授業コード 22015801 クラス 01
科目名 卒業研究 単位数 4
担当者 石井 善洋 履修期 年間授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 論文、翻訳指導  Graduation Study
授業の概要 3年次に概略をまとめた各自の研究テーマ・課題にあわせて個別に指導する。
最初の目標は6月下旬に提出する「卒業研究題目届、研究計画書」の執筆である。春休み中にまとめたレポートにもとづいて、テーマ、章立て、参考文献リストまで、可能なかぎり詳細な計画を立てること。
夏休み中には少なくとも半分(大学院進学を目指す者は最後まで)を執筆、そこから出てきた問題点を検討して、さらに計画の練り直しを行い、12月初旬の完成を目指す。
学習の到達目標 1. 論理的な文章を書くことができるようになる。
2. 英文の原書を読むことができるようになる。
授業計画 第1回 イントロダクション
(1年間のスケジュール、その他)
第2回 作品およびテーマの選択
第3回 参考文献のリスト作り
第4回 参考文献の収集・コピー
第5回 参考文献の読み方・まとめ方
第6回 テーマと方針についてディスカッション (1)
各自の作品を選択した理由・背景
第7回 テーマと方針についてディスカッション (2)
作家の経歴と他の作品
第8回 テーマと方針についてディスカッション (3)
同時代の他の作家とその作品
第9回 テーマと方針についてディスカッション (4)
「卒業研究題目届、研究計画書」執筆
  参考文献の選定
第10回 テーマと方針についてディスカッション (5)
「卒業研究題目届、研究計画書」執筆
  主たる参考文献の内容発表(グループA)
第11回 テーマと方針についてディスカッション (6)
「卒業研究題目届、研究計画書」執筆
  主たる参考文献の内容発表(グループB)
第12回 卒業研究題目届、研究計画書」完成
第13回 原書読解と詳細なあらすじ執筆 (1) 精読箇所を決める
第14回 原書読解と詳細なあらすじ執筆 (2) 単語リストを作る
第15回 原書読解と詳細なあらすじ執筆 (3) あらすじを書く
第16回 原書読解と夏休み中の執筆原稿にもとづいたディスカッション (1) 方針の適否
研究発表
第17回 原書読解と夏休み中の執筆原稿にもとづいたディスカッション (2) テーマの絞り込みの適否
研究発表
第18回 原書読解と夏休み中の執筆原稿にもとづいたディスカッション (3) 章分けの適否
研究発表(予備日)
第19回 原書読解と後半の原稿にもとづいたディスカッション (1) 方針の適否
第20回 原書読解と後半の原稿にもとづいたディスカッション (2) テーマの絞り込みの適否
第21回 原書読解と後半の原稿にもとづいたディスカッション (3) 章分けの適否
第22回 原書読解と後半の原稿にもとづいたディスカッション (4) 全体の構成
第23回 原書読解と後半の原稿にもとづいたディスカッション (5) 文章作法
第24回 論文原稿全体に関する考察と修正 (1) 引用の仕方
第25回 論文原稿全体に関する考察と修正 (2) 注のつけ方
第26回 論文原稿全体に関する考察と修正 (3) 注記号のつけ方
第27回 論文原稿全体に関する考察と修正 (4) 引用出典の書き方
第28回 論文原稿全体に関する考察と修正 (5) 文献表の作り方
第29回 卒業研究の最終点検と完成
第30回 卒業研究執筆を振り返ったまとめ
口頭発表に向けた原稿執筆
授業外学習の課題 参考文献リストを作成、それににもとづき必要な文献を精査すること。毎日こつこつ2時間以上。
履修上の注意事項 火曜日3限を指導日とする。

以下の提出物の締め切りを厳守すること(土日に重なる年は日にちが前後する)。
「卒業研究題目届」:6月30日
「卒業研究題目確定届」:11月30日
「卒業研究」:12月20日

2024年1月27日(土)に「卒業研究口頭発表」を行う。
時間と教室は2022年12月中に通知する。
ゼミナール D の受講生が参加する。

授業実施形態:対面

【授業の実施形態:対面】
成績評価の方法・基準 卒業研究ルーブリックによって評価する。
研究論文の場合のみ「シラバスルーブリック情報」に記す。
テキスト 『レポート・論文の書き方入門』河野哲也著 慶應義塾大学出版会
参考文献 各自のテーマにしたがってまず図書館に収蔵されている文献を読むこと。
それ以外のものは適宜紹介する。
主な関連科目 「英米の言語文化」諸科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
指導日:火曜3限。それ以外は個別に時間を協議。<ishii-y@shudo-u.ac.jp>
卒業研究の最終的なフィードバックは口頭発表終了後に行う。

■ルーブリック情報
  レベル4=AA レベル3=A レベル2=B レベル1=C レベル0=D
1)自らの考え(興味と関心)に応じて研究対象を選択し、適切なテーマ設定ができているかどうか。2)根拠に基づいて「これをこの論文で示したい」という主張が述べられているかどうか。3)先行研究を踏まえ、客観的かつ論旨の一貫した記述ができているどうか。4)全体の構成、段落の構成、文と文の繋がり、ひとつひとつの文、語句の選択、がそれぞれ論文の文章表現として適切であるかどうか。) 自らの考え(興味と関心)に基づいて意欲的に研究対象を選択し、申し分のないテーマ設定がなされていた。主張には常に十分な裏付けがあり、先行研究を踏まえ、客観的かつ論旨の一貫した深い論考となっていた。全体の構成及び執筆言語による表現ともにきわめて優れていた。(36点~40点) 自らの考え(興味と関心)に基づいて研究対象を選択しており、テーマ設定も適切で、主張にも根拠があった。先行研究を踏まえ、客観的かつ論旨の一貫した論考となっていた。執筆言語による表現も適切であった。(32点~35点 自らの考え(興味と関心)に基づいて研究対象を選択したが、テーマ設定がやや適切さを欠いた。先行研究を参照・紹介していたが、自らの主張が優先してしまい、やや客観性を欠いていた。全体の構成及び執筆言語による表現ともにもう少し緻密な検討が必要であった。(28点~31点) 関心や興味が漠然としていたために、研究対象の選択やテーマ設定が遅れ、結果として十分な論考に結びつかなかった。自らの主張はなされていたが、先行研究の調査・検討が十分ではないために、独善的な主張が目立った。全体の構成も検討すればさらに良いものとなったであろうし、執筆言語による表現も冗長で指摘の曖昧さが見られた。全体として感想文の域を出ていなかった。(24点~27点) 関心や興味が定まらず、研究対象の選択やテーマ設定も最後まで曖昧なままであった。自らの主張がなされているとはいえ、独善的なアイデアの域にとどまっており研究論文として成立していなかった。全体の構成、執筆言語による表現も杜撰さが目立った。
1)研究対象について論述上必要と思われる知識が十分に示されているかどうか。2)テーマに関連して、論述上必要と思われる先行研究を十全に参照しているかどうか。3)研究対象の作品や参考文献からの引用が、その内容を十分に理解、咀嚼したうえでなされているかどか。また引用の意図や狙いが明確であるかどうか。 テーマに関連して論述上必要と思われる先行研究を十全に参照していた。また、研究対象について論述上必要と思われる十分な知識が示されていた。引用箇所についても論述上の意図や狙いが明確であった。(18点~20点) テーマに関連して論述上必要と思われる先行研究を参照していた。また、研究対象について論述上必要と思われる知識が示されていた。引用箇所についても論述上の意図や狙いが明確であった(16点~17点) テーマに関連して論述上必要と思われる先行研究を一定程度は参照していた。また、研究対象についても論述上必要と思われる知識が一定程度示されていた。しかし、大切な文献が漏れており、知識情報にも若干の欠落が見られた。引用箇所については不要な部分まで引用するなど、やや精密さを欠いたところが見られた。(14点~15点) 形式上は先行研究を参照していたし、研究対象についての知識も示されていたが、いずれも十分とは言えず、論文としての体裁を施すためと理解されても仕方のないものであった。また、不要な部分までを含む長い引用や、論述上の意図や狙いが明確ではない引用がところどころで見られた。(12点~13点) 先行研究をほとんど参照しておらず、研究対象についての知識も稚拙であった。また、明らかな剽窃が見られ、倫理上看過できない問題点をはらんでいた。
1)英語の4技能がアカデミックな分野でも十分身についているかどうか。2)学術論文としての書式やルールを遵守しているかどうか。3)学術論文を書くための十分なパソコン技能が身についているかどうか。 翻訳のない英語の文献を読んでおり、英語で書いた文章、英語によるプレゼンテーション及び質疑応答、いずれにおいても非常に高いレベルにあった。学術論文としての書式やルールを完璧に遵守していた。パソコン技能が高いレベルにあり、変換ミス、誤字、脱字等も見られなかった。(18点~20点) 翻訳を参考にしながらも英語の文献をしっかり読んでおり、英語で書いた文章、英語によるプレゼンテーション及び質疑応答、いずれにおいても高いレベルにあった。学術論文としての書式やルールをほぼ遵守していた。パソコン技能が高いレベルにあり、変換ミス、誤字、脱字等もほとんど見られなかった。(16点~17点) 翻訳を参考にしながらも英語の文献を読んでおり、英語で書いた文章、英語によるプレゼンテーション及び質疑応答、いずれにおいても許容レベルにあった。少ないながらも学術論文としての書式やルールを逸脱した記述が見られた。パソコン技能は一定のレベルにはあるが、変換ミス、誤字、脱字等が数カ所あった。(14点~15点) 翻訳を参考にしながらも英語の文献を読んでおり、英語で書いた文章、英語によるプレゼンテーション及び質疑応答、いずれもたどたどしいものであったが、取り組みは熱心であった。学術論文としての書式やルールにしたがっていない記述が数カ所で見られた。パソコン技能は一定のレベルにはあるが、変換ミス、誤字、脱字等がしばしば見られた。(12点~13点) 研究対象の作品についてほぼ翻訳に依存しており、引用の際も原文を示していなかった。また、英文要約、英語によるプレゼンテーション及び質疑応答もほとんど準備できておらず、許容できるものではなかった。学術論文としての書式やルールも無視しており、変換ミス、誤字、脱字も多くみられた。
1)聴衆を意識したハンドアウトや発表原稿の作成、プレゼンテーションができているかどうか。2)質問に的確に応答できているかどうか。3)指導教員の指導に基づき積極的かつ適切に課題をこなしたかどうか。 聴衆を意識したハンドアウトづくりができており、プレゼンテーションもわかりやすく自信をもって発表できた。また、質問にも的確に応答することができた。指導教員の指導に基づき積極的かつ適切に課題をこなし。(18点~20点) ハンドアウトはしっかりとできていたが、プレゼンテーションでは聴衆への配慮にやや欠けていた。質問に対する応答は的確であった。指導教員の指導に基づき概ね積極的かつ適切に課題をこなした。(16点~17点) ハンドアウトにやや工夫が足りず、プレゼンテーションも聴衆に伝わりにくい箇所があった。質問に対する応答はたどたどしいながらも、真摯に答える姿勢がうかがわれた。指導教員の指導に基づきある程度適切に課題をこなした。(14点~15点) 聴衆への配慮の足りない発表であった。ハンドアウトは用意されていたものの工夫が足りず、プレゼンテーションも表面的な内容紹介となってしまった。質問に対してはたどたどしいながらも真摯に答えていたが、自信のなさが目立った。指導教員の指導への対応がやや不十分であった。(12点~13点) まったくの準備不足で、口頭発表の意義を理解していない様子であった。指導教員の指導に全く従わなかった。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部英語英文学科(専攻科目) 2014~2016 4
人文学部英語英文学科(卒業研究) FHEN40701 2017~2023 4