。提出時期などについては授業中に指示する。 |
テキスト | 特に指定しません。 |
参考文献 | 授業時に適宜紹介します。 |
主な関連科目 | 刑法総論、刑法各論、刑事学 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
アポイントを取って頂ければ、質問や相談等には随時対応します。その他、メールやMoodle等による相談にも対応します。レポートの解説は提出締切後に授業内で行うか、またはMoodleで掲示します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(発展科目) | - | 2015~2016 | 2・3・4 |
法学部法律学科(発展科目) | FLLA30935 | 2017~2017 | 2・3・4 |
法学部法律学科(発展科目) | FLLA20935 | 2018~2023 | 2・3・4 |