授業コード | 20082700 | クラス | |
科目名 | エリア・スタディーズ演習(地域) | 単位数 | 2 |
担当者 | 高田 峰夫 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | AI時代に求められるもの |
授業の概要 | 最近AIが急に社会の様々な場面で取り上げられるようになっています。事実、こんなところにも、と驚くような使われ方もしているようです。今(2023年2月中旬時点で)話題になっているAIチャットボット、"ChatGPT"に関連する各種報道や議論を見ると、今後が空恐ろしい印象さえ受けます。 こうした世界の中で、私たちは、どのように対処していけば良いのでしょうか。他方で、こうした世の中だからこそ、かも知れませんが、ほとんど真逆ではないかとさえ思わされる研究や報道も登場しています。それをどう考えれば良いのか。 混乱に陥りがちな状況だからこそ、まずは現状把握が重要でしょう。次には、基本的な地点に立ち戻ること。ということで、この授業では、AIをめぐる現状そのものではなく、それを受け入れる私たちの社会(日本に限らないでしょうが、とりあえずは日本社会)の現状を知ることから始めたいと思います。次いで、それでは私たちはどうすれば良いのか、その手掛かりについて考えてみましょう。 |
学習の到達目標 | AI時代の社会の人々の現状を知ること、次いで対処法の手がかりを掴むこと。 |
授業計画 | 第1回 | 大体、以下のような線で授業を進める予定です。ただし、演習ですので、受講者というよりは「参加者」の関わり方によって、具体的な進め方は変わるということを、あらかじめ了承しておいてください。 1.教員からの簡単な予備知識の説明。 |
第2回 | 2.『AI vs. 教科書が読めない子供たち』から、AIがライバル? | |
第3回 | 3.シンギュラリティへの疑い | |
第4回 | 4.そもそも、それ以前? | |
第5回 | 5.AIを仮想敵にする前に | |
第6回 | 6.国語力の現状 | |
第7回 | 7.SNSと言葉 | |
第8回 | 8.対人関係の変化 | |
第9回 | 9.対処法はあるのか | |
第10回 | 10.高度化するスキル | |
第11回 | 11.人間+マシン | |
第12回 | 12.ロボットとの共生 | |
第13回 | 13.能力を拡張する | |
第14回 | 14.生き残りを模索する | |
第15回 | 15.まとめ |
授業外学習の課題 | 順次テキストを輪読しながら議論を進めます。そのため、各回の報告担当者だけでなく、参加者全員が事前に十分テキストを読み込んでくることが不可欠になります。また、報告担当者は、分担する報告部分に関連する事柄を独自に図書館やインターネット等を利用して調べておくことが求められます。 なお、授業の全回数が終了する時点で、各自レポートをまとめ、提出してもらう予定です。 ゼミですので時間を明示することは難しいですが、通常の授業以上の予習復習に時間を費やすことが前提です。 |
履修上の注意事項 | 特別の予備知識は必要ありませんが、自ら「知ろう」、「考えよう」とする姿勢が求められます。 コロナ禍のため、進行方式等に変更がありえます。まだ状況が流動的なため、事態の推移を見つつ判断することになることを承知しておいてください。 なお、G7サミットのため、5月19日の授業回は6月3日(土)に変更になる予定です。 |
成績評価の方法・基準 | 授業に取り組む姿勢(約20%)、毎回の授業の準備状況(約20%)、報告担当回の報告内容(約20%)、議論への参加程度(約20%)、レポート(約20%) |
テキスト | 新居紀子『AI vs.教科書が読めない子供たち』 これを最初に取り上げます。 以後のテキストは議論の進み具合と出版状況を比べつつ決定しますが、以下の参考文献に挙げるものは有力な候補になります。 |
参考文献 | 石井光太『ルポ 誰が国語力を殺すのか』文芸春秋 ケビン・ルース『AIが職場にやってきた』草思社 ポール・ドーア、H.J.ウィルソン『Human + Machine 人間+マシン‐AI時代の8つの融合スキル』東洋経済新報社 リチャード・ボールドウィン『グロボティクス‐グローバル化+ロボット化がもたらす大激変』日本経済新聞社 山口周『ニュータイプの時代』ダイヤモンド社、他 |
主な関連科目 | エリア・スタディーズ演習B 国際地域論演習A・B |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
少人数の授業ですので、授業に関連する質問等は授業中にして下さい。他の受講生と質問・疑問をシェアすることで、むしろ「学び」は深まるはずです。もちろん、授業の前後に直接質問してもらってもかまいません。 なお、プライバシー等の点で、他の受講者の前では言い出しかねる事柄については、教員に直接、授業後に声をかけてください。また、メール・アドレスを授業の最初にお知らせしますから、そちらから連絡をすることも可能です。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34235 | 2017~2023 | 2・3・4 |