授業コード 20079400 クラス
科目名 比較社会学Ⅱ 単位数 2
担当者 新本 万里子 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 月経から文化・ジェンダーを考える
授業の概要 この授業では月経をテーマにし、社会関係やジェンダー、月経に対するまなざしについて考えていきます。月経というと男性や性自認に疑問をもつ人に敬遠されがちなテーマですが、社会やジェンダーを理解するために良い材料だと思いますので、性別を問わず参加してほしいと思っています。第5回から第9回は、パプアニューギニアにおける月経をめぐる文化や社会変容を扱っていきます。第10回以降は、インドネシアの事例、男性からみた月経、月経と障害を扱い、最後に私たちの暮らす日本における月経の問題を考えていきます。
学習の到達目標 ・文化人類学の方法論を説明できる。
・月経に対するまなざしやジェンダー関係を説明できる。
・日本社会のジェンダーについて説明できる。
授業計画 第1回 イントロダクション
第2回 文化人類学の方法
第3回 月経をめぐる社会的状況―途上国・先進国において
第4回 生理学的な現象としての月経
第5回 パプアニューギニアにおける月経の語られ方
第6回 パプアニューギニアにおける月経をめぐる国際開発・医療導入の歴史
第7回 焼畑農耕民の月経をめぐる文化
第8回 生理用品の変化からみた文化変容
第9回 都市に生きる女性たちの月経対処
第10回 インドネシアにおける月経
第11回 男性からみた月経
第12回 月経と障害
第13回 現代日本における月経をめぐる環境・言説
第14回 現代日本における月経とジェンダー(日本での聞き取りから)
第15回 ディスカッション・まとめ
授業外学習の課題 授業で配布する資料やノートを読んで、予習・復習してください。
履修上の注意事項 ・文化人類学的な思考を身につけたい学生を求めます。
・性別に関係なく多様な学生が集まることを望みます。
・欠席が6回以上の場合は失格とし、評価の対象とはしません。
成績評価の方法・基準 授業の最後に書いてもらうコメント(30%)とレポート(70%)によって評価する。
テキスト 杉田映理・新本万里子『月経の人類学――女子生徒の「生理」と開発支援』世界思想社 2022 ISBN 978-4-7907-1768-3
参考文献 その他、適宜配布します。
主な関連科目 文化人類学、社会学、保健学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業に関する質問はコメントカードへ記入してください。相談は、授業後に受け付けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23211 2017~2023 2・3・4