授業コード 20021600 クラス
科目名 ジャーナリズム論Ⅰ 単位数 2
担当者 石丸 賢 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目  「読む・きく・考える」ジャーナリズム
授業の概要  「歴史の草稿」とも例えられるジャーナリズムって、何でしょうか。 その一端に触れ、意味合いを考えるのが、この授業の目的です。
 私なら、こう答えます。埋もれかけている〈声〉や事実を現場で見聞きし、考え、世に問いかけることだ、と。 私は学生時代、「何のために学ぶのか」に悩んだあげく、水銀公害・水俣病の現地である熊本県水俣市に通いました。その時に体当たりでつかんだ思いは、今に至る原点です。一口にいうと、「弱者」の境遇に置かれた人の〈声〉に耳を傾け、伝える報道の役割に気付いたのです。   
 
 授業では、中国新聞で40年近い記者生活を続ける私の経験を交え、現場で見聞きし、考え、書く取材の実際について語り、ジャーナリズム精神あふれる古今の記者や仕事ぶりも紹介します。取材の手法には、学問的な「調査」で生かせるものもあるはずです。
 
 毎回、皆さんに簡単な質問をし、出席カードに意見を書いてもらいます。 次回以降の講義にも反映させ、コミュニケーションに役立てます。
学習の到達目標  社会に対する関心、好奇心を高める
授業計画 第1回  担当教員(私)の自己紹介「社会問題って、誰の問題?」
第2回  新聞は「社会の日記」
第3回 【体当たり取材術】①新人時代、記者の一日 +【事例ワーク】記者の抱えるジレンマ
第4回 【体当たり取材術】②地方版の重み(支局勤務の苦楽)
第5回 【体当たり取材術】③企画報道・海外取材   (オンデマンド)
第6回 【番外編】 笑福亭鶴瓶さんの「取材」術 (オンデマンド)
第7回  地方紙の視点 「広島サミット」をどう報じた?
第8回  これまでの授業の振り返り
第9回  学生からの質問Q&A集 (オンデマンド)
第10回  ジャーナリスト群像①(永六輔、宮本常一 etc.)
第11回  ジャーナリスト群像② (稲垣えみ子、外岡秀俊 etc.)
第12回  教員からの〈 発問 〉 (オンデマンド)
第13回  街角のジャーナリズム(広告コピー、お寺の掲示板 etc.)
第14回  【事例ワーク】記者の抱えるジレンマ
第15回  全体の振り返り
授業外学習の課題 義務ではありませんが、中国新聞投書欄「広場」への投稿をおすすめします。紙面で採用されたか否かを問わず、投稿した人には評価点をプラスします。
履修上の注意事項  ブレンド型授業を実施します。moodleの授業ページを使います。
成績評価の方法・基準  期末試験50%、出席カードの回答内容(出席状況も含む)50%を目安に総合的に評価します。
テキスト  授業のたび、資料を配布します。
参考文献  宮本常一+安渓遊地著『調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本』(みずのわ出版)▽阿武野勝彦著『さよならテレビ』(平凡社新書)▽佐藤千代子著『オッサンの壁』(講談社現代新書)
主な関連科目  ジャーナリズム論Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 質問は原則、出席カードに書いてください。授業の前後にも対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23103 2017~2023 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED15115 2017~2023 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) FHEN11102 2017~2023 1・2・3・4