授業コード 30026400 クラス
科目名 基本的人権 単位数 4
担当者 松本 奈津希 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 基本的人権
授業の概要  みなさんはこれまで、高校までの社会科や大学での講義の中で、日本国憲法の全体像や基本的知識を学習してきたことでしょう。「人権」という言葉も、きっとどこかで聞いたことがあると思います。
 「憲法」や「人権」と聞くと、なんだか難しい、堅苦しい、抽象的で分からない……というイメージがあるかもしれません。しかし、わたしたちの生活には、実はたくさんの憲法問題が存在しています。
 この授業では、日本国憲法の保障する権利に関わるさまざまな解釈上の問題について、具体的な判例や時事問題をもとに学習していきます。


※この授業は、対面授業とオンライン授業を組み合わせて行う【ブレンド型授業】です。詳細は「履修上の注意」を確認してください。
学習の到達目標  人権侵害が争われる具体的事件や事例問題等において、憲法の知識をもとに解決策を考え、小論文に書けるようになること。
授業計画 第1回 ガイダンス
憲法の基本概念ー人権、国家、立憲主義―
第2回 人権の歴史、観念、人権の類型
第3回 包括的人権(1)… 幸福追求権
第4回 包括的人権(2)… 新しい人権
第5回 法の下の平等(1)… 平等の観念
第6回 法の下の平等(2)… 平等の保障
第7回 【オンデマンド講義】
人権の享有主体…子ども、女性、外国人、法人・団体
第8回 【オンデマンド講義】
人権の適用範囲… 私人間効力、部分社会論など
第9回 【オンデマンド講義】
人権の限界(1)… 制限の根拠──公共の福祉
第10回 【オンデマンド講義】
人権の限界(2)… 法形式、利益衡量
第11回 思想・良心の自由
第12回 信教の自由・政教分離原則
第13回 表現の自由(1) 体系的位置
第14回 表現の自由(2) 保障の範囲と程度、表現の自由の限界
第15回 表現の自由(3)  事前抑制,表現内容規制と内容中立規制
第16回 【中間試験】
第17回 表現の自由(4) パブリック・フォーラム、規制と援助など
第18回 集会の自由
第19回 結社の自由
第20回 学問の自由
第21回 経済活動の自由(1)総説,移住移転の自由
第22回 経済活動の自由(2) 職業選択の自由
第23回 経済活動の自由(3) 財産権
第24回 人身の自由と刑事手続上の諸権利
第25回 参政権
第26回 国務請求権
第27回 社会権総論、生存権
第28回 教育を受ける権利
第29回 【オンデマンド講義】
勤労の権利と労働基本権
第30回 婚姻の自由・まとめ
授業外学習の課題 【課題】ワークシートを提出して貰います。また読書感想文を求めます。
その他、授業では適宜時事問題にも触れていきます。普段からニュース等に目を通すことを推奨します。
履修上の注意事項 【基本】
 授業は教科書にそって、パワポでポイントを絞った解説をいます。予習・復習の際に教科書をよく読んでおいてください。レジュメ等資料の配付、ワークシートへの書き込みはMoodle上で行います。
ご自身で印刷するか、パソコンなどを持参してください。


【ブレンド型授業について】
・この授業では、対面授業とオンライン授業(オンデマンド形式)を組み合わたブレンド型授業を実施します。オンライン授業回とその内容は、授業計画を参照してください。
・オンライン授業は、下記手順で行います。
 ①Moodle上にアップロードされた授業動画を見て学修する(配信期間は原則1週間)。
 ②課題やワークシートを期間内に提出する。
・ブレンド型授業については、第一回の授業でも説明します。
成績評価の方法・基準 中間試験、期末試験、ワークシート、課題図書感想文により評価します。
具体的には、
 A:「ワークシート」の提出 配点30点
    ワークシート1回2点×15回(12回以上の提出がない場合、期末受験資格なし)
 B: 感想文 配点10点
    課題図書から一つ選び、感想文をMoodleに提出(1500字程度)
 C: 小論文試験 中間試験50点+期末試験50点
総合評価: 
  Cの点数が60点に満たない場合、60点までC+A+B 
  但し、AやBの記載が手抜きと認めた場合は減点する。
テキスト 高橋和之『立憲主義と日本国憲法〔第5版〕』有斐閣(2020年)
渋谷秀樹編著『憲法判例集〔第12版〕』有斐閣(2022年)

※教科書は購入をお願いします。その際、必ず指定された版を購入してください。
参考文献 適宜指示します。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業に関する質問は、授業後またはメールにてお願いします。
フィードバックはオフィスアワーにて対応します。
その他、公務員試験などの各種資格試験についても相談に乗ります。
オフィスアワーもご活用ください。お待ちしてます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(公法) 2015~2016 2・3・4
法学部法律学科(公法) FLLA20301 2017~2017 2・3・4
法学部法律学科(公法) FLLA20401 2018~2023 2・3・4
法学部国際政治学科(E群) 2014~2016 2・3・4
法学部国際政治学科(E群) FLIP20509 2017~2017 2・3・4