授業コード | 20100602 | クラス | 02 |
科目名 | 教育制度・教育課程論 | 単位数 | 2 |
担当者 | 牧瀬 翔麻 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 教育に関する制度的、経営的事項ならびに教育課程の意義及び編成の方法(カリキュラム・マネジメントを含む) |
授業の概要 | 現代の公教育制度は、これまでの歴史や社会構造、関連する教育法規に基づいて成立しています。本講義では、現代社会における公教育の意義を問い直すとともに、公教育の中心に位置づく児童生徒や教員にとって近年の教育改革がどのように作用するのかについて解説します。また、学習指導に求められる教育課程の編成の基本原理や意義について解説します。学習指導要領の実施を踏まえ、学校全体の教育課程や授業実践などの事例に基づきながら、カリキュラム・マネジメントの基礎的な知識と技能を身に付け、子どもたちの能力や個性を伸ばす教育課程(カリキュラム)とは何かについて考察することを狙いとします。これらを通じて、新自由主義的な教育改革が展開される背景を政治・行政システムと関連づけながら考察していきます。教育を俯瞰的に捉えることを通じて、学校教員として将来職務に従事する上で必要となる視点・考え方を身につけていきます。 |
学習の到達目標 | 1.公教育の諸制度や諸課題を教育法規に照らして理解や検討ができる。 2.今日の教育改革に通底する大きな力の構造を理解できる。 3.学校と地域の連携及び学校安全への対応について理解できる。 4.学校でどのようにして教育課程が編成されるかを理解できる。 5.教育課程の基準となる幼稚園教育要領や学習指導要領の基本的考え方及び具体的内容を理解できる。 |
授業計画 | 第1回 | 公教育の原理・原則-義務性・無償性・中立性 |
第2回 | 教育基本法-教育の目的と目標、教育を受ける権利と教育の機会均等 | |
第3回 | 学校制度-就学校決定の仕組み、学校選択制、学校規模の適正化、学級編制の標準と基準 | |
第4回 | 教育行政制度①-中央教育行政、文部科学省、教育政策過程 | |
第5回 | 教育行政制度②-教育委員会制度、専門的統制と民衆統制、地教行法 | |
第6回 | 学校と地域との連携-コミュニティ・スクール、地域とともにある学校 | |
第7回 | 学校安全と危機管理-教育の法化現象、学校保健安全法、学校事故 | |
第8回 | 生徒指導上の諸課題-不登校、教育機会確保法、不登校特例校 | |
第9回 | 教育課程の意義 | |
第10回 | 教育課程の法制 | |
第11回 | 教育課程の編成・運営・評価(カリキュラムマネジメント) | |
第12回 | 学習指導要領の歴史的変遷 昭和22年版~平成10年版 | |
第13回 | 学習指導要領の研究 平成20年版~ | |
第14回 | 新学習指導要領・幼稚園教育要領等の研究 平成29年版~ | |
第15回 | GIGAスクール構想とICT教育 |
授業外学習の課題 | 1.教科書の復習と予習を行ってください。 受講前には必ずテキストを読んできてください。わからない用語などは事前に調べてくるとより授業の理解度が高まります。約20分以上は予習にかけましょう。各講義時間の終わりに予習すべきテキストの章を示します。 2.教育時事に関心を持ち、新聞やニュースを日常的にチェックしておいてください。 |
履修上の注意事項 | 教育を俯瞰的に捉えられるよう、職業としての教職を意識しながら受講してください。 |
成績評価の方法・基準 | 小テスト(30%)、期末試験(70%) |
テキスト | 古田薫・山下晃一編著『法規で学ぶ教育制度』ミネルヴァ書房、2020年。 |
参考文献 | 文部科学省『学習指導要領』『幼稚園教育要領』 中教審答申「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(令和3年1月) |
主な関連科目 | 教育原理、教職入門、教育政策論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業終了後に質問に応じます。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部教育学科(専攻科目A群) | - | 2017~2018 | 1・2・3・4 |
人文学部教育学科(専攻科目A群) | FHED12106 | 2019~2023 | 1・2・3・4 |