授業コード | 30028610 | クラス | 10 |
科目名 | 基礎演習 | 単位数 | 2 |
担当者 | 十河 隼人 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 基礎演習:刑法の考え方・調べ方 |
授業の概要 | 刑法学は、時に目が回るほど複雑です。この複雑さにまどわされて、細かい判例や学説を覚えていくだけになってしまうと、刑法の学習は、苦しく、その割に実りの少ないものになりがちです。 そこで大事なのが、刑法学の全体像を掴むことであり、刑法学のコアにある「考え方」を、一本筋の通った形で身につけることです。そうすれば、複雑に見える刑法理論も、それほど怖くなくなります。そして、刑法学の「考え方」は、突き詰めてみれば、実は意外なほどシンプルなものです。 それゆえ、本演習では、刑法のやさしい入門書(下記「テキスト」参照)を、皆でじっくりと輪読することで、刑法学のコアにある「考え方」の習得を目指します。具体的には、担当者に本の該当箇所等の要約を作ってもらい、発表報告をしてもらいます。その上で、受講生全員で、本の内容について自由に議論します。その際には、話題提供も兼ねて、教員から、関連する重要判例や学説の紹介も行う予定です。つまり、刑法の「調べ方」を、皆さんの前で実演します。 以上のように、刑法の考え方・調べ方を皆さんに習得してもらうことが、本演習の目的です。 |
学習の到達目標 | 1. 刑法に関する文献・資料を精確に読解できるようになること。 2. 判例や論文などの調査方法を学び、自分で調査を行うための準備を整えること。 3. 発表(プレゼン)を行い、それを踏まえて議論を交わすスキルを身につけること。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス:授業の進め方、報告者の割り当て |
第2回 | 殺人罪(1):因果関係 | |
第3回 | 殺人罪(2):故意・錯誤 | |
第4回 | 殺人罪(3):未遂 | |
第5回 | 殺人罪(4):人の始期と終期 | |
第6回 | 窃盗罪 | |
第7回 | 名誉毀損罪 | |
第8回 | 詐欺罪 | |
第9回 | 罪刑法定主義 | |
第10回 | 刑事立法 | |
第11回 | DVと刑法 | |
第12回 | 刑法的思考の先で(1):予防接種と刑法 | |
第13回 | 刑法的思考の先で(2):エビデンスと刑法 | |
第14回 | 刑法的思考の先で(3):権力と刑法 | |
第15回 | まとめ(オンデマンド) |
授業外学習の課題 | 報告担当者は、報告の準備をお願いします。また、報告担当でない受講生も、文献の指定箇所等を予習した上で、授業時に議論の中で行いたい質問や話したい話題を考えておいてください。 |
履修上の注意事項 | 報告の担当箇所は第一回の授業で決定します。 テキスト(下記)は購入してください。 ブレンド型授業を実施します。(Moodle) |
成績評価の方法・基準 | 報告(40点)、演習への参加度・貢献度(40点)、出席状況・授業態度(20点)を総合的に評価します。発言・授業参加の積極性を重視します。 |
テキスト | 仲道祐樹『刑法的思考のすすめ』(大和書房、2022年)。 |
参考文献 | 授業中に適宜指示します。 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
アポイントを取って頂ければ、質問や相談等には随時対応します。その他、メールやMoodle等による相談にも対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(演習) | FLLA20801 | 2018~2023 | 2 |