授業コード 20011800 クラス
科目名 日本文化史Ⅱ 単位数 2
担当者 腮尾 尚子 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 江戸時代の結髪史
授業の概要 (1)趣旨
高校日本史の授業で「日本文化」を扱う場合、建築・彫刻・絵画などの美術分野を中心とした「芸術」を採り上げる事が多く、一般大衆の「生活文化」を採り上げる事が少ない、という傾向がある。
この科目では、「生活文化」の一要素として、江戸時代の「結髪」に焦点をあてて解説する。
江戸時代は、男女とも「結髪」を行っていた、日本史上で特筆すべき時代であった。
現在残っている結髪の男性資料は、女性資料に比べて乏しいため、この科目では、主に女性の結髪について解説する。
しかし、この科目は、女子学生向けの科目として設置されているわけではない。
江戸時代の「結髪」という「生活文化」を通して、当時の男女の美意識や社会的通念について考えていく。

(2)対面型授業・座席指定制
第1回授業において、「座席表」により「座席指定」を行う。

(3)新型コロナ対策
新型コロナが蔓延した場合、途中回から「オンデマンド型」授業に切り替える可能性がある。
いつ「オンデマンド型」授業に切り替わっても困らないよう、各自、パソコン・プリンターを自宅で使えるようにしておく事。

(4)この科目を履修するための前提条件
必ず第1回授業に出席して、「授業ガイダンス」を受け、その内容を理解する事。
「授業ガイダンス」を受けない学生や、受けても内容を理解しない学生には、この科目の履修を許可しない。

【注意】第1回授業に出席する際は、各自、この「シラバス」を紙に印刷して持ってくる事。
(印刷の仕方が分からない場合、本学情報センターで教わる事が出来る。要予約)

(5)「漢字の小テスト」を受験するための前提条件
必ず第1回授業に出席して、「漢字の小テストガイダンス」を受け、その内容を理解する事。
「漢字の小テストガイダンス」の内容を理解しない学生には、受験を認めない。

(6)「後期末試験」を受験するための前提条件
欠席回数(出席カードの無効回数も含めた回数)を「2回以内」にとどめる事。
且つ、必ず第15回授業に出席して、「後期末試験ガイダンス」を受け、その内容を理解する事。
「後期末試験ガイダンス」を受けない学生や、受けても内容を理解しない学生には、受験を認めない。

(7)穴埋め式「講義資料」の活用
ほぼ毎回、教室で、穴埋め式「講義資料」(紙)が配布される。
学生は教員の解説を聴き、板書を見ながら、穴埋め式「講義資料」の空所に、キーワードを「手書き」で記入する事。

(8)「出席カード」の記入・提出
毎回、指示されたテーマに沿って、「出席カード」に文章を「手書き」して提出する事。
「出席カード」の提出状況に基づいて、出席回数をカウントする。
所定の条件を満たしていない「出席カード」は、提出しても無効となる。(出席1回分としてカウントされない。)
学習の到達目標 (1)「ガイダンス」プリントを熟読する事により、「読解力」を身に付ける。
何のために何をするのか、しっかりと理解した上で、学習活動を行う事。

(2)「漢字を書く力」を維持・発達させる。
近年(個人差はあるが)学生の全体的傾向として、漢字を書く力が著しく低下している。
パソコンに向かう時間が増え、文字を「手書き」する機会が減ったためと考えられる。
小学校~高校までの間に培ってきた折角の漢字力を、簡単に手放してしまうのは勿体ない。
「出席カード」・「漢字の小テスト」・「後期末試験」において漢字を丁寧に「手書き」する事。

(3)「異文化理解」の姿勢を身に付ける。
「異文化」とは、外国の文化だけを指すわけではない。
同じ日本という国の文化であっても、数百年以上も前の古い日本の文化は、現代日本人にとって一種の「異文化」である。
「異文化」を真摯に学ぶ事を通して、視野を広げ、自分自身の立ち位置を客観的に俯瞰する力を身に付ける。
授業計画 第1回 《9月26日(火)5限》

(1)座席指定。
当日、教室内カードリーダー付近に「座席表」が置いてあるので、1人1枚ずつ取る事。
「座席表」に従って着席する事。

(2)「授業ガイダンス」のプリント配布と解説。
「授業ガイダンス」の内容は、この「シラバス」の内容とも関連する。
学生は各自、「シラバス」を紙に印刷して持参する事。
(印刷の仕方が分からない場合、本学情報センターで教わる事が出来る。要予約)

(3)「漢字の小テストガイダンス」のプリント配布と解説。
第2回 《10月3日(火)5限》

「授業外学習課題」のプリント配布と解説。
第3回 《10月10日(火)5限》
結髪の定義について
第4回 《10月17日(火)5限》
江戸時代の男児・女児の髪形
第5回 《10月24日(火)5限》
江戸時代の髪置き
第6回 《10月31日(火)5限》

(1)「漢字の小テスト」実施。【20点満点】

(2)ここまでの学習のまとめ。
第7回 《11月7日(火)5限》
江戸時代の成人男性の髪形
第8回 《11月14日(火)5限》
江戸時代の未婚女性の髪形の原型
第9回 《11月21日(火)5限》
江戸時代の未婚女性の髪形
第10回 《11月28日(火)5限》
江戸時代の既婚女性の髪形
第11回 《12月5日(火)5限》
江戸時代の遊女の髪形
第12回 《12月12日(火)5限》
江戸時代の女性の髪飾り
第13回 《12月19日(火)5限》
江戸時代の洗髪方法
第14回 《1月9日(火)5限》
江戸時代の結髪用具
第15回 《1月16日(火)5限》

(1)「後期末試験ガイダンス」のプリント配布と解説。

(2)この科目の全体的な内容のまとめ。
授業外学習の課題 (1)「授業外学習課題」のプリントを使った学習
各自、「授業外学習課題」のプリントに従って、計画的に自習する事。
事物の伝統的名称・表記に親しむ事によって、語彙を増やし、広く教養を身に付ける。

(2)言葉の意味・漢字の字形を調べる学習
授業中、自分にとって聞き慣れない言葉・見慣れない漢字が出てきたら、自主的にメモしておき、授業後に一つ一つ辞書を引いて丁寧に調べる事。
メモは、「講義資料」の余白に記すか、または、自分で用意したメモ用紙・ノート等に記す事。
履修上の注意事項 (1)2020年度前期の「総合教養講義a(江戸時代の化粧・結髪)」を履修した学生は、この科目を履修できない。(内容が一部重なるため)

(2)2021年度前期・2022年度前期・2023年度前期の「総合教養講義a(江戸時代の化粧・結髪)」を履修した学生は、この科目を履修できる。(内容の重なりが殆ど無いため)


(3)新型コロナ対策
各自、ウイルスを教室内に持ち込まないよう、責任を持って行動する事。
この科目の履修者・教員を危険にさらすような行動をとった学生に対しては、教室内立入禁止とする。

(4)「全ての回の授業に出席する事」が基本である。
欠席回数(出席カードの無効回数も含めた回数)が「3回以上」となった場合、単位を取得できない。
法定伝染病(新型コロナ・インフルエンザなど)・忌引で休んだ場合は、欠席としてカウントしない。
その他の理由(教育実習などの実習・就職活動・部活動など)で休んだ場合は、欠席としてカウントする。

(5)第1回・第15回の授業を欠席した場合、単位を取得できない。

(6)提出物の文字を殴り書きする学生には、単位を認定しない。
文字を「手書き」する事が面倒だと思う学生は、この科目を絶対に選ばない事。

(7)この科目の授業中、スマートフォンは使用出来ない。
時刻を見る際は、スマートフォンではなく、腕時計を見る事。
常にスマートフォンを触りたいと思う学生は、この科目を絶対に選ばない事。
成績評価の方法・基準 (1)2種類の筆記試験の得点の合計(100点満点)によって、成績評価する。

「漢字の小テスト」(20点満点)
主に「授業外学習課題」から、漢字の読み書き問題を出題。
一部、「講義資料」からも、漢字の読み書き問題を出題。

「後期末試験」(80点満点)
主に「講義資料」所載のキーワードを書く問題を出題。
(1行~数行の説明文を読み、それに当てはまるキーワードを答える。)
一部、「授業外学習課題」から、漢字の読み書き問題も出題。


(2)「漢字の小テスト」・「後期末試験」は、参照物不可。

(3)「漢字の小テスト」・「後期末試験」の「追試験」は、原則として実施しない。

(4)シラバスやガイダンスの内容を理解しない学生、受講や受験のルールを守らない学生、迷惑行為を行う学生に対しては、点数や出席回数と関係なく、単位を認定しない。

(6)本人の努力不足やルール違反によって「D」「X」となった学生が「単位を下さい」といってきても交渉には一切応じない。
テキスト 授業中に配布する「講義資料」(穴埋め式のプリント)を以てテキストに代える。
参考文献 『江戸時代女性生活絵図大事典』全9巻+別巻
主な関連科目 「総合教養講義a(江戸時代の化粧・結髪)」など
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
「出席カード」に質問を書いてもよい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(人文学部総合科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(人文学部総合科目) FHHS20103 2017~2023 1・2・3・4
人文学部教育学科(人文学部総合科目) FHED10103 2017~2023 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(人文学部) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(人文学部総合科目) FHEN10004 2017~2023 1・2・3・4