授業コード 20039400 クラス
科目名 英米の言語文化Ⅱ(イギリスの小説) 単位数 2
担当者 石井 善洋 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 イギリスの小説 British Novels
授業の概要 イギリス文学史を概観したのち、18世紀から19世紀末までのイギリス小説を紹介、解説する。
具体的には、代表的な小説の冒頭部分を読み、作品の背景にある歴史と文化に関連づけながら解説する。
原文を読解するときは、英語表現への理解を深めることを狙いとするが、そのためにも文法的な分析に力を入れる。この部分は個人の発表とする。(日本語とは違い、文法書を一冊マスターすれば、現代英語のみならず18世紀の古文まで読解できることを知ってほしい。)

取り上げる作品には複数の日本語訳があるので参照すること。
学習の到達目標 イギリス小説において使用されている様々な英語表現について理解している。
作品で描かれている時代や地域の文化について理解している。
代表的なイギリス小説について理解している。
授業計画 第1回 イギリス文学史概説(1) 古英語の時代から18世紀初期まで
第2回 イギリス文学史概説(2) 小説の誕生から第二次世界大戦までの小説
第3回 Daniel Defoe (?1660-1731): Robinson Crusoe (1719) 冒頭読解と解説
第4回 Jonathan Swift (1667-1745): Gulliver’s Travels (1726) 冒頭読解と解説
第5回 Jane Austen (1775-1817): Pride and Prejudice (1813) 冒頭読解と解説
第6回 Jane Austen (1775-1817): Pride and Prejudice (1813) DVD視聴
第7回 Charlotte Brontë (1816-55): Jane Eyre (1847) 冒頭読解と解説
第8回 Charlotte Brontë (1816-55): Jane Eyre (1847) 解説
第9回 Emily Brontë (1818-48): Wuthering Heights (1847) 冒頭読解と解説
第10回 Emily Brontë (1818-48): Wuthering Heights (1847) 解説
第11回 Charles Dickens (1812-70): Great Expectations (1860-1) 冒頭読解と解説
第12回 Charles Dickens (1812-70): Great Expectations (1860-1) 解説 DVD視聴
レポート提出
第13回 Thomas Hardy (1840-1928): Tess of the D’Urberville (1891) 冒頭読解と解説
第14回 Oscar Wilde (1854-1900): The picture of Dorian Gray(1891) 冒頭読解と解説
第15回 まとめと補遺 Mary Shelley (1797-1851): Frankenstein (1838) 解説 DVD視聴
授業外学習の課題 予習・復習に2時間は必要。翻訳を参照するときは、コピーやネットに頼らずに、本を購入すること。授業で取り上げる作品中2作品についてレポートを書いてもらうので、その意味でも必要である。小説を一冊読む、この達成感と、文学の面白さを知ってほしい。
翻訳は各種あるので自分で探すこと。
履修上の注意事項 授業は対面で行う。
欠席は4回を限度とする。欠席・遅刻は減点対象とする。

欠席した日に配布されたプリントは、メール連絡の上、研究室まで自分で取りに来ること。教場で再配布はしない。

「英米の言語文化 I (イギリスの歴史と文化)」を受講しておくこと。
成績評価の方法・基準 発表(30%)、レポート(30%)、試験(40%)を目安として総合的に評価する。
テキスト プリント使用。
参考文献 江藤・松本『イギリス文化・文学への誘い』開拓社
関裕三郎『作品が語るイギリス文学史』開拓社
石塚久郎『イギリス文学入門』三修社
川口喬一、『イギリス小説入門』、研究社
ジョン・サザーランド『若い読者のための文学史』(すばる舎)
小説の読み方を知る一助として、
平野啓一郎、『スロー・リーディングの実践』、『小説の読み方』、いずれもPHP選書588
トーマス・C・フォースター『大学教授のように小説を読む方法』、白水社
林文代『英米小説の読み方・楽しみ方』、岩波書店
小林真大『感想文から文学批評へ』(小鳥遊書房)
北村紗衣『批評の教室ーチョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま書房)
中村邦生『はじめての文学講義ー読む・書く・味わう』(岩波ジュニア文庫)、
さらに文学作品の英文解釈については
安部公彦『英文学教授が教えたがる名作の英語』文芸春秋
倉林秀男・原田範行『オスカー・ワイルドで学ぶ英文法』(アスク)
倉林秀男・河田英介『ヘミングウェイで学ぶ英文法』(アスク)
山本史郎『東大の教室で「赤毛のアン」を読む」(東大出版会)
杉山靖明『美しい文学を読んで英文法を学ぶ』(クロスメディア・ランゲージ)
を読んでおくとよい。
また、レポートの書き方については以下の書物を参考にすること。
河野哲也『レポート・論文の書き方入門第3販』、慶應義塾大学出版会
主な関連科目 英米の言語文化IからⅣ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
原則として質問、相談は講義後に行う。
試験結果のフィードバックは個別に行うので連絡すること。<ishii-y@shudo-u.ac.jp>

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部英語英文学科(専攻科目) 2014~2016 2・3・4
人文学部英語英文学科(英米の文化・文学) FHEN30201 2017~2023 2・3・4