授業コード 05004400 クラス
科目名 広島の事業承継を学ぶ 単位数 2
担当者 江利川 良枝 他 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 広島の事業承継を学ぶ
授業の概要 (1)事業承継の現状を考察する
 社長の平均年齢は年々上昇し続けており、70歳以上での現役の社長も珍しく
ありません。その一方、全国の後継者不在率は2021年時点で61.5%(「全国
企業『後継者不在率』動向調査(2021年)」帝国データバンク2021年11月
発表」)と依然高水準であり、事業承継の難しさがうかがえる。
他方、 帝国データバンクが集計している「後継者難倒産」は 1~10 月で 369 件
発生し、近時の後継者難倒産の特徴としては、後継候補への育成といった具体的な
計画を進めていたにも関わらず、コロナ禍による業績の急変や後継候補と目した
人材の退社、代表者が先に死亡するなどで事業承継が間に合わない「息切れ型」に
よるものが目立っている。  経営者の高齢化が進行する中で、広島県の事業承継に関する諸問題を理解すると共に、
後継者問題は日本経済を支える高い技術力の承継及び雇用創出など含め地域経済に
多大な影響を及ぶすこと等を学び考察する。

(2)広島の経営者から実学を学び、自己のキャリア(人生)を考察する
授業では事業承継に関わっておられる企業人、実際に承継や創業された経営者
の方をお招きし、広島の地で実績を挙げておられる優れた経営者と直接接触する
機会を設け、卒業直後のキャリア(人生)だけでなく10~20年先のキャリア(人生)を考察しワーク・キャリアの選択肢を拡げる。

【実務経験】
江利川良枝:人材ビジネス業界や大学でのキャリア教育支援に長年従事。その経験から培った知識を基にした授業を行なう。
松永州正:企業での採用業務やインターンシップ受入業務を担当。その経験から培った知識を基にした授業を行なう。
学習の到達目標 ①広島県の事業承継の具体的な諸問題について理解すること。
②事業承継の現状を把握し、中堅・中小企業の事業承継に関する有益な知見と
 幅広い視点を得ること。
(広島県の活力や広島で生きる魅力等を考察する契機にする)
③将来のキャリア形成(人生)のひとつの選択肢として捉える力を涵養すること。
(これまでのワーク・キャリアは、「就職」,「転職」,「派遣」,「起業」,「親族
 事業承継」等が主であったが、今後は「親族外事業承継」の選択肢も考えられる)
④自らのキャリア(人生)の「これまで(過去)」,「いま(現在)」,「これから
(未来)」と向き合う時間をつくりだすこと。
授業計画 第1回 講義の概要・スケジュールと進め方の説明
第2回 創業:「投げ出さない人だから信頼が集まる」
株式会社 EVENTOS 代表取締役 川中 英章氏
第3回 親族承継:「ひとりでは完結できない」
旭調温工業 株式会社 代表取締役社長 粟屋 充博氏
第4回 「広島の事業承継の現状と課題」
広島信用金庫 室長 宍戸 雅幸氏
第5回 親族承継:「人生にはチャンスがある」
株式会社 アイ・エム・シーユナイテッド 代表取締役社長 今津 正彦氏
第6回 親族承継:「こだわり」
佐伯醤油 有限会社 代表取締役 阿須賀 謙治氏
第7回 親族承継:「私は私…」
株式会社 サンポール 代表取締役社長 山根 以久子氏
第8回 M&A/親族承継:「気持ちを切り替える」
株式会社 合同総研 代表取締役 篠原 敦子氏
第9回 親族承継:「ありがとう経営」
ひろしま管財 株式会社 代表取締役社長 川妻 利絵氏
第10回 親族承継:「できることをひとつひとつ積み上げる」
株式会社 デイ・リンク 代表取締役社長 川口 康之氏
第11回 創業:「感謝の気持ち」
西研 株式会社 代表取締役 寺本 博氏
第12回 親族承継:「人生とは人と人との絆で成り立っている」
株式会社 マルコシ 代表取締役 木原 淳氏
第13回 親族承継:「相談しなさい、してきなさい」
森信建設 株式会社 代表取締役社長 森信 秀樹氏
第14回 親族承継:「行動こそが真実である・他責で人生を過ごしてはいけない」
株式会社 アイグランホールディングス 代表取締役会長兼社長 重道 泰造氏
第15回 総括と要点整理
広島銀行 執行役員 藤広 稔氏
授業外学習の課題 ・15回の授業で学んだことや感想等をリアクションペーパーにまとめる(30分×15回)
・最終レポート作成(60~120分)
・日頃から地元経済事情の動向について、様々なメディア(新聞、雑誌、論文、白書、テレビ報道等々)に積極的・能動的に接し、複眼的な思考力を磨くこと(60~90分)。
履修上の注意事項 ・対面授業を行います
・履修制限を設けています
・座席指定とします

①毎回、出席確認をOCR用紙で行います。
②Moodleを使ってリアクション・ペーパー(毎回)と最終レポートの提出を行います。
③毎回、外部から講師をお招きします。受講態度も評価の対象にしますので、
 真面目に受講できる人のみ履修してください。また、講義の終わりに質疑応答の時間を設けます。質問内容は、事業承継のこと、経営されておられる企業のこと、講師のキャリア(人生)のこと、就職に関すること等、どのようなことでも構わないので、質問してください。
④現在予定されている授業計画は上記の通りですが、場合によっては内容を一部
 変更することがあります。
成績評価の方法・基準 ①受講態度 10%
②リアクション・ペーパー 70%
③最終レポート 20%
*出席率が70%に満たない場合は、単位は取得できません。
 遅刻・欠席は減点します(遅刻は2回で欠席1回扱いとなります)。
テキスト テキストは、使用しません。必要な資料は随時配布します。
参考文献 落合康裕『事業承継の経営学』白桃書房.2019年
関義之,佐々木文安,苅安高明,彦坂浩一,伊藤裕一『事業承継支援の基礎知識』
ぎょうせい.2019年
主な関連科目 「中小企業経営論」、「C2群特殊講義a(職業選択と自己実現)」、「総合教養講義a(働く人のための経営学)」、「大学生活とキャリア形成」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・毎回講師が変わるため、講義の終わりに質疑応答の時間を設けます。
・メール等で事前に問合せをもらえれば時間調整して対応します。
・最終レポートについての講評を、Moodleで配信します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(修道スタンダード科目) 2014~2016 2・3・4
商学部商学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2023 2・3・4
商学部経営学科(修道スタンダード科目) 2014~2016 2・3・4
商学部経営学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2023 2・3・4
経済科学部現代経済学科(修道スタンダード科目) 2014~2016 2・3・4
経済科学部現代経済学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2023 2・3・4
経済科学部経済情報学科(修道スタンダード科目) 2014~2016 2・3・4
経済科学部経済情報学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2023 2・3・4
人文学部人間関係学科心理学専攻(修道スタンダード科目) WSSC21301 2014~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(修道スタンダード科目) WSSC21301 2014~2023 2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(修道スタンダード科目) WSSC21301 2014~2015 2・3・4
人文学部教育学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2016~2023 2・3・4
人文学部英語英文学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2014~2023 2・3・4
法学部法律学科(修道スタンダード科目) 2014~2016 2・3・4
法学部法律学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2023 2・3・4
法学部国際政治学科(修道スタンダード科目) 2014~2016 2・3・4
法学部国際政治学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2017 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2014~2023 2・3・4
健康科学部心理学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2023 2・3・4
健康科学部健康栄養学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2017~2023 2・3・4
国際コミュニティ学部国際政治学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2018~2023 2・3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(修道スタンダード科目) WSSC21301 2018~2023 2・3・4