授業コード 30055800 クラス
科目名 現代犯罪論 単位数 2
担当者 伊藤 嘉亮 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 現代犯罪論
(Criminal Law in the Modern Society)
授業の概要 本講義では、刑法総論・各論では十分に扱えなかった近時の事例や論点を学習し、刑法学の理解を深めます。また、そこで得た学識を適切にアウトプットできるよう練習します。事例問題の解き方をレクチャーした上で、関連判例を基にした事例問題を実際に解いてもらい、論述のスキルアップを目指します。
学習の到達目標 ①刑法総論・各論の発展的な学識の修得
②そこで得た学識を論理的に発信できる能力の養成
授業計画 第1回 イントロダクション
 ―本講義の進め方の確認―
第2回 因果関係①(トランク監禁事件):最決平成18年3月27日刑集60巻3号382頁
第3回 因果関係②(東名高速あおり運転事件):横浜地判令和4年6月6日LEX/DB25592990
第4回 抽象的事実の錯誤:東京高判平成25年8月28日判タ1407号228頁
第5回 詐欺罪におけるの実行の着手:最判平成30年3月22日刑集72巻1号82頁
第6回 窃盗罪における実行の着手:最決令和4年2月14日刑集76巻2号101頁
第7回 中立的行為による幇助(Winny事件):最決平成23年12月19日刑集65巻9号1380頁
第8回 傷害罪における承継的共犯:最決平成24年11月6日刑集66巻11号1281頁
第9回 詐欺罪における承継的共犯:最決平成29年12月11日刑集71巻10号535頁
第10回 ビラ配布目的での住居侵入:最判平成21年11月30日刑集63巻9号1765頁
第11回 名誉毀損における真実性の錯誤:最大判昭和44年6月25日刑集23巻7号975頁
第12回 親族相盗例:最決平成20年2月18日刑集62巻2号37頁
第13回 キセル乗車による電子計算機使用詐欺罪:東京高判平成24年10月30日高刑速(平24)146頁
第14回 わいせつ電磁的記録送信頒布罪:最決平成26年11月25日刑集68巻9号1053頁
第15回 公然わいせつ罪等における共同正犯(FC2事件):最決平成30年10月23日刑集72巻5号471頁(オンデマンド)
授業外学習の課題 中間レポートを2回課します。このレポートを通じて事例問題の解き方を身に付け、期末試験に備えて頂きます。
履修上の注意事項 刑法総論・各論の単位を取得済みであること、あるいは現在履修中であることが望ましいです。
ブレンド型授業を実施します。(Moodle)
成績評価の方法・基準 期末試験(55%)+レポート課題(30%(=15%×2))+ミニッツペーパー(15%)で評価します。
テキスト 大塚裕史ほか『基本刑法Ⅱ総論〔第3版〕・各論〔第2版〕』(日本評論社、2019年・2018年)
*ただし、既に別の教科書を持っている場合は、それを引き続き使用して下さって構いません。
参考文献 佐伯仁志ほか編『刑法判例百選Ⅰ総論・Ⅱ各論〔第8版〕』(有斐閣、2020年)
*購入する必要はありませんが、図書館等で適宜参照して下さい。
主な関連科目 刑法総論、刑法各論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・対面式の質問・相談等については、アポイントを取って頂ければ、随時対応します。
・Moodle上でも質問できるようにします。こちらもいつでも受け付けます。
・レポートに対するフィードバックはMoodleで行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(刑事法) 2015~2016 2・3・4
法学部法律学科(刑事法) FLLA20403 2017~2017 2・3・4
法学部法律学科(刑事法) FLLA30501 2018~2023 3・4
法学部国際政治学科(F群) 2014~2016 3・4
法学部国際政治学科(F群) FLIP30604 2017~2017 3・4