授業コード | 30094909 | クラス | 09 |
科目名 | ゼミナールⅠ(2023) | 単位数 | 2 |
担当者 | 柳生 一成 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 国際法・国内法の視点から障がい者・LGBTIQ+の人権を学ぼう |
授業の概要 | (1) ゼミのねらい 現在、国際法、とくに国際人権法は国内社会の日々の生活に深く関わっています。本ゼミナールでは、近年ニュース等で多く見かける、障がい者にかかわる国際法が国内社会でどのように実現され、また課題を抱えているかを学びます。そして、ゼミナールⅡ・b(後期)と合わせて、その知見がLGBTIQ+の権利の保障についても役立つことを学びます。LGBTIQ+の権利について、前期は基礎的な知識の確認や社会における問題などを見ていきます。 (2) ゼミの進め方 各授業でプレゼンテーションを行う担当グループを決め、障がい者やLGBTIQ+の権利に関連する文献・資料を要約し、そして関連あるニュースなどを調査してもらったうえで、発表してもらいます。そのプレゼンテーションをもとに、ゼミ生全員で議論を行います。 |
学習の到達目標 | 本授業を履修することで、 (1)障がい者・LGBTIQ+に関する国際法・国内法の内容が理解できるようになる。 (2)専門的な知識をプレゼンテーションによって的確に伝達できるようになる。 (3)専門的な知識をもとに、論理的なディスカッションができるようになる。 (4)グループによる協同で知識を身につけ、思考を深めることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス・LGBTIQ+に関する基礎知識の確認 授業の進め方の説明、教員および学生の自己紹介などを行います。その後、LGBTIQ+に関する基礎的な知識を共有します。 |
第2回 | ALLYとは?・企業においてなぜ多様性が求められるのか? | |
第3回 | パートナーシップ制度、そしてファミリーシップ制度 | |
第4回 | 同性婚 | |
第5回 | トランスジェンダー①トランスジェンダーの人々が直面している問題 | |
第6回 | トランスジェンダー②性同一性障害特例法の問題 | |
第7回 | 障害者権利条約と日本の国内実施法 | |
第8回 | 障害者権利条約と国内法の「障害」の定義 | |
第9回 | 障害に基づく差別の禁止・合理的配慮 | |
第10回 | 国内法における合理的配慮 | |
第11回 | 障がい者と労働 | |
第12回 | インターセックスの人々が抱える問題 LGBTIQ+とスポーツの問題もここで扱います。 |
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第13回 | アクセシビリティ(障害者権利条約第9条)と合理的配慮 | |
第14回 | ヘイトクライム 障がい者とLGBTIQ+、そして女性などに関わる人権の問題として、ヘイトクライム・フェミサイドを学びます。 |
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第15回 | 映画に見るLGBTIQ+または障がい者 LGBTIや障がい者に関する映画を事前に観て、その描き出す問題点を国際法の観点からディスカッションします。 |
授業外学習の課題 | 授業外において、プレゼンテーションの担当者はその準備(資料の読解・要約、レジュメやスライドの作成など)を行って下さい。 報告者以外の学生は、指定された資料を読んで授業に臨んで下さい。 授業外の学習時間は60時間以上を確保して下さい。 |
履修上の注意事項 | ・扱うテーマは学生の関心等によって若干変更することがあります。 ・プレゼンテーション、リサーチなどはグループで行うことを予定しています。 ・「国際人権論」を履修済または同時履修を強く推奨します。 ・授業の内容が充実するかは、ゼミ生によるプレゼンテーションの授業において、テーマに関するゼミ生全員の理解が深まったか否かに大きく影響されます。内容が充実したプレゼンテーションの準備をして下さい。 ・正当な理由無く、授業中のスマートフォンの使用や居眠りをした学生には退室を求めることがあります。 ・可能ならば、外国語の文献も少し扱いたいと思っています。 ・法学部法律学科、国際コミュニティ学部国際政治学科・地域行政学科の学生の合同のゼミです。 |
成績評価の方法・基準 | ・プレゼンテーションとその準備(55%)、議論への参加度(45%)を基礎として総合的に評価します。 ・ただし正当な理由(病気など)が無く、授業を4回以上を欠席した場合は単位取得ができません。正当な理由のない遅刻・途中退室も欠席と同様に扱います。 ・正当な理由がなく、プレゼンテーションの回を欠席した者は単位取得ができません。 |
テキスト | 配布資料を用います。初回ガイダンスで説明します。 |
参考文献 | 長瀬修編『障害者権利条約の実施―批准後の日本の課題』(信山社、2018年)、谷口洋幸編『LGBTをめぐる法と社会』(日本加除出版株式会社、2019年)等。初回ガイダンスや授業内で適宜指示します。 |
主な関連科目 | 国際法、国際人権論など |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業の前後に質問・相談に応じます。それ以外の時間帯に質問したい方は、授業後に声をかけるか、またはメールにて連絡して下さい。日程調整をします。 課題へのフィードバックは原則として授業内で行いますが、個別のフィードバックを希望する場合はオフィスアワーなどを利用して下さい。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(演習) | - | 2015~2019 | 3・4 |
法学部法律学科(演習) | FLLA30801 | 2020~2021 | 3・4 |
法学部法律学科(演習) | - | 2022~2023 | 3・4 |