授業コード | 30068212 | クラス | 12 |
科目名 | ゼミナール基礎 | 単位数 | 2 |
担当者 | 十河 隼人 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 刑事政策と犯罪学 |
授業の概要 | 本ゼミでは、「暴力犯罪を減らすためにはどうすべきか」という刑事政策的問題に、最新の犯罪学の知見をもって挑む書籍である、エイドリアン・レイン『暴力の解剖学』(紀伊國屋出版、2015年)を輪読し、それを踏まえて議論します。 そこで問われるのは、「連続殺人犯は、なぜ殺人を犯すのか? 生まれつきの性格か、それとも育った環境か?」、「罪を犯す危険のある人を、被害が出る前に閉じ込めておく制度を作るべきか?」といった問いです。 このような問いに興味をもち、犯罪対策のあり方について根本的なところから考え、議論したいと思える学生の参加を歓迎します。 |
学習の到達目標 | 1. 刑事政策に関する文献・資料を精確に読解できるようになること。 2. 犯罪学上のデータを踏まえつつ、倫理的な観点にも配慮した刑事政策提案ができるようになること。 3. 発表(プレゼン)を行い、それを踏まえて議論を交わすスキルを身につけること。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス:授業の進め方、報告者の割り当て |
第2回 | 報告と検討(1):暴力の進化 | |
第3回 | 報告と検討(2):犯罪の身体的基盤 | |
第4回 | 報告と検討(3):暴力犯罪者の脳神経科学的特徴 | |
第5回 | 報告と検討(4):自律神経と暴力 | |
第6回 | 報告と検討(5):フィニアス・ゲージの症例 | |
第7回 | 報告と検討(6):ホワイトカラー犯罪者とその脳 | |
第8回 | 報告と検討(7):「生まれながらの犯罪者」? | |
第9回 | 報告と検討(8):栄養と暴力 | |
第10回 | 報告と検討(9):精神疾患と暴力 | |
第11回 | 報告と検討(10):暴力の身体的基盤と社会的基盤 | |
第12回 | 報告と検討(11):犯罪の「治療」? | |
第13回 | 報告と検討(12):脳科学と自由意思 | |
第14回 | 報告と検討(13):刑事政策の未来 | |
第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 報告担当者は、報告の準備をお願いします。また、報告担当でない受講生も、文献の指定箇所等を予習した上で、授業時に議論の中で行いたい質問や話したい話題を考えておいてください。 |
履修上の注意事項 | 報告の担当箇所は第一回の授業で決定します。 テキスト(下記)は購入してください。 |
成績評価の方法・基準 | 報告(40点)、演習への参加度・貢献度(40点)、出席状況・授業態度(20点)を総合的に評価します。発言・授業参加の積極性を重視します。 |
テキスト | エイドリアン・レイン『暴力の解剖学』(紀伊國屋書店、2015年)。 |
参考文献 | 授業中に適宜指示します。 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
アポイントを取って頂ければ、質問や相談等には随時対応します。その他、メールやMoodle等による相談にも対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(演習) | FLLA20802 | 2018~2023 | 2 |