授業コード 20055402 クラス 02
科目名 教育学演習Ⅰ 単位数 2
担当者 牧瀬 翔麻 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 教育事象の行財政・制度的分析
授業の概要 本授業では、各自の研究テーマを絞るために、それぞれの興味や関心にそって文献や資料を収集し、報告する。研究アプローチの視点としては、政策論、行政論、制度論等が中心となる。近年は、教育分野に限らず、evidence-based policy making(EBPM)が注目されている。EBPMが要請される社会的背景を理解したうえで、"evidence"に基づく検討・討議を通じて公教育の意義と役割を捉えなおすことをねらいとする。
学習の到達目標 1.教育に関するテーマについて根拠をもって批判的に論じることができる。
2.適切な資料やデータを踏まえて自身の考えを要約し、報告することができる。
3.討議を通じて、自分の考えを伝えることができる。
授業計画 第1回 ガイダンス-授業の進め方・流れについての確認、関心のある教育テーマの共有-
第2回 文献探索の方法と文献の読み方
第3回 文献のまとめ方と報告の仕方
第4回 文献の検討-メリトクラシーからペアレントクラシ―へ
第5回 文献の検討-学校教育は公共財か私的財か
第6回 文献の検討-英国にみる新自由主義的教育改革の事例
第7回 文献の検討-日本における新自由主義的教育改革の展開
第8回 文献の検討-「教育を選ぶ」とは?学校選択制の盛衰
第9回 文献の検討-学校間格差と学力向上策
第10回 文献の検討-高校教育の多様化と卓越性・公正性
第11回 文献の検討-学校体系の複線化
第12回 文献の検討-公教育と教育機会確保法
第13回 文献の検討-より公正な教育とは何か
第14回 教育政策・教育行政の観点からみる教育課題
第15回 まとめと振り返り
授業外学習の課題 授業の特性上、指定された課題を事前に読んでおくことが前提となります。文献の要約をしながら、論旨や主張を汲みとり、研究の枠組み及び先行研究のレビューの仕方等の修得を目指します。これらのために、週に3時間程度の授業外学習が求められます。
履修上の注意事項 ・発表者の報告に対して、疑問点や意見を積極的に発言してください。討議を通して、ともに理解を深める姿勢を求めます。
成績評価の方法・基準 発表担当回での要約・報告(40%)、授業での討議の参加(40%)、課題レポート(20%)
テキスト 志水宏吉『二極化する学校-公立学校の「格差」に向き合う』亜紀書房、2021年。
上記の他に、適宜文献を紹介する。
参考文献 広田照幸『教育論議の作法-教育の日常を懐疑的に読み解く』時事通信社、2011年。
主な関連科目 教育学演習Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談は随時受け付けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部教育学科(演習科目群) FHED31101 2017~2023 3・4