| 授業コード | 20046600 | クラス | |
| 科目名 | 文化社会学演習A(理論) | 単位数 | 2 |
| 担当者 | 野村 浩也 | 履修期 | 前期授業 |
| カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
| 授業題目 | 犠牲のシステムと差別に関する文化社会学的分析 |
| 授業の概要 | 「犠牲のシステム」とは、ある者の利益が他の者の生活を犠牲にして生み出され、維持されるシステムのことであり、「家父長制」や「植民地主義」とは、このシステムの成立を可能にする思想・政治・制度のことである。奴隷貿易から現在にいたる人種差別は、黒人を犠牲にして利益を奪う行為である。また、在日米軍基地専用施設面積の約70%が集中し、過剰な基地負担の重圧にあえぐ沖縄の現状も、この場合の「犠牲」に相当する。一方、このような差別に抵抗し、乗り越えていくための文化が生み出されてきたのも事実であり、そのような抵抗と解放の文化は、社会学として学ぶべき重要な価値を有する。本演習では、黒人史や音楽および沖縄に関する文献資料や音声・映像資料の読解と受講生による発表を中心に、植民地主義と犠牲のシステムのメカニズムについて文化社会学的に分析する方法を探究する。 |
| 学習の到達目標 | 文化社会学的分析方法の基礎を学び、研究論文を作成すること。 |
| 授業計画 | 第1回 | 4/14 差別とは何か:理論的な基礎 |
| 第2回 | 4/21 差別と闘う音楽 | |
| 第3回 | 4/28 選択と差別 | |
| 第4回 | 5/12 黒人差別と公民権運動 | |
| 第5回 | 5/26 インターセクショナリティと女性差別 | |
| 第6回 | 6/2 補足とディスカッション | |
| 第7回 | 6/3(土)差別を認識するための実践的基礎:沖縄差別 | |
| 第8回 | 6/9 平等を前提してはならない | |
| 第9回 | 6/16 不平等と特権 | |
| 第10回 | 6/23 マジョリティと特権 | |
| 第11回 | 6/30 民主主義と市民的不服従 | |
| 第12回 | 7/7 特権を認識するための補足とディスカッション | |
| 第13回 | 7/8(土)無知の知 | |
| 第14回 | 7/14 差別と自分を知るということ | |
| 第15回 | 7/21 期末レポートを作成するための基礎 |
| 授業外学習の課題 | 第2回から第15回は、資料をあらかじめ読んでから受講すること。また、発表者は、発表の準備とレジュメ作成。 |
| 履修上の注意事項 | 資料を精読すること。 無断欠席しないこと。 |
| 成績評価の方法・基準 | 発表(40%)、授業への取り組み(20%)、期末レポート(40%)。 |
| テキスト | チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ, 2017, 『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』河出書房新社 |
| 参考文献 | エドワード・サイード『オリエンタリズム』平凡社 フランツ・ファノン『地に呪われたる者』みすず書房 マルコムX『マルコムX自伝(上・下)』中央公論新社 ポール・ギルロイ『ブラック・アトランティック』月曜社 |
| 主な関連科目 | カルチュラル・スタディーズA・B |
| オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
(1)授業中に質問の時間を設ける。 (2)授業時間終了後は教室および研究室にて随時質問を受け付ける。 (3)期末レポートへのコメントをメールにて送信する。 |
| 所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
| 人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34254 | 2017~2023 | 2・3・4 |