授業コード 20066209 クラス 09
科目名 教育研究演習Ⅱ 単位数 2
担当者 樋口 和彦 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 認知心理学の特別支援教育への活用
The use of cognitive psychology to special needs education
授業の概要  特別支援学校学習指導要領解説自立活動編に次のような記述がある。
 「指導の裏付けとなっている理論が幾つか想定される。指導では、特定の指導に有効であると思われる方法を選択し,それを自立活動の指導に適合するように工夫して応用することが大切である」。
 本授業では、子どもの諸々の学習を考える際、裏付けとなる「認知心理学の理論」を学ぶ。
 以下の流れで学習を深める。①障害を有する子どもの特性について講義を聞く、②各回の担当となった学生が、指導方法の裏付けとなる理論をまとめ、プレゼンテーションを行う、③理論の具体的な生かし方を議論する。
 プレゼンテーション担当者は、「書籍の内容」と「特別支援教育への活用の仕方」をまとめ、発表する。他のものも熟読して授業に参加し、「書籍の内容の確認」と「指導場面への活用の仕方」に関する議論を行う。
学習の到達目標 特別支援教育で裏付けとなる理論を理解し、具体的な指導方法への活用方法を理解する。障害の特性の理由を認知心理学の視点から考えることができる。
授業計画 第1回 ガイダンス:認知心理学と特別支援の関連に関する講義・各回の報告者の決定
第2回 発表と協議(1)乳幼児の知覚(題は例示:報告者が選択した章の発表と議論を行う)
第3回 発表と協議(2)コミュニケーション能力の発達
第4回 発表と協議(3)意図理解の発達
第5回 発表と協議(4)表象機能の発生と発達
第6回 発表と協議(5)自己イメージの起源
第7回 発表と協議(6)心の理論の発達
第8回 図書館の活用と文献検索の仕方
第9回 発表と協議(7)素朴理論の発達
第10回 発表と協議(8)時間概念の発達
第11回 発表と協議(9)数概念の発達
第12回 発表と協議(10)文字の読みの発達
第13回 発表と協議(11)絵の発達
第14回 発表と協議(12)自閉症児の心の世界
第15回 認知心理学の知識の特別支援教育の授業への生かし方のまとめの協議
授業外学習の課題  各回の報告者は、テキストを読み込み、パワーポイント資料作成し、プレゼンテーションを行う
 また、それ以外の者も、テキストに必ず目を通してきて、共同討議に参加する。参加者にも必ず意見を求める
履修上の注意事項  この授業は、3年次以降の演習に向けた準備として位置づけられている。報告と共同討議という演習のあり方を体得してほしい。また、常に「疑問」を持ち、積極的に討議に参加してほしい。
対面授業及びオンディマンドにより実施する。
成績評価の方法・基準  発表者:作成した資料とプレゼンテーションを評価する(40%)、プレゼンテーション終了後の議論への参加の様子も評価する(60%)。
テキスト 加藤芳信編『認知発達心理学入門』ひとなる書房 東京都  テキストは、初回授業で貸し出しを行うので、購入は、希望者のみがすること。なお、本への書き込みや頁を折ったりすることは厳禁。
参考文献 適宜印刷して配布する
主な関連科目 特別なニーズ教育の基礎と方法. 特別支援教育概論, 重複・発達障害概論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
Eメール及び電話で時間調整し、対応する
アクティブラーニングへのフィードバックは,授業中に行う

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部教育学科(演習科目群) FHED21102 2017~2023 2・3・4