授業コード | 00019600 | クラス | |
科目名 | 文化人類学 | 単位数 | 2 |
担当者 | 新本 万里子 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 異文化を知る・自文化を知る |
授業の概要 | 私の「当たり前」は、他者にとっても「当たり前」とは限らない。この授業は、社会をみる文化人類学的な視点を獲得することを目的としている。15回の講義を三部構成とする。第1部は、文化人類学の射程と方法論について、基本的な知識を学習する。第2部は、親族・家族、人間の一生、ジェンダーなどのトピックを通して、文化の普遍性と個別性について考える。第3部は、民族と国家、文化とアイデンティティなどのグローバルな状況下での社会的現象を扱う。半年の講義を通じて、現代社会を文化人類学的視点から考えられるようになることを目指す。 |
学習の到達目標 | ①文化人類学の方法論と基本的概念を説明できる。 ②授業で紹介された事例を通して、文化の普遍性と個別性を説明できる。 ③グローバルな状況下にある文化的事象を説明できる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション 講義全体の導入部として、文化人類学とはどのような学問なのかを説明し、学習の動機づけを行う。15回の授業の構成と、成績評価の方法についても説明する。 |
第2回 | 文化人類学の方法 パプアニューギニアにおける担当者のフィールドワークの経験から、フィールドワーク(参与観察)と民族誌という方法論について説明する。 |
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第3回 | 文化人類学の展開 文化相対主義という社会の視方を解説し、文化人類学の学史を概観する。 |
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第4回 | 核家族は普遍か? 「あなたの家族は何人ですか?」という問いかけに、あなたがイメージする家族とはどのようなものだろうか。民族誌的な事例から、家族の多様性を説明する。 |
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第5回 | 親子のつながりとは何か? 親子のつながりとは血か、それとも? 民族誌的な事例から、親子のつながりとは何かを考える。 |
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第6回 | 生殖技術の発達と家族 生殖技術の発達によって、私たちが実現しようとしている家族の形とは? 民族誌的な事例から、生殖技術によってつくられる家族の形の多様性を考える。 |
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第7回 | 分類と分類から外れるもの 私たちは、本来は一続きの世界を分類して認識している。分類と分類から外れるものの意味を考える。 |
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第8回 | 儀礼の過程 人間の一生は、子ども、大人、老人、死人のようにカテゴリー化されており、その区切りには儀礼が発達している。区切りの入り方は普遍でははく文化的なものであることを学習する。 |
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第9回 | ジェンダーとセクシュアリティの視点 ジェンダーとセクシュアリティの視点について、ケニアの事例から考える。 |
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第10回 | 第三の性 インドネシアの事例から、性の在り方の多様性を考える。 |
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第11回 | 宗教とシャーマニズム 日本のイタコの事例から、シャーマニズムや宗教という現象について考える。 |
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第12回 | 贈り物の力 バレンタインデー、とくに意識していなかった人からチョコレートをもらった。その時、君はどうするだろうか? |
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第13回 | 民族と国家 民族とは何か? 文化の担い手とされる民族という概念について、国家との関係において民族がつくられるという側面があることを理解する。 |
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第14回 | 文化とアイデンティティ 日本のアイヌを事例に、国家との関係において翻弄されるマイノリティのアイデンティティの問題を取り上げる。 |
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第15回 | まとめ 授業全体を振り返りまとめを行うほか、コメントへの応答やレポートへの総評などを行う。 |
授業外学習の課題 | ・テキストの該当箇所を読んで予習する。(1時間) ・授業で配布した資料やノート、テキストを読んで復習する。(1時間) |
履修上の注意事項 | ・この授業は、文化人類学の概論・基礎という性格の授業である。 ・異文化の理解や文化人類学的視点の獲得に関心のある学生を求める。 ・欠席が6回以上の場合は失格とし、評価の対象としない。 |
成績評価の方法・基準 | 各授業の最後に書いてもらうコメント・カードと、授業期間中に課すレポートによって成績を評価する。配点はそれぞれ、コメント・カードが42点(14回×3点)、レポートが58点とする。 |
テキスト | 『新版 文化人類学のレッスン―フィールドからの出発』梅屋潔・シンジルト共編 学陽書房 2017 ISBN 978-4-313-34026-8 |
参考文献 | 『文化人類学〔カレッジ版〕』波平恵美子編 医学書院 2002. 『オセアニアで学ぶ人類学』梅崎昌裕・風間計博編 昭和堂 2020. 『よくわかる文化人類学』第2版/綾部恒雄・桑山敬己 編/ミネルヴァ書房/2006 『ようこそ文化人類学へ 異文化をフィールドワークする君たちに』/川口幸大/昭和堂/2017 『はじめて学ぶ文化人類学 人物・古典・名著からの誘い』/岸上伸啓 編著/ミネルヴァ書房/2018 『月経の人類学 女子生徒の「生理」と開発支援』/杉田映理・新本万里子 編/2022 |
主な関連科目 | 関連科目として、社会学、地理学を履修していることが望ましい。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中、または授業終了後に質問に応じる。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
商学部商学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
商学部商学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
商学部経営学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
商学部経営学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
経済科学部経済情報学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
経済科学部経済情報学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
人文学部人間関係学科心理学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
人文学部人間関係学科教育学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
人文学部教育学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
人文学部英語英文学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
人文学部英語英文学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
法学部法律学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
法学部法律学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
法学部国際政治学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
法学部国際政治学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2017 | 1・2・3・4 |
法学部国際政治学科(教養科目) | - | 2018~2023 | 1・2・3・4 |
人間環境学部人間環境学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 |
人間環境学部人間環境学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
健康科学部心理学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
健康科学部健康栄養学科(教養科目) | WGEL11202 | 2017~2023 | 1・2・3・4 |
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) | WGEL11202 | 2018~2023 | 1・2・3・4 |
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) | WGEL11202 | 2018~2023 | 1・2・3・4 |