授業コード 05600491 クラス 91
科目名 初年次セミナー 単位数 2
担当者 増田 尚史 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 心理学論文の読み方・書き方 Academic Reading and Writing in Psychology
授業の概要  心理学論文(実験レポート)の読み方と書き方について,実際の論文やレポートを題材としつつ概説する。具体的には,数人の小グループでの討論を踏まえながら,心理学論文の構造,論文の段落構造や文章構造,およびそれらに投影されている主張と論理構造などについて詳説する。
 具体的な実験レポートの書き方については2年次の「心理学実験」の授業において教授されるが,その前段階として論理構造と論文としての文章表現の向上に向けた指導を行う。
学習の到達目標 ・心理学論文(レポート)を読み解き,そこに表現されている論理を正しく理解できるようになること。
・自分が考えた論理を,論文として正しい日本語と文章構造を用いて表現できるようになること。
授業計画 第1回 論文を知る①:ともかく見てみる,論文とは?,論文としての必要条件,「論文」の分類
第2回 論文を知る②:学術雑誌の数,論文の数,学術用語(専門用語),心理学辞典,心理学論文の特性,心理学論文の構造
第3回 論文を知る③:心理学論文が公表されるまでの過程:研究,学会発表,執筆・投稿,査読・改稿・受理
第4回 【オンデマンド授業】
論文を読む①:ともかく読んでみる,口語と文語,学術用語,文の解体
第5回 論文を読む②:パラグラフ・ライティング,各パラグラフの主張の抽出,主張間の関係の理解
第6回 論文を読む③:主張と論理構造の理解,主張の根拠となるデータ,主張されていないコト
第7回 【オンデマンド授業】
論文を読む④:レジメの作成,論文の内容を記録する
第8回 論文を書く①:形式の重要性,「日本心理学会執筆・投稿の手びき(2022年版)」
第9回 論文を書く②:心理学論文(実験レポート)特有の形式性
第10回 論文を書く③:論理を立てる,主張の根拠・理由,アウトライン(骨格)を書く,論敵を仮想する,根拠・理由の深掘り
第11回 論文を書く④:論理構造を文章で表現する,接続詞の重要性,わかりやすい文構造,わかりにくい文構造
第12回 論文を書く⑤:最も重要なことは読み返すこと,レポートを改稿する
第13回 論文を書く⑥:他者の批評を受ける,レポートをさらに改稿する
第14回 論文を書く⑦:自分のレポートを読み返し改稿する
第15回 まとめ:論文執筆という無間地獄
授業外学習の課題 論文を読む,考える,レポートを書く,レポートを読み返す,考え直す,レポートを書き直す,という作業を授業外に行う。これらには合計で少なくとも60時間を要する。
履修上の注意事項 ・10月13日及び11月10日の回については【オンデマンド授業】とする。
・対面授業時には,グループでの討論がある。
・評価対象とするレポート以外にもレポートやレジメの提出を求める。
・Moodleからの感想の提出回数が12回未満(=未提出が4回以上)の場合には,学期末レポートを提出しても単位を認定しない。
・授業時間内外の実験・調査への協力を求めることがある。
成績評価の方法・基準 評価対象とするレポートの内容(100 %)によって評価する。評価対象のレポートには2種類を予定している。
なお,評価対象レポートの内容には,知識・技能,思考力,判断力,表現力,および授業中の他者からの批評(ピア・レヴュー)を通じた協創力が反映されていると想定している。
テキスト 使用しない。
参考文献 適宜紹介する。
主な関連科目 「修大基礎講座」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・授業内容に関するフィードバックは,その都度,授業内において行う。
・より複雑な事案については,事前にアポイントメントを取った上で,質問・相談をすること。
 電話:082-830-1202(直通)もしくは内線3220
 電子メール:hmasuda@shudo-u.ac.jp
 面談場所:3号館2階面談スペース

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(修道スタンダード科目) 2014~2016 1
人文学部人間関係学科社会学専攻(修道スタンダード科目) 2014~2016 1
人文学部人間関係学科教育学専攻(修道スタンダード科目) 2014~2015 1
人文学部教育学科(修道スタンダード科目) 2016~2016 1
人文学部英語英文学科(修道スタンダード科目) 2014~2016 1
健康科学部心理学科(修道スタンダード科目) WSSF10206 2017~2023 1
健康科学部健康栄養学科(修道スタンダード科目) WSSF10206 2017~2023 1