授業コード | 20062000 | クラス | |
科目名 | 現代社会論演習B(社会構造の変動と価値変容) | 単位数 | 2 |
担当者 | 中根 光敏 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 再帰的近代と社会不安 |
授業の概要 | A.ギデンスやU.ベックは、現代社会=後期モダニティにおいて「個々人が社会構造から切り離され、自らの生活やアイデンティティに関して、常に自省的reflexiveであることを強いられている」と論じ、そうした社会形態を〝再帰的 近代化Reflexive Modernization〝と呼びました。再帰性を特徴とする社会で、個々人は多くの情報を獲得することで、従来の意識・価値観・行為を反省的に変更する可能性を有する一方、予測できない将来・未来のリスクに対して「社会不安」が常態化した生活世界を生きることとなります。本演習では、「再帰的近代と社会不安」という視角から、現代社会における生活世界の多様化がもたらす問題について、議論していきます。現代社会では、社会構造はドラスティックな変動を迎え、人々の価値(社会意識)も劇的な変容を経験している。本演習では、社会構造の変動と価値変容に伴って生じてくる現代社会における社会的課題に関して、社会学的視角から理解・対処するための方策をさぐる。 |
学習の到達目標 | 社会構造の変動と価値変容に伴って生じる現代社会における諸問題を社会学的な視角から発見できる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション:演習の進め方 |
第2回 | 再帰的近代化と何か | |
第3回 | 再帰的近代における社会意識 | |
第4回 | 再帰的近代における価値意識 | |
第5回 | 再帰的近代における社会的行為 | |
第6回 | 社会不安とは何か | |
第7回 | 再帰的近代と社会不安 | |
第8回 | 再帰的近代とリスク社会 | |
第9回 | 再帰的近代と生活世界の多様化(オンデマンド) | |
第10回 | リキッド・モダニティ | |
第11回 | 再帰的近代とリキッドモダニティ | |
第12回 | リキッド・モダニティと社会不安 | |
第13回 | 再帰的近代における自己アイデンティティ | |
第14回 | 現代社会において社会不安に抗する | |
第15回 | 総括討議 |
授業外学習の課題 | 受講生は指示された文献を読み、指示された課題に対して、毎回レポート・レジュメを書く。 講義日以外に研究会・演習合宿を行う |
履修上の注意事項 | ブレンド型授業を実施します。 毎回、指示された課題に関して、レポート・レジュメを書いて、講義に臨むこと。 |
成績評価の方法・基準 | 各演習におけるレポート・レジメ・報告、期末レポートを点数化(100点)し、総合的に評価する。 |
テキスト | 未定。 授業開始までに指示する。 |
参考文献 | W・ベック、A・ギデンズ、S・ラッシュ 『再帰的近代化』而立書房 その他、講義中適宜指示する |
主な関連科目 | 現代社会論A・B、現代社会論演習A |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
適宜、メール等を含めて対応する |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34246 | 2017~2023 | 2・3・4 |