授業コード 20078300 クラス
科目名 ジェンダー論 単位数 2
担当者 木村 尚子 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 はじめてのジェンダー論
授業の概要 私たちは、さまざまな実践を通して、人間を女か男か、または、そのどちらでもないかに<分類>している。そうした<分類>する実践がどのようにつくりあげられているのか、本講義では、この問いに対する答えを探る。これらを通して、ジェンダーの概念を学び、社会をとらえなおす視点を養うことをめざす。ジェンダー論の入門、および学びを深めたい受講生を対象とする。
学習の到達目標 ジェンダーの基礎的な考え方を理解し、これによって社会を分析することができるようになる。
授業計画 第1回 イントロダクション:講義内容の説明
第2回 第1章 ジェンダーとの遭遇 私たちは<分類>する
第3回 第2章 「男」「女」とは誰のことか 性文化とインターセックス
第4回 第3章 性別という壁を乗り越える人々 トランスジェンダー
第5回 第4章 ジェンダーは性と愛をも枠づける 同性愛と異性愛(オンデマンド)
第6回 第5章 「男なんだから、男らしくすべき」は論理じゃない 性差と性役割(オンデマンド)
第7回 第4章、第5章 補足とまとめ
第8回 第6章 科学や数学は女には向いていない? 生物学的性差
第9回 第7章 ジェンダーの彼方の国はどこにある メディアと教育
第10回 第8章 男が少女マンガを読むのは恥ずかしい? 恋愛と性行動
第11回 第9章 <被害者>の視点と<加害者>の視点 性暴力(1)
第12回 第10章 「わいせつ」と「レイプ」は同じ罪なのか? 性暴力(2)
第13回 第11章 「女性差別は終わった」という残念な妄想 性別職務分離と統計的差別
第14回 第12章 ワーク・ライフ・バランスを阻むものは何か 性別役割分業、ホモソーシャル、マタニティ・ハラスメント
第15回 第13章 女は子どもを産んで一人前? 母性愛神話、リプロダクティブ・ヘルス&ライツ、生殖テクノロジー
全体のまとめ
授業外学習の課題 テキストの該当箇所は事前に受講者が精読し、疑問点や自分の意見をもって授業に出席する。授業前後に各1時間程度の学習が望ましい。授業で指定された課題は、期日までに提出すること。
履修上の注意事項 ・対面授業を基本としたブレンド型授業を実施する。
・ワークシートや課題の提出を求めることがある。資料配布や課題提出でMoodleを使用する。
・第5回(5/19)、第6回(5/20)のオンライン授業(オンデマンド)ではMoodleを使用し、課題提出をもって出席とみなす予定。
・対面授業、オンライン授業とも、ワークシートや課題の回答が一定水準に満たない場合は評価の対象としない。
・授業内容は変更することがある。
成績評価の方法・基準 授業での発言やワークシート、リアクションペーパー、課題など(60%)、定期試験(40%)で評価する。遅刻、早退、欠席は減点(事情によっては考慮する)。
テキスト 加藤秀一著『はじめてのジェンダー論』有斐閣(2017)ISBN 978-4-641-15039-3
参考文献 ・ユネスコ編(2020)『国際セクシュアリティ教育ガイダンス改訂版――科学的根拠に基づいたアプローチ』浅井春夫ほか訳、明石書店 ISBN 978-4750350486
・伊藤和子(2019)『なぜ、それが無罪なのか?――性被害を軽視する日本の司法』ディスカヴァー・トゥエンティワン ISBN 978-4-7993-2544-5
その他、授業で適宜指示する。
主な関連科目 女の人間学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談がある場合は授業内やその前後に回答するほか、必要に応じメールなどで回答する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(人間関係学科科目) FHHS21201 2017~2023 2・3・4