授業コード 30037913 クラス 13
科目名 ゼミナールⅡ 単位数 2
担当者 柳迫 周平 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 家族法の応用問題と事例演習
授業の概要 前期のゼミナールⅠ及び家族法の講義を通じて、家族法に関する基本的な知識は身に着けてきたと思います。ただ、最初のうちは初めて学ぶ内容を理解することで精いっぱいであり、これまで学んできた知識が実際の紛争が生じた場面でどのように適用されることになるのかというところまでは十分に押さえることができなかった人も少なくないのではないかと思います。そこで、ゼミナールⅡでは前期で学んだ基本的な知識をどのように適用して紛争を法的に処理するのかということを、事例演習を通じて理解していくことを目指します。
また、講義では時間の制約から重要ではあるけど、十分に扱えなかった論点がありました。そこで、そのような論点についても教員から解説を行ったうえで、その点に関する特に重要な判例についても確認していくことにします。
学習の到達目標 ①:家族法のやや発展的な論点についてその概要を把握したうえで、その論点に関する重要判例について、当該判例の意義とその射程を理解している。

②:判例研究の方法を身に着けている。

③:家族法に関する基礎的な知識を前提として、それが具体的な事案に対してどのように適用されるのか理解している。
授業計画 第1回 ガイダンス、家事紛争処理制度概要
第2回 非婚カップルをめぐる法状況(教員による解説)
第3回 生殖補助医療と親子関係(教員による解説)
第4回 学生による判例報告①:非婚カップルをめぐる法状況
第5回 学生による判例報告②(生殖補助医療と親子関係)
第6回 事例演習①-1:離婚をめぐるもめ事(事実関係と当事者の主張の整理)
第7回 事例演習①-2:離婚をめぐるもめ事(当事者の主張の当否と結論の検討)
第8回 相続における配偶者の保護(教員による解説)
第9回 家事事件をめぐる実務の状況
第10回 学生による判例報告③(相続)
第11回 事例演習②-1:法律上の親と真実?の親(事実関係と当事者の主張の整理)
第12回 事例演習②-2:法律上の親と真実?の親(当事者の主張の当否と結論の検討)
第13回 事例演習③-1:遺産分割をしてみよう!(事実関係と当事者の主張の整理)
第14回 事例演習③-2:遺産分割をしてみよう!(当事者の主張の当否と結論の検討)
第15回 まとめ
授業外学習の課題 予習として、各回における報告担当者は担当判例や事例問題についてについて検討の上、報告資料や答案を作成してください(3~4時間)。また、各回において報告を担当しない者は、次回授業で扱う判例や事例問題について、関連する知識等を概説書などで確認しておいてください(1時間半程度)。復習としては、授業内での議論等を踏まえつつ、当該分野の基礎知識、判例の意義などを再確認してください(1時間程度)。
履修上の注意事項 受講者は「家族法」の講義を受講するか、又は自主学習するようにしてください。また、民法のうち財産法分野についても関連科目を受講済み(単位取得できているかは問わない)、あるいは自主学習済みであることが望ましいです。

少人数授業なので、原則毎回出席してください。やむを得ず、欠席する場合は、初回授業の際に伝える担当教員の連絡先に必ず事前に連絡をし、無断欠席がないようにしてください。

授業の際は、必ず最新版の六法を持参してきてください。

報告担当者は報告日の5日前までに、担当教員に報告資料を事前に提出してください。教員の方で確認した後、コメントを付して返却するので、そのコメントを参照しながら修正を行い、報告当日に臨んでください。なお、報告資料の配布方法は初回授業の際に説明します。
成績評価の方法・基準 出席状況、提出物の期限の厳守状況など平常点(10点)、報告を担当しない回における議論への積極的な参加など議論に対する貢献度(10点)、判例報告回における報告資料・内容の完成度(30点)、事例演習回における準備資料の完成度、議論への参加状況(50点)により評価します。無断欠席、正当な理由のない欠席が2回以上あった場合は、その他の点数の状況に関わらず、単位取得を認めません。
テキスト 大村敦志・沖野眞已編「民法判例百選Ⅲ親族・相続」(有斐閣、第3版、2023)
※ゼミナールⅠで使用したテキストと同じです。
参考文献 初回授業時に紹介します。
主な関連科目 家族法、その他民法に関する各種講義科目。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問については、授業後に対応します。また、相談や時間がかかることが予想される質問については、オフィスアワーの時間帯に対応するほか、メールをいただければ個別に日程調整の上、対応します(オフィスアワーの時間帯・場所、担当教員のメールアドレスについては、初回授業時にお伝えします)。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) 2015~2016 3・4
法学部法律学科(演習) FLLA20804 2017~2017 3・4
法学部法律学科(演習) FLLA30802 2018~2023 3・4