授業コード | 30028608 | クラス | 08 |
科目名 | 基礎演習 | 単位数 | 2 |
担当者 | 柳生 一成 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 海外(EU)の法にも目を向けてみよう |
授業の概要 | この授業は、欧州連合(EU)の法制度を見ていきます。みなさんは、すでに日本の重要な法(律)を学んできたことと思います。それらと、EUという超国家的な国際機構を形作っている法やEUが作る法とは、どこが似ていてどこが違うでしょうか。この授業は、EU法という「外国」の法を学ぶことによって、法を見る視野を拡げてみたい(あるいは少し日本法を離れてみたい)という人向けです。 EUは今、知的財産、情報、環境などについて様々なルールを定めています。この授業では、それらの分野に関するEU法を見ていきます。慣れない言葉や考え方が出てきて、「かえって日本法より難しい!」と思う人もいるかもしれませんが、具体的なニュースや事件と結びつけると、「世界」を今までより少し深く理解できると思います。 |
学習の到達目標 | この授業を受けることによって、 ①EU法の基礎的な概念が理解できるようになる ②EUに関する時事的なニュースを背景も含めて理解できるようになる ③複雑な組織や制度を分かり安くプレゼンテーションによって説明できるようになる ことが目標です。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス・序章 授業の進め方、成績評価の説明など |
第2回 | 域内市場(1)―物の自由移動(第1章) ※カッコ内はテキストの章番号です。 |
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第3回 | 域内市場(2)―サービス・資本の自由移動(第2章) | |
第4回 | 域内市場(3)―会社法と開業の自由(第3章) | |
第5回 | 域内市場(4)―人の自由移動・EU市民(第4章) | |
第6回 | 経済・金融政策と経済通貨同盟(第5章) | |
第7回 | 競争法(1)―総論・カルテル規制・市場支配的地位の濫用規制(第6章) | |
第8回 | 競争法(2)―反トラスト規制の手続・企業結合規制・国家補助規制(第7章) | |
第9回 | 知的財産法(第8章) | |
第10回 | 情報法(第9章) | |
第11回 | 環境法(1)―法的枠組と環境統合原則(第10章) | |
第12回 | 環境法(2)―気候・エネルギー・動物(第11章) | |
第13回 | 対外関係法―法的枠組・通商政策・CFSP・加入と脱退(第12章-第13章) | |
第14回 | 自由、安全、および司法の領域(1)―民事司法協力(第14章) | |
第15回 | 自由、安全、および司法の領域(2)―刑事司法協力・警察協力(第15章) |
授業外学習の課題 | ・授業外においてリサーチの準備、プレゼンテーションの準備(資料収集、レジュメやスライドの作成など)をして下さい。 ・授業外における学習時間は40時間以上行って下さい。 |
履修上の注意事項 | ・プレゼンテーション、リサーチなどを個人で行うかグループで行うかは履修人数によります。 ・授業の内容が充実するかは、履修生によるプレゼンテーションと、テーマに関するゼミ生全員の理解が深まったか否かに大きく影響されます。内容が充実したプレゼンテーションの準備をして下さい。 ・各回の内容は学生の興味や理解度によって若干変わることがあります。 |
成績評価の方法・基準 | プレゼンテーション・課題への取組み(55%)、授業への積極的な参加(45%)を基礎として総合的に評価します。 |
テキスト | 中西優美子編『EU政策法講義』信山社、2022(ISBN:978-4797286311)¥2,860 |
参考文献 | 中村民雄『EUとは何か―国家ではない未来の形』(信山社、第3版、2019)、庄司克宏『はじめてのEU法』(有斐閣、2015)など。授業で適宜指示します。 |
主な関連科目 | 国際法、国際人権論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・オフィスアワーまたは授業前後に質問を受けます。それ以外の時間に質問を希望する学生は、日程調整のため、授業後に声をかけるか、または事前にメールして下さい。気軽に質問して下さい。 ・課題などの講評は随時授業内において行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(演習) | FLLA20801 | 2018~2023 | 2 |