授業コード | 20098500 | クラス | |
科目名 | 地域文化研究特講(アイルランドの文学と文化) | 単位数 | 2 |
担当者 | 高橋 渡 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | アイルランドの文学と文化(Irish Literature and Culture) |
授業の概要 | アイルランドは人口約400万人の小さな国であるが、4人のノーベル文学賞作家を輩出するなど、文学の盛んな国である。本来ゲール語系のアイルランド語を母語としていたが、英国による長年の植民支配によりとりわけ19世紀半ば以降アイルランド語は廃れ、近代のアイルランド文学は英語で書かれている。そのためアイルランドの作家はしばしば英文学史の中に入れられることになるが、アイルランドの歴史や文化は英国とは全く違うものであり、アイルランド文学を理解するには、その歴史的・文化的背景を知っておく必要がある。この授業ではアイルランドの歴史と文化を概観し、その上で、20世紀文学に大きな影響を与えたJames Joyceを中心にアイルランド文学を読むこととする。 コロナウィルスの感染状況によりオンラインとなった場合、資料提示や提出は Google Classroom を用い、講義は Zoom を使用する。詳細は授業前に連絡する。 |
学習の到達目標 | アイルランドの歴史・文化・文学についての基礎的な知識を習得する。また、植民地文学の理解に必要な、オリエンタリズムやポストコロニアリズムなどの理論とその意味について学ぶ。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション: 授業の進め方、アイルランドの文学・文化を学ぶ意義について等。 |
第2回 | アイルランドの歴史と文化1(アイルランドの歴史:英国支配前) | |
第3回 | アイルランドの歴史と文化2(アイルランドの歴史:英国支配以降) | |
第4回 | アイルランドの歴史と文化3(ケルト文化とキリスト教文化) | |
第5回 | アイルランド文芸復興運動 | |
第6回 | James Joyce 及び彼の作品について概観する。 | |
第7回 | James JoyceのDublinersを読む。(The Sisters, Araby) | |
第8回 | James JoyceのDublinersを読む。(Eveline, The Boarding House) | |
第9回 | James JoyceのDublinersを読む。(A Painful Case) | |
第10回 | James JoyceのDubliners,'Clay'(p.1~2) を演習形式で読む。 (原文テクストは事前に配布する) |
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第11回 | James JoyceのDubliners,'Clay' (p.3~4)を演習形式で読む。 | |
第12回 | James JoyceのDubliners,'Clay' (p.5~6)を演習形式で読む。 | |
第13回 | James JoyceのDublinersを読む。(The Dead) | |
第14回 | ここまで読んできたことを踏まえ、Dubliners全体について解説する。 その他のJames Joyce の作品について(A Portrait of the Artist as a Young Man, Ulysses) |
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第15回 | アイルランドの文化・文学についてのまとめ。 |
授業外学習の課題 | *授業の進行に従って『ダブリンの市民』を読み、自分なりの考察をしておくこと。 *配付資料は必ず授業前に読んでおく *授業の準備には概ね2時間を要する。 |
履修上の注意事項 | ・授業は対面で行う。 ・いかなる理由があっても欠席は4回までとする。 (病気、交通機関の乱れ、冠婚葬祭等、一切の事情を含める。) |
成績評価の方法・基準 | レポート(40%試験試験(40%)。授業の担当など(20%)とする。 |
テキスト | ジェイムズ・ジョイス(著)、柳瀬尚紀(訳)『ダブリナーズ』(新潮文庫)ISBN 978-4-10-209203-3 (修大生協) |
参考文献 | 適宜指示する。 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業後に質問は受け付ける。また、最初の授業の歳にメールアドレスと資料などをダウンロード出来るウェブサイトのURLを示す。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部英語英文学科(専攻科目) | - | 2014~2016 | 2・3・4(グローバルは1・2・3・4) |
人文学部英語英文学科(英米の文化・文学) | FHEN30210 | 2017~2023 | 2・3・4 |