授業コード 30027200 クラス
科目名 税法 単位数 2
担当者 奥谷 健 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 税法
授業の概要  税法は税金に関する法律です。みなさんが卒業して会社に勤めると給料から所得税が源泉徴収されます。会社もその利益の約40%の税金を払っています。ですから企業も税金には重大な関心を持っています。
 また、税金は国民生活や政治と密接に関連しており、税に関する理解が、我が国の将来を考える上でも必要です。
 この講義は、皆さんが社会に出て税の問題に直面したとき、解決するための基礎となる税法の基本的理論を理解することを目的とします。
 そのために、税法の基本的考え方について憲法を基礎に検討していきます。そして、それをもとに所得税について法的問題を検討していきます。
学習の到達目標 税法の基礎的知識を身につける。
税法の基本的考え方を身につける。
税に関する基本的問題について自ら考えることができる。
授業計画 第1回 1.租税の意義
税法の検討対象となる「税」の意義と特徴について考えます。
第2回 2.租税法律主義
 「税」の特質から、税法の最も基本となる原理「租税法律主義」について学びます。
第3回 3.節税、脱税と租税回避
 税法の基幹概念である「租税回避」について、類似する「節税」、「脱税」と比較しながら学びます。
第4回 4.課税の公平(応能負担原則)
 税負担の公平について考えます。
*4月29日以後オンデマンドでの実施。ただし、次回の内容の前提となるため、それまでに視聴すること。ふ
第5回 5.課税最低限
 応能負担原則との関係で課税における生存権保障の問題について考えます。
第6回 6.税務行政の役割
 税務行政の業務と役割について学びます。
第7回 7.所得税の性質と納税義務
 所得税とはどういった税なのか、誰が納税義務を負うのかということを考えます。
第8回 8.関税
 関税の役割と関税行政について学びます。
第9回 9.企業経営と租税
 社会における租税の役割と企業経営の関連について学びます。
第10回 10.所得概念
 所得税の課税対象である所得とは何か、について考えます。
第11回 11.所得分類
 所得税法における10種類の所得分類について、なぜ分類するのか、その分類によって何が異なるか、について学びます。
第12回 12.申告納税方式と源泉徴収制度
 税額確定手続について学びます。それを踏まえて給与所得者に対する特殊な課税問題について考えます。
第13回 13. 税理士の役割
 税制を支える税理士という専門家について、その職務などについて学びます。
第14回 14.所得控除と税額控除
  所得税における所得控除の問題について、人的控除を中心に考えます。また、所得税の計算過程における累進税率の構造について理解し、所得控除と税額控除について、その異同を中心に考えます。(オンデマンド)
第15回 15.所得税のまとめ
 所得税を中心に、講義全体について復習課題に取り組んでもらいます。
授業外学習の課題 教科書の該当箇所を毎回の講義の際に指示します。その該当箇所を読み、必ず復習をすること。
履修上の注意事項 本講義はブレンド型授業で実施します。(Moodle)

教科書に加えて、税法が掲載されている六法(「租税判例六法」(有斐閣)等)を必ず持参すること。

上記授業計画について、一部(企業経営、税務行政、税関行政、税理士業務の4回)は外部講師を招いて実施する予定で調整中です。講師の都合によって、実施日が変更になった場合、授業内容が前後します。また、実施できない場合には授業内容を変更し、教科書に沿った内容で実施します。
成績評価の方法・基準 外部講師の講演実施の場合、課題(20%)と期末テスト(80%)により評価します。
実施の可否により、課題の割合が減少します。
テキスト 「よくわかる税法入門」三木義一編著 有斐閣
参考文献 三木義一「日本の税金」岩波新書
別冊ジュリスト「租税判例百選」有斐閣
主な関連科目 行政法 憲法 民法
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
フォードバックは必要に応じてMoodleにて行います。個別の質問があれば、講義後またはメールで受対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(公法) 2015~2016 2・3・4
法学部法律学科(公法) FLLA20310 2017~2017 2・3・4
法学部法律学科(公法) FLLA30404 2018~2023 3・4
法学部国際政治学科(E群) 2014~2016 3・4
法学部国際政治学科(E群) FLIP30506 2017~2017 3・4